2009年11月30日月曜日

1127ゼミの感想

投稿遅れて申し訳ありません。
[NC]
今回のNCも非常に面白かったです。
Social Applicationに関してだったが、プラットホーム
とは、と色々考えさせられるNCであった。
プラットホームとそこにコンテンツを提供するサプライ
ヤーとの関係、飴とムチをいかに効果的に使うのか
によって自分たちの畑を実り多き土地にできるかに
大きく影響してくるであろう。気づいたら耕作者がいな
かったということにならぬよう開発者間とは消費者同様
の関係性構築が必要になってくるのではないだろうか。

[論文]
どこの班も完成に近づいているためか、パワポや発表
のレベルが最初に比べだいぶ変わっていたり、新しい
視点が加わっていたりと聴いていて、非常に刺激があり
得るところが大きかった。
自分たちの班も少々袋小路になっていたところがあった
のですが、質問を受けたり、金先生からゼミ後に新たな
視点を教授して頂き、なんとか形としてまとまりそうな見立
てがついた。

1127ゼミの感想

投稿が遅れて済みません。村山君リマインドありがとうございます。

NC

Social Application
コメンテーターとしての参加でしたが、準備の段階で担当者の菊池くんが、NCの方向性についての詳細なイメージを何度もメールで指示してくださったため、発表者3人の間で常に情報共有を行いながら効率的に準備が進められました。ただ、議論点の明確化と方向付けに関してコメンテーターとしてあまり貢献できなかった事は大きな反省点です。
Zynga CEOが言うApp Economyにおける3つの収益源(1, Appの販売, 2.App内での広告, 3.App内のVirtual Goodsの販売)について、その3つの内訳はどうなっているかという勝部君からの指摘があったので、少しだけ調べて見た所、例えば
http://www.businessweek.com/technology/content/apr2009/tc20090429_963394_page_2.htm
http://jp.techcrunch.com/archives/20091026social-games-how-the-big-three-make-millions/
http://www.insidesocialgames.com/2009/11/23/the-latest-stats-on-zynga-new-traffic-revenue-and-a-1-billion-valuation/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+InsideSocialGames+(Inside+Social+Games)&utm_content=livedoor
上記のような記事などを見ると、収益を上げているSocial App企業は収益の半分以上をVirtual Goodsの販売から得ているのだと思われます。そのような事からも、いかに広告を減らし、当該のPlatformの持つ特性を活かしたAttention獲得のモデルを作って行くかが問われていくのだろうと思いました。

Skype
スライド・プレゼン内容・発表態度すべてにおいて、自分自身見習うべき所ばかりの圧倒的なNCでした。神々のCOAというネーミングも素晴らしかったと思います。Skypeの成功要因を多角的な分野・視点から俯瞰して分析する事に留まらず、統合的な視点で3つの戦略が説明なされていて、圧巻でした。個人的に特に勉強になったのは、Attention Economyでは広告はユーザーのAttentionを奪うものとして、極力広告に依存しない収益モデルを探す事が重要だと言う事でした。そのような意味でも、特にビジネス分野での商用利用が進んでいる事を知れてよかったです。また、Universal ServiceについてNet Neutralityの問題と絡めて少し理解出来て良かったです。金先生からのレクチャーを復習しもう少し理解を深めてみたいと思いました。

ゼミの感想

遅くなってすみません。


NC

NCを担当することで、多くの能力が試されることを実感した。まずはコメンテーターへの指示。この段階ではほとんど形になっているとは言えない。コメンテーターの方々が多くの資料を集めてくださり、だんだんと形になっていく。NCはチームプレーのエッセンスが大いに凝縮されているのだと感じた。形になっていく上で、今度は1年かけて得てきた知識や、プレゼンのストーリーの組み方を考え、さらにコメンテーターとのプレゼンの整合性を生まなくてはいけない。そして発表。質問を即座に頭の中で構造化する力が試される。

今回は、論点の提示が甘かった部分もありましたが、多くのみなさんの意見を提示していただき、段々と全体の中で整理されていくプロセスを見ていてとても楽しかったです。さらに上の次元へと議論をハッテンさせるには発表者の論点提示力がかなり問われるので、そのあたりも抜け目なく行きたいと思いました。

スカイプにはいつもお世話になってます。以前、とある選挙事務所で、電話を全てスカイプでやっているところがありとても驚きましたが、今回の発表でもかなりのビジネス利用が進んでいることが分かりました。実際、どのようにして多くの収益を上げているのかもう少し知りたかったです。

●論文

残り2週間となり、各グループともある程度収束の段階に入っているのだろうと思います。私たちのグループも章立てを考え、書きながら情報を収集していく次元に進もうとしていますが、妥協することなく残りわずかな期間を集中して乗り切りたいと思います。

オープンなゼミ

【NC】

 

 どちらのNCについても言えるのが、今までNCや論文、書評などで学んできたことがきっちり表れているような内容の濃さで感心しました。


- Social Application

 

 主に「カジュアル性」に焦点を当てた、ソーシャルゲームの特徴がまとまっていて勉強になりました。

  

 Zynga CEOの話は一応一理あると共感を覚えました。小さな開発者コミュニティであればまともな広告手段も無く、かといって自分たちでバイラルを起こすほどには力強くはない。完全にゲームの質頼みになってしまう、しかも都度課金は一応可能ではあるけれども強い値下げ圧力がかかるために都度課金は避けざるを得ないという点ではデベロッパに優しくないのが現状と言えるでしょう。

 

 中小のデベロッパを活性化するにはある程度思い切って開発に没頭できるだけの対価を用意することが必要なのではないでしょうか。一例を挙げればmixiアプリが行ったように、アプリを扱うプラットホームがコンペ(例えば学生限定など)を行ったり、または投資を募ったりするなどが考えられます。


 プラットホームとしては確かに広告を打つことは出来るし、ターゲッティングも容易です。しかし、Amazon.comがあそこまで上手くいったのはトップページに極力広告を置かずに、顧客が欲しいものにたどり着けるような工夫を凝らしたからではないでしょうか。細かい告知やバイラルは完全に他のSNSなどのソーシャルメディアに任せ、アフィリエイトなどでそれを奨励するといったモデルを意識的に行うことで、本当に顧客が必要とする情報のみに絞っているような印象を受けます。そのため、App Storeはデベロッパをもう少し支援し、顧客のアプリ探しを手伝ってあげればいいのではないでしょうか。


 また、web3.0云々の議論がありましたが、複数のSNSに互換性を持つなど、ある程度広がり持ったソーシャルアプリがSNSを越えてユーザーを再統合し、新しいコミュニティを作ることがこれから起こりうるのではないでしょうか。(前提としてソーシャルアプリが今現在のカジュアルな状況を脱してMMORPGのような大規模性、ゲーム性を持つことが考えられますが)このアプリ上でアイテムや設定に関するAPIを(ゲームバランスを考慮した上で上限を決め)公開する、あるいはアイテム課金などで新しいプラットホームが生まれるのではないかと考えています。



- Skype


 まず何より思った以上にSkypeのビジネスユースが進んでいたこと、これに驚きました。


 不安定さなどを聞いているうちに「電話のクラウド化」という言葉が頭の中にぼんやり出てきて、たしかにこれはセキュリティや脆弱性で共通するものもあるかなと1人で納得してました。(もちろんP2Pなので相違点はありますが)


 増収を目指すのであれば、ニッチへの課金が考えられますが、この際に重要なのはニッチ層の特定、利用状況、ニーズを特定した上で本当にその層のニーズを満たす課金サービスが提供できるのかを策定する必要があると言えます。


 また、ネット中立性の話は以前からちょくちょく単語を耳にするレベルでしかなかったので、今回のまとまったフレームワークが勉強になりました。「ネットはまだ発展途上だから大目に見て」・「イノベーションさせて」というGoogleなどのInformation Service側と、「ただ乗りするな」・「NGN(次世代ネットワーク)作りたいからお金くれ」というAT&Tの対立構造が以前より明確になったと思います。


※関連リンク

 GoogleVoiceにおける「おまえのかーちゃんデベソ」論議 - Tech Mom from Silicon Valley

 http://www.kddi-ri.jp/pdf/KDDI-RA-200909-03-PRT.pdf



【論文中間発表】


 基本的にはフィードバックの紙と同内容ですが。


- ほっとけいき


 目的のところにあった「質の向上」が気になりました。多様な意見をぶつけてまとめ上げていくのが「質の向上」なのか。それとも一人でも多くの国民がより良い暮らしを享受できるようになる(功利主義的な意味)のが「質の向上」なのか。また、様々な意見に埋もれている(ちょっとそれっぽく言うと)「声無き声」をすくい上げるのが政治の役割なんじゃないか、言い換えると、一般の人々が思っていることとは一見反しながらも、全体最適に導くということが必要なのではないか。となります。

 とすると、本当に意見を増やすことは重要なのか、意見の多様性は問題解決に繋がる場合もあるが、必ずしもそうではないのではないか。「声無き声」を埋もれさせやしないだろうか。埋もれさせないにはいかなる設計が必要か。という自問が求められるように思いました。


※関連リンク

 Against Transparency | The New Republic

 レッシグのコラムAgainst Transparency読んだよ - 殺シ屋鬼司令

 電子経済産業省アイディアボックス (ideaboxFU) on Twitter



- CP


 前回とアプローチが別角度のような気がしてびっくりしました。やや法制度よりの議論になるのでしょうか。ちなみにクレジットカード業界については『Catalyst Code』にちょこっと書いてあったり。

 あと、プレゼン全般に関して、もう少し具体例を添えた説明中心にすると聞き手としてはより一層の理解が深まると感じました。



- ぱぴこ


 2年生の2人がプレゼンを頑張ってくれて心強い一方、色々課題も見えてきました。内容的にはやることは大分イメージ出来る段階に来たので、あとはやるのみ。



【金ゼミのルール】


 決めたからには実行あるのみ。ってのと、あと途中途中で履行できてるか、このルールで良いかという議論は行うべきだと思います。5期を迎えてより良いゼミになるように今から気を引き締めて頑張りましょう。


ゼミの感想

【ソーシャルアプリ】
担当者・菊池のもと、今回コメンテーターをさせてもらいました。個人的に大変興味のもてるテーマだったこともあり、調べていてとても楽しかったです。social platformに関して私は、SNS系と携帯系の大きく二つに分けましたが、実際のsocial app市場はもっと複雑で、しかし発表までにそれを十分調べ理解するところまでには至りませんでした。そこのあたりをもう少し整理し提示できていれば、全体の議論の質もより高いものになったかもしれないと反省しています。次回またこのような発表の機会が与えられた際には、もう少し自分の考えや議論につながる要素を盛りこんでいきたいと思います。

【スカイプ】
プレゼンからさいごの議論に至るまで、全体を通じとても質の高いNCだったと思います。コメンテーターのお二人もさることながら、それをふまえた上での担当者・勝部君のプレゼンはすばらしく、そこでは、彼自身の考えやその根拠がしっかりと述べられていました。全体の議論ではuniversal serviceについて学ぶことができ良かったです。

【三田論】
まずほっとけいき班は、プレゼンにスピード感がありとても良かったです。現在一番論文完成にちかい印象を受けたのですが、最終的に論文ではどういった主張をしていくのか楽しみです。ポイント班に関しては、議論の中で「制度」と「規制」についての定義を学べてよかったです。さいごにぱぴこ班ですが、4期生二人がとても一生懸命に、かつ堂々とプレゼンをしていて立派だなと思いました。それと同時に、あえて4期の二人にプレゼンを任せた3期生お二人の考えの深さにも、大変恐縮ながら関心しました。

2009年11月29日日曜日

1127ゼミの感想

ソーシャルアプリ
モバゲータウンでは、今年の夏という比較的早い時期から既にソーシャルアプリのAPIを公開しているそうですが、SNSオープン化の波がモバイルにまで波及してきたら、モバイルが強みの日本の各SNSのシェアは今後どうなっていくのか、すごく気になります。

スカイプ
こんなにスカイプが収益をあげているとは知りませんでした。競合が現れないことがすごく不思議でした。技術的に不可能なのでしょうか。仮に今競合が現れた場合どのようにスカイプの囲い込みに対抗するのか、興味深いです。

論文
今回、なかなかプレゼンで伝えきることができなかったことが大きな反省点です。チームのみんなで必死に考えた成果を自分のプレゼン能力の無さ故にすべて伝えきれないことは、チームの皆に本当に申し訳ないことです。
プレゼンだけでなく日常の中でも、自分の思うことを伝えるって本当に大変なことだなあと最近痛感しています。

11月27日ゼミの感想

途中で退場したものの、それまでの部分での感想をあげたいと思います。

【ソーシャルアプリ】
mixiなどをほとんどやってないのでソーシャルアプリ自体になじみがうすかったのですが、モバイルにも注目すると、ソーシャルアプリというものを見逃すことは出来ないのだとも思った。
実際に、androidを使っている人間としてはこれからも増えていくだろうソーシャルアプリの方向性や、モバイルでの普及について考察を加える議論は面白かった。
これからiphoneやandroid携帯が増えていく世の中では重要な議論だったと思う。

【skype】
自分がコメンテーターをしたNCだった。久しぶりのNC関係担当だったもので少し緊張した。
skypeを利用した会議や、電話は日常的に使うことがあったので、今回のNCもやりやすかったのだが、シェアやその他、経営的側面にきちんとスポットライトを当ててみたのは初めてかもしれない。
新しいインフラの可能性として重要だと思うものなので、今後も注目していきたい。
また、ネットワーク中立の話に発展しかけていたので、実際にいつかNCで扱うことができればと思う。

【論文】
ほっとけいき班のみしか見ていないので、彼らのことだけになりますが。
軽快で面白いプレゼン、160枚を超えたスライド数ながらも、飽きずに見れたと思います。
ただ、最初に挙げていた、7つの指標について後半で活きてこなかったことだけが残念でした。
それ以外は内容としてわかりやすく順調にすすんでいるのだろうなぁということも感じました(笑)
あとは、論文としての立ち位置が見えにくかったので、それを改善して一貫した姿勢をみせることができればいいのでは、と思います。
抽象的ですが。

以上です。

書評 わが生涯の戦い リチャード・ニクソン著

煙が目に「しみる」ようなアメリカ激動の時代。レッドパージ、冷戦、ケネディ暗殺、ベトナム戦争。数々の男たちが歴史に名を刻んだが、その中から最もドラマティックな生涯を生きた男を3人挙げるようせまられたら、私は迷わずリチャード・ニクソン、アーマンド・ハマー、ロイ・コーンと言うことができる(フィクション上の人物を入れられれば、ロイ・コーンではなくフォレスト・ガンプになるが)。

僕がニクソンに興味を持ったきっかけは「フロスト×ニクソン」というアカデミー賞にノミネートされた映画がきっかけだ。(ちなみに、この映画は「スクリーンのパワー」を示した箇所以外は、明らかに低級な作品で、本書を読めばその大半が大衆ウケを狙ったでっち上げだということがわかる。例えば、シークレットサービスの箇所はねつ造以外の何者でもない。ニクソンが生きてこの映画を見たら激怒していたことだろう。この手のメディアをニクソンは最も嫌うのだ。)

ニクソンの生涯の善悪は別とした影響の大きさは誰も意義を唱えないだろう。ニクソンにとってその生涯は戦いだった。客観的に見れれば、それは敵味方の峻別の明瞭さと言えるが、彼の人生には確信があった。それは、大統領を指導者と呼んで憚らないアロガンスにも繋がるが、「自分が全アメリカ国民を守る」という信念に他ならない。

また、ニクソンは家族を誰よりも愛した。僕の予想だが、きっと結婚してから浮気など一度もしたことがなかっただろう。彼にとって家族を裏切ることは神を裏切ることより罪深いことだったに違いない。そして、この家族愛は数少ないあらゆる闘争への力の源泉であった。

ニクソンはケネディと違って、貧しい生まれからペン一つで身を起こして、大統領まで上り詰めた。政治家になるということは、他の職業を選んでいたら得られ他であろう莫大な経済的利益を他人に譲ることだとニクソンは言う。大統領になりうる才能を持っていれば、ビジネスで成功することなど容易い。実際、同世代でビジネスで成功するものは何万人もいるが、政治家として成功するものは100人といない。政治家になるということは、自己利益追求のかわりに自分の目に映る全ての人々を守ることなのだ。時にはその命を犠牲にしなければ、ならないこともある。そういう志を持たぬものに政治家になる資格はない。逆に言えば、この志と求められる能力さえ満たせば、本質的でない「小さな」スキャンダルや「手続き上の」ミスは容認されるべきだと言う。僕も同意見だが、それはアメリカ国民に許されることがなかった。ニクソンはマキャベリストだ。

ニクソンはポピュリズムとも戦った。大統領は最も賢明な判断をしなければならない。しかし不幸なことは、最も賢明な判断が最も不人気な場合があることだ。ニクソンはベトナム戦争の責任の全てを民主党の前任者に押し付けることもできた。しかし、それはアメリカの国益に反することであった。そこでニクソンは最も勇気ある行動をとる。それは歴史上唯一のアメリカ大統領辞任という決断とも矛盾しない。

孤高の指導者。その実像は国と家族と仲間を愛し続けた勇気と博愛の強さの固まりだった。誤解されることもあっただろうが、私は何があろうとニクソンを信じる。なぜなら、彼の言葉には偽りがなく、示された行動には迷いがないからだ。

ゼミの感想

【NC】
・ソーシャルゲーム
SNS系、携帯端末系に分けられていてわかりやすかったので、議論のときにその分け方をもっと活用出来たら良かったのでは、と思いました。分けて考えた意見とそうでない意見が混ざり合っているように感じて、混乱することがあったので・・・。
ソーシャルゲームが普及することの価値は何か、という勝部君の質問がとても鋭いと感じました。ソーシャルゲーム以前にSNSの社会的価値、と問われたとしても、上手く言葉に表せなくて、もっとそこを追求していくがあると思いました。論文でもそうなのですが。
菊池君の進め方が、論点をしっかり示した上で、出てきた質問や意見をさばいていて、上手くやっていると感じました。

・スカイプ
勝部君のプレゼンが本当にすごかったです。インプットしてきたものを、綺麗にアウトプットしていて、比較対象を置いたりすることで、ビジネスモデルの説明がすんなり頭に入ってきました。
固定電話→携帯電話、というシフトチェンジの先に、→スカイプ、の流れが入ってくるのか。その答えにはiphoneやandroidなどのスマートフォンの普及が欠かせないはず。スカイプが今後どのような戦略を展開していくのか、楽しみです。

【論文発表】
・ほっとけいき
すごい量のスライドを、テンポ良くさくさく進めていて、わかりやすくて良かったです。
ヒアリングを通して得られたものを活かせるようで羨ましいです。そこから理想のガバメントプラットフォームの要素に根拠を持たせられると良いですね!

・X(cp?)
事例が少ないモデルだと思うので、クレジットカードの例を出して比べていたのがわかりやすくて良かったです。
何かに移して考えるのは、そのものについてよく分かり抜いていないと上手くできないのかな、と思うので、自分の論文でも考えられるようになりたいです。

・ぱぴこ
3週間、ああでもないこうでもない!を繰り返して、やっと進む道が見えかけてきたところです。
絞ったプレゼンをするために過程をだいぶ省いたのですが、うまく伝えきれなかったこともあったようで、反省です。
必要な情報をわかりやすい形に変えて伝える、ということがプレゼンの真髄のはずなので、もっと綺麗な形を追求したいと思いました。

【ルール】
みなさんが折角出してくださった問題意識、うまいことルールに落とし込めていたら良いのですが・・。
考えてくれたみなさん、ありがとうございました!フィードバックもいただけてありがたかったです。

ルールは設定するだけじゃ終わらなくて、今後機能させることにこそ意味があるので、守っていけるように、自戒の念を持ってゼミに臨もうと思います。

ゼミの感想1127

ソーシャルアプリ
ソーシャルアプリはには一時はまりました。
アプリケーションを動かす際には、それを使用するプラットフォームが重要になります。だれかが言ってた言葉ですが、「クリエイターとして生きていくには既存メディアの面白みを最大限に引き出す、つまりメディアに特化したコンテンツをつくるかメディアを作るしかない」というものがありました。ソーシャルアプリはそのどちらの方向に行くのか楽しみです。

skype
スカイプの技術、サービスは素晴らしいと思います。スカイプはフリーミアムの一つの形なのだと感じました。ネットビジネスはユーザーを最初はとにかく増やすというのが定石ですが、skypeはそれに成功したのだと思います。ebayがskypeを売りに出すという噂もあるので、今後も目がはなせないと思いました。

論文
どの班も迷ってる時期なのかなと感じました。ある程度現象についてのデータや分析を終えていると思うので、どのようなアナロジーを応用して論文に入れていくのかを考えていかなくてはと感じました。

2009年11月28日土曜日

後で加筆します。

【NC1 ソーシャル・アプリ】
「ソーシャル・アプリ」「ソーシャル・ゲーム」という言葉について定義付けを入れてもらえるとわかりやすかったかなと思います。私は少し混乱してしまいました。「social platform」に関してはSNS系、携帯端末系の2つに分けることで定義されていてすごくわかりやすかったです。ただ、せっかく分けられていたのに、論点の段階では二つを分けずに考えていたため、どっちのことを言えばいいのか戸惑ってしまいました。
ソーシャル・アプリについての様々な分析がなされていて、三人ともよく調べていて本当に凄いと思いました。論点の部分の交通整理がもっとされていると、完璧なNCだったと思います。お疲れ様でした!
ところで、mixiアプリって凄いですよね。mixiアプリ情報がトップページに出るようになり、当初は非難の嵐でしたが(「ボイス」が「アプリうざい」で埋まっていました笑)今ではすっかり浸透しています。最近独立館のPCのとこ行くと、絶対誰かはサンシャイン牧場開いてますし。「ピコミク」から準備期間を得て登場した「mixiアプリ」ですが、mixiはさらなるmixiへのロックイン効果を狙っているんですね。mixiの上手いところは、SNSという土壌の強みを最大限に活用していること。『破壊的トレンド』にも書いてあったと思うんですが、人はたとえネット上においても、「友だちのオススメ」だとかリアルな世界で親交のある人間というものにとても弱い。つまり、「communication」は人の意思決定の理由の重大な要素になりえます。対戦ゲームや、『マイミク通信簿』などマイミクを絡めたゲーム、『王子様』などのアプリ情報に出たとき人の驚きを引き付けるゲームなど、mixiアプリは全てリアル世界でのcommunicationに繋がるよう設計されていると思います。mixiアプリになってから「アプリ更新情報」がトップ画面に組み込まれたのも、より見られやすいようにしてcommunicationに結びつける意図でしょうか。social gameは、ネット上の見知らぬ誰かと対戦していた純粋にゲームを好きな人たちを超えて、communicationのためにゲームをするもっと多くの人に利用される可能性を秘めていると思います。SNSって、マーケティングを考える人にとっては夢のような土壌ですね。

【NC2 skype】
論文などでskypeには大変お世話になっています。そのビジネスモデルなど知らなかったので、今回学べてとてもよかったです。事業を行なうにあたってあまりコストがかからず、採算がとれているとは驚きでした。広告依存のビジネスモデルから脱却できれば一番ですが、P2Pを使いコストがかからないskypeは例外的なモデルなのでは?サーバー維持費が避けられないサイトではどうしたらいいのでしょう。
勝部君のプレゼン素晴らしかったです。今年1番のNCだったのではないでしょうか。

【論文】
書きたいことはだいたい質問してしまったので。
どの班も内容が濃く、論文の完成が一読者(予定)として楽しみです。

【ルール設定】
ことえちゃんの行動力本当に素晴らしいと思います。刺激を受ける同期がいる幸せを感じます。

緊張感!

NC ソーシャルアプリ
私はmixiのゲームは常習していませんが、何人もの友人から「アプリの招待があります」というお知らせが来ることを見ると、相当はやっているんだなと思っていました。ゲームはゲームでも知っている人とゲームの中でつながっている。だからこそ普段コンピューターゲームと縁遠い人でも人恋しさにやってしまうのかなと思いました。
iPhoneはゲームがあることで、iPhoneを使う人が増えます。でもSNSはゲームがあることで、日記などが活発になったとしてもSNSを新たに始める人はあまりいないのかなと思いました。SNSとmobileという区分分けも、取り払われる日が来るのかなとも思いました。


NC Skype
スカイプはみんな使い勝手がわかっているので、前提知識に時間がとられず、その分深い話を聞けて良かったです。件数でドコモのデータを入れて対比していたのがいい視点だなと思いました。たとえば検索エンジンはいろんなライバル会社が現れましたが、スカイプはなぜ独り勝ちだったのだろうと思いました。

論文 X
規制と制度、ややこしい概念でしたが確認できてよかったです。個人的には法的にグレイな部分は残すべきではないと思います。事前規制か事後規制なら、事後規制の方が遊びの部分が多いのでイノベーションの可能性が多くなります。でも日本でそれを導入しても、挑戦する企業がどんどん出てくるか、はわかりません。理論上は経済的な面は、司法よりも行政の専門分野なので適切に判断できると言えると思います。

ぱぴこ
今回は二年生2人が進めていて頼もしかったです。何がやりたいのか明確に提示されていたのが印象的でした。これは見習いたいです。作りたいと言っていた表の縦軸の基準をもっと抽象化したいとのことでした。私たちは逆に抽象的なことばを具体化しようとしているので真逆な動きだなと思いました。どの順にしろ、抽象的な言葉を使うときはそれが何なのか、説明できないと使うべきでないんだなと思いました。

ほっとけいき
また努濤のスライド枚数でしたが15分に抑えられてよかったです。発表でのFBをもとにゼミあとのmtgでやっと道筋が見えて嬉しくなりました。何もかもすべてを客観化することはできません。どこかしらに何かの主観での基準が混じってしまうものなんだなと思います。この先なるべく多くのOpenGovermentの実例を検討し、成功要因を抽出したいと思います!!

コンテンツ以外
誰も来てくれないかなと思っていたオープンゼミ、来てくれたお二人は本当にありがとうございました。わざわざ見に来てくれた人がいる、という意識はとってもゼミ員一人一人と雰囲気を活性化すると思いました。ところどころ解説を入れたり随時発言を促していた戸高さんの気配りもとても自然で、いいなと思いました。
また、ゼミが終わった後に昨日は唯一出席してくださっていた2期の内田さんがものすごい勢いで率先して机を戻してくださっていました。今まで2期の先輩の近くに座ることがなくて気付かなかっただけかもしれませんが、先輩になったら何も言わなくても態度で後輩に示せることっていっぱいあるんだなと思いました。

1127ゼミの感想

 こんばんは、おーがです!二週間近く崩していた体調がよーやっと元に戻りました。皆さんも気をつけてくださいね!学祭後は風邪やらインフルがよく流行るらしいので…(友人談)

●オープンゼミ
 今日はオープンゼミでした。お忙しい中足を運んでくださったお二方、ありがとうございました!思えば、私も昨年の今頃金ゼミの門をたたいたなあと感慨深く思っています。代表も書いていますが、金ゼミのドアはいつでも開かれているので、いつでも遠慮なく来てください。積極的に質問をされる二人の姿にゼミ生一同刺激を受けました!本当に大大感謝です!

●NC1「ソーシャルアプリ」
 久々のNCでした!まずは菊池君が担当したソーシャルアプリについて。身近なテーマだけに、とっつきやすくはあったのですが、身近過ぎるがゆえに、議論点を提示し議論を誘発した上でまとめる、という一連の作業が難しかったのかな、と思います。「SNS系」と「携帯系」という二つの枠組みに分けてくれたのはわかりやすかったのですが、未来における視点が欠けていたような気もしました。過去→現在にかけてどう変わり発展していったのか、という視点に加え、これから未来に向けてどのようになっていくか、という点についても検証が必要なのかな、と思います。これは今回のNCのみならず論文やその他テーマにも当てはまることかもしれません。
 個人的には、mixiやGREEに代表される有名な日本生まれのSNSそれぞれがどのように成長していくのか、という点が気になります。アメリカのFacebookにはない「強み」を生かしていくのか、それともFacebookの例に学び新たなサービスを提供していくのか…。昨年度、mixiの利用者層や利用の度合いについてアンケート調査を行いましたが、今やってみるとまた違った結果が出るのかもしれないな、と思います。本当に変化の大きな業界です。

●NC2「Skype」
 いきなり余談ですが、もっと早くにSkypeの存在を知っていれば…!と悔やむ日々が続いております。海外に行った時、これほど便利なものはないと思います。家族や友人に連絡する際に、高いお金を払い国際テレフォンカードや携帯電話を使っていた自分が馬鹿のようです(涙)
 今回は言及されていなかったように思うのですが、日本人に対するSkype普及率は外国人に比べて低いように思います。短期留学で通った語学学校でも、Skypeを利用して話しているのは外国人生徒が大半でした。日本人に対する普及率がなぜ低いのか。より多くの人々に利用されるにはどうしたらいいか。その視点で議論しても面白かったように思います。

●論文
 ほっとけいき班のスライドは史上最高の枚数、165枚でした…しかし無事に15分以内に終えることができました!祝!!これからはもっと情報量をコンパクトにまとめて発表したいです。みなさん、いつもフィードバックありがとうございます。どれも貴重な意見ばかりです。大切に読んでいます。日々精進です!私たちの班では、なかなか論文のゴールが見えず苦労しています。しかし、今日の発表、みなさんからのアドバイス、そしてゼミ終了後のガチ話し合いによって、少しずつではありますが見えてきたような気がします。泣いてもわらっても後1カ月弱!がんばります!!
 X班の発表では、やはり「規制」と「制度」という言葉が耳に残りました。曖昧な言葉をふわふわしたまま使うのは危険だと思うので、きちんと定義付けるべきだと思います。(…とはいいつつ私もよくやってしまうのですが><)これは私たちの班のテーマともかかわることですが、やはり、グレーゾーンのままであることは、ユーザーの使用を阻害する(躊躇させてしまう)ような気します。きちんとしたガイドラインがあったほうがよいのではないでしょうか。
 ぱぴこ班は、ヒアリングの結果を踏まえつつ、新たな方向性を打ち出す前向きな姿勢があるなあと思います。皆が一体となって進んでいる証拠ですね!論文の読み手としてはUGCにかかわる人々、とのことでしたが、最終的には角川側にも提言を行ってもいいんじゃないかとも思います。

●金ゼミルール!
 プレゼンを作り、発表をしてくれたかこいさん、お疲れ様です!その気概に乾杯です!!皆で協力し合って、しっかりと守りましょう^^

金ゼミのドアはいつでも開かれています

【はじめに】
 今日のオープンゼミに来てくださった、岸君、高橋さん、わざわざ忙しい中本当に足を運んでくださってありがとうございました!ゼミ生にもいい刺激になったと思います。高橋さんは入所試験頑張ってください!


【NC・social game】
 とりあえず今日僕がごちゃごちゃ言ってたことを図にまとめてみました。





 こんな感じの話なんですが、現状では通信事業社がアプリ開発にとやかく言葉をはさんでくるそうで、そんな中iphoneだとアプリ開発者が好きに開発してapp storeに公開していいそうです。
 未来のことを考えると・・・みたいな話も出ましたが確かに、mixiとかが公開を始めたアプリはモバイルでも公開が行われています。ここでは、mobileというのをiphoneに狭めた説明になっています。
 そもそもiphoneは、その端末のみで販売台数が増えていくたぐいまれなデバイスです。その規格が変わらないのならば、アプリ開発者も設計が行いやすいのは間違いないです(他のケータイ向けにも開発するならば画面のでかさとか仕様がまちまちだし)。
 よって、iphoneはアプリ開発の面では優れたplatformになるんじゃないのかと思います。バイラルの面も、岸本君がおっしゃってたように、他のブログとかtwitterなどでかってに広まっていくと思うので、social gameにも上手く対応するのではないのかと思います。

【NC・skype】
 勝部君が集大成というようなことをおっしゃっていましたが、本当にそう感じました。それは情報量からもそうですが、スライド作成にも現れていたと思います。
 またskypeからuniversal serviceという概念を再確認できたのも意義が大きかったと思います。インフラ事業、つまりは全国民に平等に行き渡る必要があるサービスがそうだということでしたが、金光さんが瞬時にそれを自分の言葉で表現できていたのもすばらしかったです。

【論文・ほっとけいき】
 ゴールをいかに設定して、論文もどういった軸で書いていくのかがあまり伝わってこなかった。7つの軸もあったが、その軸にそって、具体的にどのように政府がアクションを起こすべきかを提案するのか。
 また、総務省と経産省へのヒアリングの話を聞いてみて思ったのは、やはり省庁内での足並みがそろっていないということ。
 去年、僕たちが青少年への携帯電話フィルタリング規制で論文を書いた際も、ステークホルダー間で方向性がなかなか統一されておらず、足並みが一切揃っていない感じがした。
 そういった足並みを揃えるための方向性を政府が示してやるべきなのだろう。政府、省庁は扱う問題が違ってもいつも同じ所で(足並みが揃っていない)問題を抱えている気がする。

【論文・X】
 規制と制度、そしてガイドラインという言葉が頭に残った。ガイドライン設定はぱぴこの話にもつながってくる。いかにユーザーが(この場合ぱぴこの話についてです)利用しやすいような、例えば著作権管理をわかりやすくするだとか、これはアップしていいよ、ここまではいいよみたいなガイドラインがあればユーザーも参加してきやすい。

【論文・ぱぴこ】
 今回はプレゼンを栫井、山本の二人が担当してくれたのだが、よくやってくれたと思えた反面、もっと頑張らんといかん所も見えたので良かったです。

2009年11月27日金曜日

ゼミの感想

【NC】

ソーシャルアプリ

mixiやfacebookで体験したことがあったので取っ付き易かった。iphoneアプリのビジネスモデルは知っていたけど、このようなソーシャルアプリのビジネスモデルは知らなかったので、それを知れたことが良かったと思う。また、テレビゲームと違って、ある特定のプラットフォームに利用者が集まることで、知人はもちろん面識の無い人々とも交流できたり、一緒に協力しながらプレイ出来るという形態が非常に面白いと思った。同時に、ファクトの提示の仕方がとても上手だと感じた。

skype

論文が始まってからというもの、今まで以上にskypeを利用する頻度が増えてきている。その中で、この無料電話・チャットサービスはどのように収益を上げているのかというビジネスモデルに疑問を抱いていた。その疑問を解消することが出来て、個人的にはとてもためになった。全てのサービスが無料という訳ではなく、一部有料のサービスもあるんですね。その根幹にある考え方はフリーミアム。全てのサービスを無料にして、まずは人々を集め、一部の高機能かつ特別なサービスだけ有料にして課金する。これから、さらに企業レベルでのskype利用が増えるみたいなので、skypeの更なる躍進に注目していきたいと思う。


【論文】

論文制作を始めてもうすぐで三カ月になりますが、どのグループも最終的な論文の完成図がまだ見えていないのかなという印象を受けました。それは、つまりグループ内で共有された結論が未だに出ていないということ。個人的には焦ってます。論文の執筆に取り掛かっても、そのゴールが不明確だと不安になるし、モチベーションにも悪い意味で影響が出てくる。それを解消するには、ここまできたらじっくり、そして深くまで議論するしかないと思います。ゼミ終了後にじっくり話し合って、ある程度、何をやるべきか、何に注目するべきかに関してグループ内でのコンセンサスが取れたので、かすかに見えてきた光に向かって残りの期間、全力で取り組んでいきたいと思う。

21.11.27 ゼミの感想

【NC】
広告依存のブロードキャスティング型ビジネスモデル(Web 1.0)の限界は誰の目にも明らかだ。現在のビジネスモデルからの脱却とネット広告自体の進化が求められている。有料課金型のgreeやDeNAが広告依存型のmixiを大きく引き離しているのを見ると今のところ、前者の方が楽に思われる。その一つのソリューションとしてFreemiumがある。それはattentionを集めてからどうやってMoneyに変えるか、そのための課題だ。前に、Attentionを集めてから、Moneyを生み出すことは、完成したパズルをバラバラにするのと同じくらい簡単だと書いたことがあるが、それはある意味誤謬だった。ダイヤの原石をどう加工するか、加工の仕方によっては全てが無に帰すことになる。どうやってAttentionをMoneyに変えるかは、ネット戦略を見誤った新聞社や巨額の赤字を垂れ流す動画共有サイト、虚しく寄付を募り続けるWikipediaにとって急務だ。私は、そのソリューションが今のところ広告ではないことを知っている。そして、それがデジタル世界の行く末の最も有力なシナリオ、みんなが不幸になって終わる、を軌道修正させることができることを信じている。

「名乗りを上げるためには、主流に乗らなければならない」最近、その主流が何か、少しずつわかってきた気がする。

ゼミの感想

【ソーシャルアプリ】
ソーシャルアプリは本当に最近流行っているなと思います。
実際、私自身もサンシャイン牧場をミクシィを開くたびにやってしまっています。
手軽で開くたびにやってしまうけれど、やめようと思うほど中毒性のないところが 流行った理由かなと思います。
Freemiumなど去年の論文でいろいろ学んだ話が出てきて懐かしかったです。

【Skype】
勝部君がプレゼンに対して、思い入れを持ってちゃんと準備をしていると感じました。
反面、私はろくなプレゼンを出来なくてすみません。もっと頑張ります。
Skypeは議論で先生が話されていましたが、現在の通信会社の線引き、境界が 今後どうなっていくのかが気になっています。

【論文】
皆ヒアリングも始め、論文の構造が出来、これから書き始めるところだと思います。
私も修了論文を頑張らなくてはと思わされました!
頑張りましょう!

【ホンヨミ】Twitter社会論【岸本】

 今や説明不要でしょう。昨年ゼミのゲストにも来ていただいた津田さんの本です。



 著者はまず、Twitterの特徴を以下の6つに分類している

- リアルタイム性

 →ダイレクトな反応が確認しやすい

- 伝播力が強い

 →所有権的概念が薄い?

  その一方でRT文化などの著作者明記も。(LinuxやWikipediaとの類似性)

- オープン性

 →APIの公開(ジットレインの「生成力」を高める)

- ゆるい空気感

 →選択同期的(見たい時に見る、チャット的に参加)

- 属人性が強い

 →各人の面白さが表れる(「コテハン」化)

- 自由度が高い

 →やっぱりジットレインの「生成力」が高い


 更に著者はマスメディアとジャーナリズムの役割を以下の3つに分類する。

- 伝達機能

 →ニュースを伝える(出来事に対する裏取りの必要性)

- 監視機能

 →ニュースで伝える

- アジェンダセッティング

 →社会的な争点、論点の設定


 Twitterが急速に世界中で広まっている現実を通じて逆説的にこれからのマスコミ報道、ジャーナリズムのあり方をあぶり出すのが本書の主眼ではないか。

 

 少なくともスピードでは旧来のメディアとネットメディアは大差がなくなってしまった。そこで差を生むのは結局タッチポイントの差であって、テレビやラジオに接する時間が減るにつれてネットメディアの優位性は増す。更に、ネットメディア間でも差が生まれている。(RSSリーダーは完全にTwitterに負けていると言える。)ただ、こうした旧来のメディアにしろ、ネットメディアにしろ、あくまで単なるツールにしか過ぎない。


 裏取りや信頼、着眼点の鋭さはアマチュアには真似出来ないものがある。既存のあらゆるメディアは次々にツールを移し替えて絶えず変化に対応していけば、十分生き残っていける。ただ、ツールを移す際に重要になってくるのは、情報にいかに課金するかというビジネスモデルに他ならない。


 また、報道以外にも討論の場としてのTwitterの強みがある。オープンであること、属人性が強いこと、バズらせやすいこと、(普段は文脈に囚われにくいが)文脈化しやすいことなど諸々の理由がある。


 とはいえ、Twitterはやはり、コミュニケーションツールとしても優れているといえる。これは単にTwitter単体ではダメであって、「ふぁぼったー」や「buzzter」などの各種botがあるがゆえ、であると言えるのではないか。

 

 共通の話題の提供、よりよい発言をしようというインセンティブの設計に寄与するこうしたbotはいずれもAPIの公開によってもたらされた。やはり選択同期性よりも「生成力」を高めたことがTwitter成功の要因なのではないか。

2009年11月26日木曜日

【書評】教員評価【田島】

「検証 地方分権化時代の教育改革 教員評価」苅谷剛彦ら著、岩波書店
教師は生徒に通知表を通して評価をつける。では、教師は一体どのように勤務評定されているのであろうか。2000年代から導入が志向されているより成果主義的な「新しい教員評価」について、本書は宮崎県
の実例を挙げて検証をしている。
「評価」を研究対象としているため、教育現場以外での組織を考える際にも活用できそうな内容が多く、面白く読むことが出来た。

【印象に残ったポイント】
・「改革」とは受け手との擦り合わせで改革案が「受容される形」に変化する過程までを言う。

宮崎県において、行政側が最初提示した評価制度(積み上げ式)は現場からのフィードバックを受けてより受容されるもの(チェック方式)に変化した。これに対し筆者は、「改革案をより現場の文法にあったものに緩和することは妥協や後退ではないし、緩和されても最初投げかけたこと自体でメッセージは伝えられている。」、また「『改革』とは送り手からの一方的な改革案そのもののことではなく、それが現場に合う形に翻訳されて定着するまでを言うのだ。」という主旨の記述をしている。わたしはこれに非常に刺激を受けた。

代替わりも近づき4期生が主体で何かをやることが増えてきた。自分も微力ながら実際やってみてわかったのだが、何か新しいことを提案するのってとても勇気がいることである。少しでも上手くいかないと「自分のやり方だめだったんだあ」と凹む。凹んで臆病になる。これからは上記のような考え方を導入して自分のモチベーションを維持していきたいし、他の人にも寛容になりたいなと思う。送り手と受け手は違う人なんだから、最初は受け手に完全にマッチする案を出せないのは当たり前。提案したことは無駄ではなく、そのこと自体でメッセージを伝えられているのである。


・評価方法 積み上げ式とチェック方式 ~どこまで理想のモデルを提示するか。

宮崎県の例では「積み上げ方式」と「チェック方式」という2つの評価方法の種類が提示されている。「積み上げ方式」とは、目標達成をレベルわけする方法、「チェック方式」は要素ごとに目標達成を見る方法である。例えば、金先生の提唱する「voice or die」も一種の「積み上げ方式」である。「質を気にせずたくさん発言すること」が「レベル1」、「発言の質を高めること」が「レベル2」というように求める行動をレベル分けし、低いレベル(レベル1)を達成してのちより高いレベル要求する評価方法である。この方式のメリットとしては低いレベル→高いレベルと一つの人材育成モデルを明示できることで、送り手側からのメッセージ性が強い。逆にデメリットとしては、低いレベルができていなければ、高いレベルが部分的に達成されていてもそれを評価しないことから、受け手の納得感が低いことである。さらに、送り手の提示する人材育成モデルが、受け手個人の持っている理想像とズレが有る場合、抵抗感が強くなる。

どの程度目標、理想のモデルを提示していくかについては現在の金ゼミでも直面している問題である。多様な価値観が混在しているなか、一つの目標を提示するということはとても労力のかかることであり、権力など「浸透させるための補助的力」が必要となってくる。だからといって「多種多様だから」という理由で統一された目標を作ることを諦めることもまた問題ではないだろうか。組織のスタンダードを作らなければ、人が「その組織にいたい」と思わせる理由すら失わせてしまう。多様性を承知で一定の目標を提案する行動力、しかし構成員をそれにガチガチにあてはめるのではなく、エゴイスティックなコミットを認める寛容さ、この2つの側面が合わさって上手くいくのではないかと考えた。実際、宮崎県の例でも積み上げ式は受容されなかったが、行政の求める目標を伝える手段としては有効であった。目標提示によってうまれる摩擦は組織にとってポジティブなのかもしれない。

・評価と給与は関連させるべきか ~報酬というインセンティブの有効性

「新しい教員評価」を教師の給与と関連させるかについては激しい賛否両論がある。そして教師たちの間では否定的な意見が多い。これは教育現場には(有名校への合格者数は別として)、売り上げやノルマなどといった客観的普遍的な評価指標が存在しないことが関係していると考えられる。「成果」の定義が曖昧なため、成果主義的な評価が給与にまで影響することに抵抗感を感じるのであろう。

一見すると、「報酬」というインセンティブは必ずいいモチベーションにつながるように思えるが、実際はそうではない。「報酬」は往々にして目的と手段の履き違えを引き起こすと私は考える。多様性があっていいという場所に「報酬」が出現すると、全員がその方向に画一的になる危険がある。またそういう場合、「報酬」をもらえる部分まで達すると人はとたんに頑張らなくなってしまう。
みんなの意欲がある場合には、むしろ「報酬」を用意しない方が、自由に自己表現が行なわれるのではないか。例えば、もし金ゼミの単位評価が「発言の量と質」によって決まるなんてルールだった場合、議論の時間はもっとぴりぴりしたものになっていると思う。

・教員評価について
私は教員評価に対して(それを給与に関係させるかは別として)、授業を受ける側である生徒からのフィードバックも不可欠だと思うのだが、どうもそういう話が出てこない。今度母校に行くので、その時それが何故か探ってみたい。

【金正勲研究会】オープンゼミ&twitterアカウント公開のおしらせ【告知】

【オープンゼミのお知らせ】

・日時:11/27(Fri.)1630-1800

・場所:南別館622教室 

 金ゼミはオープンゼミを行います。
 「skype」と「ソーシャルゲーム(アプリ)」について2本NCを行なう予定です。
 メディアコム受験生の方など、どなた様もお気軽にご参加ください。

 なお、18時からは入所試験のための相談の時間も設けますので、こちらもよろしければご参加ください。 

 また、ゼミの後半には論文の経過発表を行いますが、こちらも完全にオープンにはします。ご都合が合う方々はぜひ参加ください。
 前半のみの参加、後半のみの参加等も歓迎します。

 11/27(Fri)の金ゼミコンテンツ(予定) 
 前半【オープンゼミ】:Newsclipping「skype」
           「ソーシャルゲーム(アプリ)」 
 
 後半:論文経過報告 「角川のyoutube戦略」
           「オープンガバメント」
           「ポイントエコノミー」

【金ゼミtwitterアカウント公開のお知らせ】
 金ゼミはtwitterアカウントを作成しました。
 これから何かしらの連絡がある場合はこちらにも更新していきますので、よろしくお願いします。

 http://twitter.com/kimsemi

2009年11月24日火曜日

書評 神々のWeb3.0 小林雅一著

まずタイトルがかっこいい。この本はわずか1年前に執筆されたものだが、twitterやライフログ、クラウドという言葉さえ一切出てこない。しかし、そのプロトタイプや同じ原理のものを紹介している。改めて、私は「デジタル激動の時代」に立っていることを思う。

本書を読み解くキーワードは「アテンション・エコノミー」だ。マルサスの予言は外れ、人々は産業革命により飽食の時代を見ている。さらに、情報革命により、我々は情報の洪水に溺れている。しかし、おそらくこの先いかなる革命も覆せない希少資源がある。それこそが人々の関心、attention あるいは reputationだ。もはや豊穣な誤謬として認識される昔ながらの経済学では、100台のテレビが売り場に並べられたとき、全てのカタログを読破し、耐久性、価格、ディスプレイの画素数、保証年数、保証内容、修理工場の数、カスタマーセンターはフリーダイアルか、など無数の判断基準に照らし合わせて、総合的に購買行動がなされるという前提に立つ。しかし、そんなことをする人はおらず、むしろイメージガールの好みやブランド名などといった不合理な基準で購買行動を行う。これは行動経済学の原理でもあるが、その根本にあるのは、「人の関心が有限である」というアテンション・エコノミーのルールだ。

「収益性を度外視して人集めに奔る」という行為は、もはやシリコンバレーの常識だが、経済学的には不合理すぎる。しかし、アマゾンやグーグルもそうやってきたし、twitterやyoutubeも同じ道の途中だ、ゴールにたどり着けるかは別として。人の関心が金を生むという発想は、サイバースペースの世界には非常に合っているのだ。なぜか?それは全てがタダだからだ。ニュースや写真は今や全て無料で手に入る。従来メディアの経済的価値は失われた。しかし、社会的、文化的価値は失われていない。経済的価値を取り戻す立った一つの方法がある。それは人々の関心を利用することだ。

さらに突き詰めると、関心が経済的価値を生むのではなく、関心が経済的価値そのものになりつつある。なぜ、誰にも知られないのにペンネームでブログを書くのか?なぜ、歓声を浴びることがないのに、MAD動画を作り続けるのか?それに何より、なぜお金を生む勤務時間に怠惰でも、お金を生まないこれらの行為に貴重な睡眠時間を削れるのか?ただ、アクセス数が増えて嬉しい、それだけの理由で。それはお金より関心に重きを置いてるからだ。ごく少数の貧困層は別として普通に生きていれば、好きなものを食べて、好きな服を着て、車もバイクも、少し頑張れば家だって買える。小さいながら、自分の世界を持つことができるのだ。逆に言えば、いくらお金があっても、それ以上のことはできない。いくら頑張ってもフロリダに別荘を持つことはできないし、プライベートジェットを持つこともできない。悪ふざけで道を踏み外すこともできない。豊かな暮らしとは、そういうものなのだ。金だけのために生きる人は得てして、金のために働いていない。そんなものは十分にあるからだ。金を持っていることによって生まれる関心を享受したいのだ。つまり、お金は関心のための手段となりつつあるのだ。そんな状況で、ネットによるattention oriented architectureは理解しやすい。関心という目的が得られる場で、手段であるお金を生み出す作業は、完成したジグソーパズルをバラバラにするくらい簡単なことなのだ。


2009年11月20日金曜日

【書評】クラウド・コンピューティング:ウェブ2.0の先にくるもの【村山】

クラウド・コンピューティング(C・C)という現象を「サービス化」、「ボーダレス化」そして「オンライン化」という三つの観点から分析し、C・Cの課題や未来について言及している。C・Cを支える具体的な技術や、C・Cを利用した具体的なサービスがたくさん紹介されているので分かりやすいが、だからこそC・Cを詳しく知らないと理解するのに非常に時間がかかり、入門書というよりは、C・Cの入門書を読んだ上での新たな知識の構築といった印象を受ける一冊だった。
クラウドの本質は、「壁のない世界」を構築することである、この言葉にクラウド・コンピューティングという現象の説明が凝縮されていると感じた。個人的には、これまでクラウド・コンピューティングという言葉を聞くと、「データをネット上のサーバーに保存してるから、ネットワーク環境にいればそのデータをパソコンからだけでなく携帯電話からでも確認したり、引き出したりできるし、同様にインターネット経由で色んなウェブアプリケーション(ソフト)を自由に利用できる(SaaS)んだよな」とだけ考えていた。しかし、認識が甘かった。クラウドがもたらす「壁」の消滅はパソコンや携帯電話の間だけでなく、テレビやフォトフレーム、ビデオレコーダーなどの幅広い家電にまで広がっていくようである。例えば、テレビという家電の中で、自分の携帯電話にかかってきた電話を受けるといった様に。
クラウドは確かに便利で、コストを削減できるありがたい技術だが、一方で、クラウド・コンピューティングという技術への信頼と、クラウド・コンピューティングという技術を提供する企業を信頼していいのかという問題も残っている。つまり、セキュリティーとプライバシー(個人情報の流出)の問題である。これらの問題は、今後クラウドを利用していく上で切り離せない問題だと思う。
本書以外にもクラウド関連の本を読んでいこうと考えているが、今のところは獺の論文発表に非常に注目しています。毎回毎回、獺の発表を楽しみにしているので、クラウドに関する多角的な視点からの考えを聞かせて頂けたらなと思っています。今後とも、獺からは目が離せませんね。

【書評】クラウドソーシング【村山】

クラウドソーシングとは、不特定多数の人に業務を委託することで課題を解決する方法、つまり、集合知のことである。インターネットが全世界的に普及したことで、このような形態が可能となった。
本書の中で、クラウドソーシングネットワークサービスの一つとして「インノセンティブ」というサイトが紹介されている。このサイトでは、例えばP&Gの様な世界的な大企業に所属する研究員が年月をかけて取り組んだ挙句、解決できなかった課題などが投稿され、それらの課題解決に世界中の人々(crowd=群集)が取り掛かる。その結果、実際に、社内だけで解決を図る従来の方法と比較して、30%以上多くの課題が解決された。つまり、何が言いたいかというと、多くの課題を解決するのは、一人の才能のある科学者ではなく、世界中の群集の叡智(集合知)だということである。クラウドソーシングは、ペインが唱えた「多様性は能力に勝る」ということの象徴だと思う。

また、本書を読んでいて、業務委託ではないが、多様性ある集団が課題解決に向けて取り組むという意味で、私たちが現在行っている論文制作もクラウドソーシングに当てはまるのかなと感じた。例えば、私たちの班であれば、「gov2.0による政府のオープンプラットフォーム化」という課題の解決・提言のために、全く違う考えや価値観を持った四人が共通の課題解決を目指して、各人の知恵を合わせていくというように。一人の才能ある人間が解決策を考えるよりも、多くの人間から多様な考えを募った方が、沢山のより先進的なアイデアが出てくるのではないか、そう感じた。
最後に、「自分のために群集に何が出来るかではなく、群集のために自分に何が出来るかを問う」という言葉がやけに心に残った。

【書評】ハーバードからの贈り物【村山】

本書は、ハーバード・ビジネススクールの教授達が学期の終わりに、学生たちに対して自らが経験した試練や成功・失敗などについて語った15個の話をまとめた一冊である。
どれも多くの示唆に富んだ素晴らしい話ばかりだったが、その中でも特に感銘を受けた二つの話について触れていきたいと思う。
まずは、「完璧を求めるな」について。文字通りの意味だが、完璧を求める必要はないというより、完璧を求めてはいけないと言った方が正しいかもしれない。一般的に、人間は不完全であることに居心地の悪さを感じて、完璧であることに至上の価値を置く傾向があると思う。しかし、大事なことは、自分という人間を客観的に評価・観察することではないだろうか。つまり、長所だけでなく、不完全さや弱さといった短所にも目を向けて、間違いを認め、自分自身を出来るだけ多くの角度から見ようとすることである。本文に、「価値のない人間がいないのと同様、欠点のない人間というのはありえない。」という一文がある。その通りだと思うし、このように考えられれば気持ちが非常に楽になる。社会的に成功したと言われる人間だって、失敗した部分にスポットライトが当てられないだけで、必ず失敗や挫折を経験しているはずである。では、彼らの様な成功したと言われる人間とそうでない人間の違いは何なのか。それは、自分の犯した間違いや欠点を認めて、自分自身を冷静に見つめ直してしることではないだろうか。自分の欠点を認めることは想像以上に難しい。誰でも自分の良い所に目がいってしまうと思う。だが、自分の欠点に正面から向き合い、完璧である必要の無さを理解した時こそ、有意義な人生を遅れるのではないだろうか。

次に、「サラの物語」について。この章はたったの7ページですぐに読み終わってしまうが、個人的には本書の中で最も印象的だった。理屈で云々というよりは生理的に感動した。サラは非常に有能で勉強も出来て、将来有望な女性だったが、親の仕事を手伝い、高校を卒業するとすぐに結婚してしまう。多くの子供にも恵まれたが、彼女が40歳の時に夫を亡くし、8人の子供を養わなければならなくなった。彼女の能力を持ってすれば、高給・厚遇の職に就くことも出来たであろうが、子供と過ごす時間を優先して、ギリギリ家族が生活できる位の給料しか貰えない清掃員の仕事を選択した。ハーバードの学生にサラの話をするのは彼女の息子の一人。当時、彼は、清掃員として働く母親を恥ずべき存在と思っていたが、本当に恥ずべきは自分の考えであり、自分の振る舞いであることに気づく。サラは、身を粉にして働き、彼女の能力を持ってすれば実現できたであろう多くの可能性や夢を全て犠牲にして子供(自分以外の人間)のために尽くしたのだから。サラほど自分以外の人間のために自分を犠牲に出来る人間がいるのだろうか。自分に能力があればなおさら難しいと思う。この章を読んで、自分の人生は、自分を支えてくれる色んな人の人生や幸せの犠牲の上に成り立っているのだということを、改めて認識した。自分に関係のある多くの人の力があって始めて、自分は成長し、幸せを手に入れることが出来るのである。一番認識していなければならないことを忘れてしまっていた気がする。同時に、自分もサラの様に、自己実現を犠牲にしてでも、誰かのために自分の時間を使える人間になりたい、そう思った。

【書評】人間関係に強くなる50のヒント【村山】

人間関係に強くなるというよりは、人間との関わり方について言及している一冊。著者の中谷彰宏さんは、この手の本を何冊か出版しているが、いつも「へぇ~そういう考え方もあるんだね」程度にしか考えていなかった。しかし、本書は「人間」という、私たちが生活していく上で必ず関わりを持つものをテーマにしているせいか読んでいてなかなか面白かった。
印象に残った章が多かったが、その中でも選りすぐりの三つについて考えたいと思う。
まず、「【勘違いした】とごまかす人は信じてもらえない。【間違えた】と素直に認める人が信じられる」について。確かに、人間は弱い生き物だから自分の失敗から目を逸らして、自分の失敗を認めようとせずに「勘違いでした」とごまかして責任逃れをしてしまう気がする。しかし、大事なことは失敗を認めることである。間違いや失敗は誰にでもある。別に悪いことじゃない。むしろ自分の成長のために失敗は必要だと思う。挑戦したからこその失敗だから。挑戦しなければ失敗すら出来ないから。いけないのは、失敗を認めようとしないこと。失敗から逃げることである。失敗から逃げていたら、責任から逃げていたら、いざという時に人に信用してもらえない。だから、自分は失敗をしたら、それを認めて、皆に謝り、責任を負える人間になりたい。
次に、「いい友達を探すより、いい友達になろう。助けてくれる人を探すより、助ける人になろう」について。いい友達って何だろう、漠然とそう思った。多分いい友達っていうのは、自分が苦しんでる時に、嫌な顔一つせず、自分(いい友達のこと)を犠牲にしてでも、自分のために時間を使ってくれる人のことだと思う。そういう人はほとんどいないと思う。だったら、そういう人を探すのではなく、自分がそうなればいい。誰かのために何かが出来る人に。ただ、このとき注意しなければならないことは、自分は「人のために何かをやりたい」のであって、「人に好かれるためにやるのではない」ということ。後者だとただの偽善であって、真の親切心ではない。
最後に、「疲れる原因は相手ではなく、自分にある。いいカッコをしようとしてないか」について。人間なんて皆何とかして自分を良く見せようとする生き物だと思います。それは悪いことではないと思うし、むしろ自然なことだと思う。ただ、自分を良く見せようとすることが、自分を疲れさせているのならば、それは違うと思う。無理する必要はないと思う。個人的には、本当にかっこいいのは常に自然体でいられる人だと思う。いつでも、どこでも、誰とでも、常に同じ振る舞いが出来る人。かっこいいというよりは、とても魅力的だし、素敵だと思う。そういう人を何人か知っている。会う度にすごいなと思う。同時に自分は何て薄っぺらいんだと反省させられる。自分はAかBかで迷ったら、もちろんカッコ悪い方を選ぶ。それが、自分の自然だから。

【書評】大学時代しなければならない50のこと【村山】

大学生に限定した上で、世の中には2通りの人間しかいないとしている。
夢を実現する大学生と、
ただの大学生である。
夢を実現した人のほとんどは、大学時代にチャンスをつかんでいる。そのチャンスとは「出会い」である。本書は、これを前提とし、大学時代にしなければならい50の事柄を紹介している。
その中の一つに、とても共感できた内容があった。「コイツは凄いと思える人に出会う」ということである。このような人間に出会うことが出来れば、同時に必ず「このままではヤバイぞ」と、感じるはずだからである。大事なことは、「ヤバイ」と感じられるかどうかだと思う。一般的に、日本の大学は入学するのが大変で、アメリカの大学は卒業するのが難しいと言われている。例えば、アメリカの学生は宿題の量がものすごいらしい。分厚いテキストを渡されて、来週までに読んでレーポートを提出ということが日常茶飯事らしい。そのため毎日がテストの様なもので、及第点に満たなければ、どんどん落第らしい。一方で、日本の学生は自主的に勉強しなくても、授業に出席してテストさえ受ければ卒業できてしまう。つまり、自分の意思で勉強しなければならないのである。そのような意味で、勉強する学生と、勉強しない学生の差は激しいと言えるだろう。実際に、アメリカから慶應大学に留学に来た私の友人に、「周りの日本人は何で、こんなに勉強しないのか」と聞かれたことがある。私は理由を答えられなかった。それと同時に、もっと勉強(大事なこと。もちろん勉強だけではないが)をしなくてはと痛感させられた。「大事なこと」をしなかった人は、する努力を怠ったのではなく、「大事なこと」が何であるか知らないだけなのだと思う。「今」の自分にとって大事なことは何なのかを気づかせてくれたのは、もちろん留学生の友人だけではない。大学生活を通して関わった(主にゼミ)多くの人のお陰である。そんな出会いに感謝して、一日を一時間を、少しも無駄にすることなく歩んでいきたい。

余談ですが、出会いに関してこんなことが書いてありました。カッコいいと思ったので紹介させて頂きます。
「出会いとは、あらゆる偶然が重なり合って起こる奇跡であり、その時にしかその出会いは起こりえない」。
今、自分が関わっている全ての人との出会いは奇跡なのかもしれないですね。

【書評】学校で教えてくれない50のこと【村山】

本書は学校生活において、先生が教えてくれない様な50の事柄について言及されている。
印象に残った内容が三つある。まずは、「人への接し方」について。人間は役職に就いている偉い人に対して、ぺこぺこ頭を下げる傾向にある。相手が横暴な態度をとっていて、それを内心嫌だと感じていても。だが、自分の地位が上がると、自分も部下に対してかつて嫌だと感じた上司と同じ態度で接してしまう。偉い人に対しては、人間は謙虚に腰を低く振舞える。しかし、大事なことは、たとえ地位が上がっても、今までと同様に全ての人に謙虚に対応できることだと思う。このことを自覚しなければ、自分にどんなに能力があっても、誰も自分を慕って付いてきてくれる人はいないと思う。
次に、「とりあえず、『出来る』と言えること」について。個人的には、自分の人生の中で、自分が求めているのと同じチャンスは何度も巡ってこないと思っている。だからこそ、数少ないチャンスを確実にモノにする必要がある。その時に、重要なことは、「出来るか出来ないか」ではなく、「やるかやらないか」である。たとえ出来ないことでも、とりあえず出来るといって、後のことはその場面に直面した時に考えればいい。きっと、大抵のことは何とかなる。自分は後のリスクを考えてから行動する傾向があった。最近は、少しずつ改善されつつあるが、やはり、まずは「行動」。このことを意識して、色んな所へ顔を出し、今まで知らなかった多くのことを吸収していきたい。
最後に、「誰も見ていないような時でも、一生懸命やること」について。人が見ている時しか体よく行動できない人間は弱い人間だ。ビクビクしながら周りからの評価を意識しているからなのか。そんな人間はいつかボロがでる。皆の前にいる自分は「本当の自分」ではなく「演じている自分」だからだ。そんな人生は疲れるし、きっとつまらない。ゼミブログにも書いたことだが、「見てくれている人は、ちゃんと見てくれている」。別にその人ために何かをやる訳ではないが、自分の頑張りを評価してくれる人がいるのは確かだ。だったら、二人の自分を演じ分けず、いつでも本当の自分でいられる様に、自分のスタイルを変えず、自分が思う道を突き進めばいい。少なくとも、自分はそうありたい。

【書評】独立するためにしなければならない50のこと【村山】

本書では、独立するためにしなければならない50のことについて言及されている。

独立のために必要なものとして、「発想の転換」が挙げられていると思う。例えば、一千万円を集めなければならない時、一万円を千人から集めれば素早く目標金額を回収できるだろう。しかし、一万円を貸すのは、金額的に大変という考えの人が多いのではないかと思う。この時に、発想を転換して、百円を十万人から集める、と考えたらどうだろうか。重要なことは(十万人に出会えるかどうかという、現実的な問題ではなく)、どのようにしたら自分の目標を達成できるのかということに対する発想の転換である。実際に、百円なら精神的にも、心理的にも貸すことに苦痛を感じないのではないか。つまり、独立に必要な要素は、この発想の転換と、自分がやると決めたことを最後までやり切る覚悟であると思う。その覚悟の例として、映画監督のスピルバーグが役員の振りをして、役員室に潜り込む話が紹介されている。彼は、映画の撮影所に入りたかったのだが、撮影所の入り口にはガードマンがいて、IDカードを見せなければならない。だが、スーツを着た映画会社の幹部は手を上げるだけで中に入れるということを見抜き、自身もスーツを着て幹部の振りをして3ヶ月間も過ごしたのである。彼が、潜り込もうと思ったきっかけは、自分も映画を作りたいと思い、何とかしてその制作過程を見たいという覚悟であった。独立するには、自分が決めた進むべき道を途中で変えることのない覚悟も必要になってくるのであろう。

【書評】デジタルサイネージ革命【村山】

デジタルサイネージとは、屋外・店舗などの屋内・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ネットワークに接続したディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムのこと、つまりは、至る所に設置された映像ディスプレイのことである。例えば、渋谷スクランブル交差点に立つと目に入る大型ディスプレイやJR東日本、通勤電車のドアの上部に設置された、いわゆる「トレインチャンネル」などがそれである。渋谷の大型ディスプレイがデジタルサイネージであるならば、デジタルサイネージは新しい技術ではないと思うかもしれない。確かにその通りで、新しい技術ではなく、これまではAOO(アウト・オブ・ホーム)、電子ポスター、電子看板などの様々な呼び名があったが、2008年に呼称がデジタルサイネージに定着(2008年=デジタルサイネージ元年)したため、テレビとネットをつなぐ第三の新しいメディアとして注目を浴びるようになった。
デジタルサイネージのメリットは四つある。①従来の写真や文字を中心としたポスターなどの広告と異なり、動画や音楽を利用できるので、提供できる情報量が圧倒的に増える。②時間と場所を特定できるので、ターゲットを絞った特定の層にピンポイントかつリアルタイムで情報を提供できる。③ネットワーク管理によって、ディスプレイ端末ごとに供給するコンテンツを制御できる。④紙のポスターや看板を張り替える必要がないので、長期的に見て広告コストを削減できる。例えば、駅ナカに飲料メーカーがデジタルサイネージを使った広告を流す時、朝は通勤者向けに缶コーヒー、午後は主婦向けに健康飲料、晩は帰宅者にビールの広告を流すというように。従来のポスターなどの紙媒体では時間によって提供するコンテンツを差し替えることは不可能であったが、デジタルサイネージはネットワークで提供するコンテンツの管理が行われているので、時間と場所を考慮して、その場所を利用する人々に向けた情報をリアルタイムで提供できるのである(行動ターゲティング広告)。ただ、デジタルサイネージは広告としてだけではなく、その他の使い方も出来る。例えば、学校の休校情報を知らせるために学校に設置したり、病院の休診日を事前に知らせるために病院に設置したり、というように。そのような意味で、デジタルサイネージは単なる広告ではなく、広告以外の用途にも使用できる様々な可能性を持ったメディアと認識する必要があるのではないかと感じた。また、デジタルサイネージには、映像と連動して「香り」を発生させて嗅覚に訴える「香りサイネージ」の様に、人間の五感に訴えるサイネージもある。さらには、プロジェクターで床に投影された映像を足で踏むと、コンテンツが変わるという様な、自分の動きによって、映像が様々に変化するインタラクティブ(双方向的)なシステムも導入されてきている。
このように、一言にデジタルサイネージといっても非常に多様性に富んだ形式のサイネージが増えてきているが、技術の開発から実用まで、産業形成に時間がかかるのは良くあることである。大事なのは、産業化されてから後、その技術が普及していくかということであり、その普及を支えるのは配信されるコンテンツである。どんなに面白い技術でも、提供するコンテンツがつまらなければ誰も興味を持たないだろう。ハードだけでなく、ソフトも、同様に、ソフトだけでなく、ハードも、両方の発展なくしてデジタルサイネージの普及はないだろう。とは言うものの、今まさしく進化をし続けている新しい技術・デジタルサイネージの今後の進展が非常に楽しみである。

【書評】日本の「世界商品力」【村山】

日本のソフトパワーについての論文をしようとしていたことがきっかけで読んだ一冊。本書では、タイトルにもある通り、クール(かっこいい)・ジャパンの名のもと、一貫して日本のあらゆる分野の商品が「世界商品」として認められているということについて言及されている。
この本を読んで感じたことは、意外にも自分が知らなかっただけで(完全に自分の知識不足ですが)多くの日本商品や文化・芸能などが海外から高い評価を受けていて、実際にそれらの商品が海外で使用されているという事実だった。例えば、キッコーマンの醤油は、アメリカを中心とした海外での認知度が非常に高く、アメリカにおいては醤油のことをsoy sauceと言わずに”kikkoman”といっても通じてしまう程である。その他にも、日本の伝統文化、伝統芸能の分野における海外からの注目度は非常に高い。ヨーロッパでは自宅の庭に日本庭園を造ることがブームになっていたり、フランス・アメリカ・中国では歌舞伎の公演が定期的に行われるまでになっている。これらの日本の文化や伝統のことを統合的に見て、クール・ジャパンと言っているわけだが、その中心はマンガ・アニメ・ゲーム・映画などのいわゆるコンテンツ産業である。日本のコンテンツ産業は海外から非常に高い評価を受け、大きな注目を集めている。実際に、日本のアニメが海外で放送されたり(ポケモンは世界70カ国で放送)、日本の映画がハリウッドでリメイク版として放映され、莫大な興行収入をあげている(「リング」のハリウッドによるリメイク版の興行収入は二億五千万ドル)。
しかし、残念なことはこれらの日本のクール・ジャパンと言われ、世界から大きな注目を浴びている様々な日本文化の重要性に日本政府が気づかずに、目を向けていないことだ。もし、これらの文化を単に世界に発信するだけでなく、政府主体で日本の産業として展開したらどうだろうか。かつ、単に発信するだけでなく、クール・ジャパン産業として様々な文化を包括的に展開するのである。現段階で大きな注目を浴びている分野なのだから、統合的に産業化すれば大きな収益・経済効果が見込めるのではないだろうか。日本経済の建て直しのためにも、日本政府にはこれらのクール・ジャパン産業の具体的な海外への展開と政策が求められるのではないだろうか。

【書評】集中力【村山】

以前一度、読んだことのある本だが、何だか最近集中力が持続していない気がして、自分に喝を入れて奮いたたせるために、思わず読み返してしまった。「集中力とは何ぞや」、という自分の中にある素朴な疑問に対する結論は前回読んだ時と同じだった。やはり、集中力とは、意志の力・心の強さ以外の何ものでもない。一言に凝縮されているが、それにも関わらず、やはり本質を突いていると説得させられてしまう。それは、おそらくこれまでの自分の経験から思い当たることや、納得できる部分があるからだと思う。自分が集中していた時、例えば、部活でサッカーをやっていた時や、受験勉強をしていた時なんかは、それ以外のことには目もくれなかったし、非常に熱中していた。私が通っていた高校は定時制との関係で、一日の練習時間が三時間と決められていた分、部員全員が限られた時間の中で最高のパフォーマンスを披露しようと取り組んでいた。一方で、受験勉強においても、ダラダラと勉強を続けるのではなく、「今日は、何時間勉強をして、何時までに何々を終わらせる」などの時間的制約を設けて取り組んでいた。どちらも時間の制約があったことで、とても効率が良く、スポーツにおいてはスキルを、勉強においては知識をどんどん向上させることが出来た。このように、自らの行動を支え、やると決めたことを行動に移せるかどうかを決定する最大の要因は「集中力(意志の力)」だと思う。意志の力がなければ、自分がやると決めたことを放棄してしまうこともあるだろうし、怠慢になって計画通りに事を進めることは出来ないだろう。その点、何かをやるに当たって、時間の制約を設けることは、集中力を高めるのに役立つかもしれない。しかし、時間的制約は悪まで集中力を高めるための一つの手段に過ぎない。目的は、集中力をコントロールして、長時間の間、持続させること。両者の違いを明確化して、混同しない様に気をつけなければならないと思う(自戒の念を込めて)。人生において何をやるにしても、肩の力を抜いて気楽に考えることは非常に重要なことだと思う。ただ、自分が「絶対に絶対にやるんだ」と決めたことや、「やらなければならない」と決められたことに対しては、全力で集中したいと思う。その時には、常に自分で自分の意志をコントロールするよう意識しようと思う。たとえ、他のことに目がいっても、すぐに「集中!」と自分に言い聞かせようと思う。

【書評】福翁自伝【村山】

ある講演会に参加した時に、話し手が福翁自伝の中に出てくる「門閥制度は親の敵でござる」という福沢諭吉の言葉と、彼の学問に対する情熱には鬼気迫るものがあったという話を聞いたことがきっかけで読んでみた。大学の入学式に貰った本がこんな形で役に立つとは思いもしなかった。
「門閥制度は親の敵でござる」。この言葉は封建制度の時代の下に、有能であるにも関らず藩という存在に縛られて結局、立身出世できなかった自分の父親の無念を嘆いた言葉である。父親の無念を晴らすために学問に没頭し、封建制度の改革を目指すのかと思いきや、全くの逆である。学問への情熱など欠片もなかった。彼は人一倍、勉強することが嫌いで、初めて本を読んだのは14、15歳の頃であった。学問への情熱の話を聞いていたので、非常に意外だったが、同時にそれにも関らず、誰もが彼の存在を知るに至ったということは、その後の彼の学問への努力の証明でもあるんだなとも感じた。
また、彼が暗殺を心配していたという事実も面白かった。鎖国の日本にありながら、アメリカに渡り、開国文明論を唱えていれば暗殺の対象となっても当然なのかもしれないが、これほど偉大な人物が、一般の人々と同じ様に死を恐れていたという事実にどことなく親近感を覚えた。彼はとても運がいい。二回も暗殺計画を立てられていたにも関らず、暗殺者側のごたごたや、偶然とった諭吉の行動によって、二回とも命拾いしている。運も実力の内とは言うが、彼ほどこの言葉が似合う人物はいないのではないだろうか。自分は彼の様な強運の持ち主ではないので、少しばかりその運を分けて欲しい、そう思った。
最後に、福沢諭吉が生みだした「独立自尊」という精神について。独立自尊とは、何事も自分の力で行い、自らの人格や尊厳を保つことである。自分一人で出来ないことは世の中に沢山あるだろう。その時に周囲の人間の力を借りて、何かを成し遂げることは必要なことであると、個人的には思う。しかし、いつも他力に頼るのではなく、独力でも課題をこなせるような精神の強さは、周囲から信頼を得るために絶対的に必要な要素であるとも強く感じた。

【書評】ニュースの読み方使い方【村山】

「NHK週刊こどもニュース」という、こども向けのニュース番組を子供に分かりやすく伝えるという番組を担当していた池上彰さんの著書。
タイトルを見ると、どのようにニュース番組を構成していくのかについての説明本かと思うかもしれないが、むしろ、どのようにニュースの基となる話を相手から聞き出すのかや、その時の話の聞き方などについて言及している。

相手から話を聞きだす上で大事なことの一つとして、「人から話を聞きだす時は、仮説をぶつけてみる」という言葉があった。確かにその通りだと思う。このことはゼミで質問する時にも共通することだと思うが、単に「~についてどう思うか」と聞いても、あまりに範囲が広く漠然とし過ぎていて質問された側は困ってしまう。自分が質問される側になったことを想定すれば容易に理解できると思う。つまり、自分が質問される側に立った時に、どのような質問をされたら答えやすいかということを考える必要があると思う。そのため、相手の話を聞いて、分析した結果導いた自分なりの仮説を相手にぶつけることで、相手は自分の質問に興味を持ってくれるのだと思う。ただ、この時に注意しなければならないことは、「もしかしたら自分の考えは間違っているかもしれないが・・・」の様に、相手に謙虚に対応することである。頭ごなしに自分はこう思うと言うと反発があるかもしれないが、謙虚な姿勢を貫くとこで、相手も丁寧に答えてくれるだろうし、何より答えやすい雰囲気を形成できると思う。そして同時に、相手の話を聞く時には、その聞き方にも注意が必要だ。話を聞く時に、相手と目の高さを同じにすることと、うなずくことである。当たり前のことかもしれないが、改めて話を聞く際には、相手への細かい気遣いが必要だということを痛感させられた。自分が興味のある内容ならば意識しなくても自然とこれらの態度が表れてくると思うが、そうでない時にも、これらの態度を示して相手の話を聞きたいという意志を発することで、相手は良い気分で話が出来るし、こちらも必要な情報が得られるし、お互いにウィンウィンな関係を築けるのかなとも思った。実際に、今回伺わせて頂いたヒアリングの際に、表情と声のトーンとうなずきを色々なパターンに変化させて、相手がどのように反応するか実験してみた。すると、こちらが厳しい顔をして、うなずきを減らすと、相手も「自分の説明が分かってないのかな?」と、渋い顔をして更に詳しく説明を加えてくれた。その一方で、こちらが穏やかな表情で、「うんうん」と言いながらうなずくと、相手も笑顔になって、色んな話をして下さり、非常に話が弾んだ。話をすることも大事だけど、話の聞き方はもっと大事だと感じた。

2009年11月17日火曜日

三田祭を前に

【論文発表】


獺班

 スライドが今回特にヤバかったように感じました。ただ、全般的に英語が多めだったので、もう少し分かりやすさを重視しても良いのかなと感じました。

 内容に関してですが、前回から更に改善されたフレームワークは整理されていてとても把握しやすかったです。その一方でPrivacyの項目における「Understanding Privacy」のフレームワーク流用などの明確な基準、あるいは独自に考えたのであればプロセスの明確化があれば、理解もより一層深まり、フィードバックもしやすいのではないでしょうか。


美食班

 1つ1つの調査はしっかりしているだけに、今までの流れを1つにまとめて提示して欲しかったです。先行事例としての日米の出版事情比較は良いと思いましたが、流通経路とversioningの多寡、その表面的な違いだけでなく、権利やビジネスモデルの違いを調べると、Amazon KindleやGoogle Book Searchなどが日本に入ってくる際の問題点などがはっきりしてくるのではないでしょうか。

 


【話し合い】

 こうして時折話し合いの場を持つことが重要であると感じます。今回はあえなく時間切れとなってしまいましたが、改善する方向性を皆で確認・共有して改善案を生むということは今後ゼミにとってプラスになると信じています。

 とはいえ、まだまだ問題意識が吐き出しきれていないように感じます。また、先生が持つゼミ全体のビジョンもあるので、これを機に再度確認すべきであると感じます。

 また、なんとなく係分けというのも今後の話し合いで話題に上りそうなので、その辺に関しても各自が問題意識を持つことが重要ではないでしょうか。

2009年11月16日月曜日

ゼミは人!

【論文発表】
・獺班
毎度のことですがスライドが本当にカッコよかったです。事象を構造化して整理するという行為には「分析」が含まれており、ただ現状を流れに沿って説明するよりも一段高度な作業だと思います。その点で獺班のプレゼンは毎度毎度非常に見る価値があります。クラウドは時代の中でどういう意味を持つのか、何がすごいのか、台風の中にいる私たちにはなかなかわかりません。それを嵐から脱して雲の上から見ようとする獺の試みはとてもいいと思います。われわれ美食班も参考にしたいです。
金先生のフィードバックにもありましたが、構造化の論理レベルが一致していない部分がありました。これは獺班のみを批判できることではなく、普段の自分にも往々におこっていることなので注意したいです。構造化するだけで満足せず、その精度はむしろ普通の説明よりもあげなければ。
・美食倶楽部
今回はプレゼンまでの準備期間において、いろいろと班として改善を試みました。まだまだ課題はあると思いますが、班のなかで一つの共通認識を持てるようになってきたという点でよかったと思います。美食三本柱の一角であるジョニーさんがお忙しい時期なので、そのなかでもうまいバランスを保っていけるよう考えていきたいです。
藤田さんのご指摘通り、今回高橋メソッド早速TTPしてみました!スライド作成時間がすっごく早くてビックリ。さすが合理的な藤田さん、とパクリながら感嘆しました。ありがとう藤田さんと、高橋メソッド!

【話し合い】
この話し合いを持つことができてよかったと思います。何も変化がない、ということはないと思います。短期的に目に見える劇的な変化ではなく、個々人のなかの意識に変化があったのではないでしょうか。
制度設計まで至れなかったのは確かに不十分だったといえるかもしれませんが、個人の意識のアウトプットという段階でよい時間を過ごせたと思います。
私の問題意識は最初に言った感じです。(緊張したけど最初に言えてよかった・・・)ゼミ活動は「理念」とそれをもとに実行される日々の「活動」に分けられると思うのですが、年度交代を考えたときに、「活動」はこなすけど、その活動をオーガナイズする「理念」を考えるところに参加したいなって人が少なすぎるような気がしました。みんなが作業を活動をこなすことだけ考えていて、金ゼミの軸となる部分が消えてしまうんじゃないか、そんな心配が私の問題意識です。
金先生が「組織を自分だと思うこと」とおっしゃっていました。(某一流少年漫画のなかに「国は人」という良い言葉があるのですが、それとつながるのでしょうか。)私のなかでそれが起こっているような気がします。金ゼミをいいゼミだと思うから、来年も続いてほしいです。金ゼミの活動でやったグループワークは、「自分は集団の場で意見とか言う人間じゃない;;」と思っていた私に、「グループワークを高めるにはまず自分が行動して、自分のポジションとモチベーションを周りに示すこと。それは主導権を握るための行為じゃなく、周りを刺激してより高い位置でみんなでフラットになるための手段なんだ」ということを教えてくれました。「金ゼミを来年を良くしたい」という目標があるから、私ももっと行動を起こしていきたいなと思います!行動を起こしているかねみっちゃん、ことえちゃんは本当に凄いです。その姿勢すごく見習いたい。
話し合いの過程でいっぱい刺激をもらいました。金先生の「このミニマム・スタンダードが自分にどう意味があるのか考える。」という言葉。金ゼミはミニマム・スタンダードの一つであるという俯瞰的な考え方になんだか心が揺さぶられました。あと藤田さんの「自分にとって最強のゼミってなんだ」という考え方も自分にとって斬新でした。私は周りを見て「この環境のなかで実現できる形としてはこれがベストかな」みたいな考え方をする傾向があって、そうストレートに「自分にとって最強のゼミってなんだ?」(最強って言葉がイイです!)って考えてなかったので。そういう視点も大事です。小宮さんの「コミットできない人の理由を考えて、その人でも満足できる方法を考える」という発想も、さすが団体の代表をしている方の実感があるなととても印象に残りました。かめちゃんの言ってた想像力も、ほんと必要ですね!

それぞれのお話が本当に心に響いて、やっぱり金ゼミの宝って人だなって思いました。もっと金ゼミのみなさんと話したいです!!!

ゼミの感想


新しい分野の構造化を試みている点で素晴らしいと思います。クラウドはビジネス、テクノロジーなどそれぞれの専門家レベルの論点が複雑に絡んでいるため非常に難しい課題だと思います。これが構造化できたとき学生レベルを超えたアウトプットになると思うので、是非がんばってください。

美食
方向性が小売り、流通のビジネスに向いているのかなと感じました。小売りは他のゼミで取り扱ったのですが、商品ラインアップで強烈な差別化ができないかぎりコスト競争になります。コスト以外で差別化しかも、文献というストックされたコンテンツをどう流通させていくかには個人的に興味があります。

話し合い
この話し合いは非常に有意義だったように思います。ここで出てきた問題意識をつぎにつなげていく必要があると思います。新しい動きも色々出てきているので、自分自身も積極的に関わっていきたいと思います。オーガナイズしてくれた方々ありがとうございました。

ゼミの感想

【論文発表】
<クラウドコンピューティング班>
現在も専門家が話し合っても、結論がなかなかでない案件を扱っているため、非常にやりがいのあるチームだと思う。新しいがゆえに、言葉の定義などが重要であると改めて考えさせられた。まずは「相手にとってmake senseであること」、自分も気をつけたいと思う。

<出版ビジネスモデル>
こちらも今Hotな話題であるからこそ、難しさもあり、やりがいのあるチーム。非常にoutputが楽しみです。出版業界の新たな在り方が提示できれば、世の中を変えることができると思う。頑張ってください。

【ゼミ話合い】
組織運営というのが一番難しいことだと思う。それは学生であっても、社会人であってもそう。社会人の方とお話をする際も、やはり人間関係がボトルネックとなるケースが多い。特にベンチャー企業などでは。

僕は学生団体で、代表としてその難しさを痛感しているし、金ゼミの一メンバーとしてもいそれを実感している。

「代表」と「1メンバー」この2つを経験できているのは、自分の中で非常に勉強になっていると考えている。自分の人生の中で非常にいい経験だ。

代表や組織を動かす人間としては、メンバーにコミットを求める。もしコミットをしていなければそのメンバーにコミットする意志がないのではないかと判断しがちである。僕は学生団体の代表を始めた際最初はそう思っていた。

しかし今の金ゼミでの「1メンバー」在り方がその考えを変えた。

自分は金ゼミに対して最大限のコミットをしたいと思っている。だけれども、物理的な時間の制約上できない時もある。コミットしたいという気持ちがあってもできない時がある。そんな時にその組織に対してコミットする意志がないと判断されることは本当に悔しい。

金ゼミにおいて、コミットしていないメンバーの気持ちを洞察することを学んだ。
常にコミットしていないメンバーに対しても、コミットできな理由は何なのか?その中で自分の運営に何かが問題はないのかを考えるようになった。

また、1メンバーとしての在り方も変わったように思う。今までは自分はメンバーとして組織全体のことを考えることはなかったが、自分のこのメンバーとしての行動は組織全体として、代表としてどのような影響があるのかということを常に考えるようになった。

メンバーとして、代表として、組織を学べること経験は非常に勉強になっている。

ゼミの感想

池亀です

・論文
まず獺について。この2週間、実感としては進歩があまり感じられなかったのですが、プレゼン自体は前日の作戦が功を奏したかたちとなりました。(作戦はひみつです。)そして金先生からフィードバックを頂いた際、少しずつではあるが自分たちは正しい方向に進んでいるのだと改めて確認することができました。論文完成時に後悔の残らないよう、私自身もっとがんばっていきたいと思います。
続いて美食。難しいテーマ―であり、かつ、3人というメンバー数の制約上、議論に詰まった際の突破口がなかなか見つからないこともあるかもしれませんが、これからもがんばって下さい。

・話し合い
ゼミ生みんなの想いを共有できたのはとても貴重な機会だったと思います。自分は何やらいろいろとえらそうなことを話ましたが、それらはあくまで自分のゼミに対するスタンスであり、かつ自戒であります。代表を含め今回話し合いを主体的にすすめてくれた方達は、私よりもはるかにゼミ生のこと、ゼミ全体のことを深く考えていらっしゃいますし、私が話したことを私よりもずっとずっとしっかりと果たされていると思います、恐縮です。

1113ゼミの感想

論文 
美食倶楽部:
出版のビジネスモデルについて海外事例との比較・流通経路の検討という視点から丁寧な調べものがなされていた所と、「電子書籍ビジネスは出版の流通経路の選択肢を増やす」という分析までの流れが論理的に展開されていた所が大変勉強になりました。高橋メソッドも効果的に取り入れられていてすごいなと思いました。

獺:
金先生が指摘してくださった論文の構造の脆弱さに関するお話が大変身に染みました。内容的なもの以前にそもそも構造が堅固で無い限り、特に社会に出てからは話を聞いてもらえない、というシビアな問題は今後重々念頭に置いていきたいです。論文の構造化やあるいはプレゼンの内容を考える上で、自分自身どうしても短絡的な思考に陥りがちな傾向が最近特に強いので、次回へ向けて反省し、より時間をかけて考え議論していきたいです。

話し合い
金光さんのファシリテーションが大変素晴らしかったと思います。主体的な姿勢に本当に頭が下がる思いでした。
個人的に一番印象的だったのは、金先生が仰っていたAlignmentの話です。組織(金ゼミ)と自己の目的を意識的にAlignすることによって、自分の一つ一つの行動に意味が生まれてくるのだと思いますし、それが結果として組織に対してもプラスのフィードバックとして返って行くのだと思いました。そのような意味でも、今後のゼミ活動において、自分のモチベーションを内側から意識的にドライブさせて、より緊張感のある主体的な参加を心がけようと思います。

2009年11月15日日曜日

ゼミの感想

・獺
全員が一つの部品としてしっかり機能してきているのだと感じた。一人ひとりが3つの切り口それぞれについて発表しているときにとても輝いて見えた。最終的に3つが合わさったら、どのような相乗効果を出すのか、とても期待できる。見習いたいと思った。

・美食
「構造化」という先生のお話があったが、今回のプレゼンはみなさんからのフィードバックからも伺えたように、これができていなかったのかもしれないと思う。構造化以前に、情報収集が圧倒的に足りていなかったのか・・・。特にホットな情報。今回は主に書籍を情報収集の材料としたが、書籍は結構「論」に偏っているところが多く、書籍のホットな話題を扱う私たちには合っていない情報収集なのかと今考えているところだ。また今回外国の例を扱ったが、今回はあまり3人で集まれる時間が少なく、結構独断でやってしまった部分があり、そもそもそんなにそこを調べる必要があったかもわからないので申し訳なかったと思う。

・話し合い
やはりこのような機会がある、ということが一番の収穫だったのではないかと思う。その上で、ひとりひとりが何かしらこのゼミに対する目的があり、かつ不本意な部分もある。まとまったわけではないが、それを共有できたことでまず進歩だと思う。そして今、次の段階への話し合いが、みんなの意識の中で必要とされていることもまた前進のチャンスだと思う。
やはり全員で話し合うということは大切だ。まずこの前日吉と三田に分かれて4期生で話し合ったが、2、3期生のみなさんがいる場で、うまくその内容・状況を伝えることができなかった。せっかく話し合ってもその伝達上手くできなければ共有することもできない。次の話し合いのときには、そのような齟齬が起こらないように、いかに自分たちが考えていることをオブラートに包まずに伝えられるかを考えなければならないと思った。

1113ゼミの感想

【三田論】
獺班の発表のときの金先生のお話がとても衝撃的でした。“話の構造化が出来ていないと結果を見てもらえない。構造化が出来てはじめて次のフェーズにいける”といったお話でしたが、構造化してinput/outputすることは本当に本当に難しい反面、なにをするにあたっても必要最低限のことなのだと改めて感じました。今取り組んでいる論文に対しても、情報収集をしてはそれを分析し構造化することの繰り返しから成り立っていると思います。構造化するには、取り組んでいるものごとを大きな視点から客観的に観察することが必要不可欠です。pkのとき、岸本さんがパワポ作成のときの工夫ポイントとして“たまには一歩引いてみること”とおっしゃっていましたが、何にしても、自分が取り組んでいる小さいことに固執しすぎないでマクロな視点で俯瞰する大切さを改めて感じる今日この頃です。
論文提出まであと約30日。そろそろ各班ともに落とし込んでいく時期ですね。

【話し合い】
 私にとって、本当に様々なことを学ぶことが出来た、意味の深い話し合いでした。
 ゼミ全体の雰囲気を良くするためには、ゼミ全体での何らかの取り組みももちろん大事ですが、それ以上に大事なことって、実は論文チームがうまく進められるような雰囲気作りへの貢献やチームメイトを始めとした自分の隣にいるゼミ生への気遣いなんじゃないかな、と三田論が始まってからよく感じます。極論すれば、普段の生活でのささいな一言・気遣いが連鎖してゼミ全体の雰囲気をよりよくしていくのだと私は思います。また、誰かがゼミに対してコミットしてるか否かというのは、ひとつの側面から判断することはできないものだな、とも思います。自分が気付かないところで頑張っている人はきっとすごく沢山いると思います。そのような自分の気付かないところで貢献してくれているひとに少しでも気づくことができ、自分も一緒になって頑張れるような人間になりたいです、と、今回の会議でより強く思いました。

昨日のtwitterで金先生がつぶやいていらっしゃった言葉にとても感銘を受けました。
“挑戦男=知識より意識×言葉より行動”
この言葉をしっかり心に刻みたいと思います。

最後になりましたが、今回の会議を設計してくださった戸高さん、一人で準備を頑張ってくれたかねみっちゃん、沢山の貴重な話を披露してくださった金ゼミのみなさん、本当にありがとうございました。

ゼミの感想

・論文発表
獺は、やってきたことのまとめがすっきりと出ていて、論理的に分析しながら進めているのだな、という印象を受けました。ただ、スライドや説明が英語だったり定義が曖昧な言葉が多くて、聞いていて「?」と思う箇所がいくつかありました。戸高さんも指摘をしていたこととかぶりますが、意味が曖昧な語句は説明してから使った方が良いと思いました。Competitivenessのパートを日本語に直したら、一気にわかりやすくなったので、他のパートもあのような感じにしてもらえると、聞いている側としては助かります。私が無学だからなのですが・・・。また、事例をたくさん調べた上で、セグメント分けしているのかな、と思ったので、それらをスライドに盛り込むともっと1つ1つが具体的に伝わりそうです。
美食倶楽部は、すごく丁寧なプレゼンだな、と感じました。PKで田島さんが言っていた「Audience first」の精神が生きていて、流れとその理由を提示していたのが良かったです!
そろそろ論文も大詰め。最終的な落とし込みや詰め方をどうするのか、各班提示していかなければならない時期になってきたのかな、と思いました。

【オープンゼミについて】
「金ゼミのドアは常に開かれている」。4期生にオープンゼミについて意見を募ったとき、金先生の言葉を藤田さんが引用してくださいました。
やるかやらないか決めるときに、金先生自身もおっしゃっていましたが、変に用意しなくても金ゼミは常に外に開ける状態になっているはずです。閉鎖的な前提を頭に持ってしまっていたので、はっとしました。
意欲的な人がすぐに来られる環境を作っていくのも、金ゼミとしての役割なのだと考えさせられました。たくさん来てもらえるよるに、宣伝がんばりましょ!

【話し合いについて】
良かったと思うことも、反省点もありました。
そもそも、この話し合いの場を設けるのに、当初私は手放しで賛成はしかねていました。自分自身にある問題意識があって、それは主に4期生に向いているもので、もっと先に4期生内で意見をまとめたいという考えがあったからです。視野が狭いところにあったと反省です。
しかし、今回やってみて、全体でやるからこそ、自分の意見に対してより多くのフィードバックが得られたり、もっと冷静な目で見てもらえたのだと思います。

「吸収(勉強、知識を得ること)に対しては意欲的だけど、その還元(三田祭やリクルーティングなどゼミの運営を主にさしていました)に対しては消極的な人が多い」ということを私が持っている問題意識として挙げましたが、それは11月に入ってから特にずっと考えていて、メーリスが上手く活性化されていなかったり、へんに空回りを感じてしまう中で、意識が増長されたしまったんだと思います。この2週間ちょい、何度か内にためこんでいるものを人に話すことがあって、その度に気づかされることがたくさんありました。金曜に指摘を受けたように、焦るあまりに他の人が入りにくくなるような設計をしてしまったり、結果としてやろうとしてる人を締出してしまったことにも気づけていなくて、もっと周りを見ることがどんなに大切か、思い知りました。

戸高さんが最後に仰っていたことの中に、「(他の3期生に対して)もっと話を聞きに行くべきだった」というのがありましたが、周りがどう考えているのか話を聞きに行くことは本当に重要だと思います。相手が言ってくれない・・・とぐちる前に、自分の足で聞きに行くこと。自分の問題意識を100%受け容れてくれるかわからない誰かにぶつけることは、勇気がいるけれど、得られるものは大きいです。

問題意識を持っていて、それに対する周りの思いも知ったなら、解決策を考えれば良い。金先生が、不満を持ったなら仕組みに対するフィードバックとして行動することを仰っていましたが、失念していたところです。ためこみすぎるだけでは、自分自身の精神衛生にもよろしくないです。
例えば、焦っていても勝手に少人数で決めてしまわずに、スカイプするにもメーリスで募ってからやるとか、「〜ということを考えました。何か意見あったらください!」だけではなくて、「○時までに全員レスポンスください!」のようにもっと意見を受け容れる体制を作るとか。後者はオープンゼミの意見募集で実践してみました^^


問題意識は、それ自体内々に悩むだけではただの愚痴やdisりになってしまいます。そうしないためには
・根拠をはっきりさせること。自分の思い込みではないか確かめること。
・自分自身の落ち度はなにかを考え直すこと。
・どうして欲しいか、自分はどう何が出来るのかを考えること。
が大事なのだと、今回のMTGで感じました。

今回みなさんの話を聞いていて、心に刺さった言葉がいくつもありました。3個つほどピックアップさせてください。
まず、池亀さんが言っていた「相乗力」と「想像力」。還元という割と無機質な言葉を使っていたので、相乗力という血の通った言葉と持つ意味に感銘を受けました。個々人のがんばりで周りがもっとがんばれる環境。これに勝るものはない気がします。また、やっぱり自分自身の欠点は視野をもっと広く持てないところで、相手がどう思ってしまうか、想像力を持つことは本当に重要だと、話を聞いていて本当に思いました。
次に、松崎さんが仰っていた「エゴイスティック」ということ。自分が頑張っていれば、確かに得られるものはすごく多くて、企画や今回のMTGに向けたものも、組織の在り方や人との向き合い方など、今まで意識していなかったことをたくさん知ることが出来ました。エゴイスティックにポジティブに、考えられれば悲観的になることもないですね。
そして最後に、宮村さんが仰っていた「緊張感」。一番心に応えたのがこの言葉でした。いられて当たり前のものではなくて、自分自身が金ゼミに対して不誠実であれば明日から放ゼミされてしまっても文句は言えないもの、それが金ゼミであるはずです。緊張感を持って臨んでいれば、今回私が言ったような「吸収と還元」なんてそもそも名前を付けて考えるべきものではなく、当たり前にそこにあるべきもの。

いまいちど、緊張感を持って、ゼミに臨む姿勢というのを整えなくては、と痛感しました。
緊張感を持っていればこそ、ゼミのルールもしっかり守れるはず。ルールのひとつとして、最近出来ていない書評のアップもきちんとこなさなくては、と思います。

竹内君が言っていた「がんばってる人に合わせる」というのも、金ゼミにあるべきスタンスではないかと思います。今取り組んでいる論文にせよ、3人体制でやるNCにせよ、運営的なことせよ、まずは一番やる気を持って取り組んでいる人に合わせる姿勢が必要だと思います。もちろん、自分がその一番になれることに越したことはないのですが!それがどうも出来ていなかった時期と、それを目指している今では全然充実度が違うので、自分自身のためにも、このスタンスは大事です。

今回は問題提起と発散で終わってしまったので、次回はもっと詰めて、収束させなくてはですね!この気持ちを忘れずに、次回に持っていこうと強く思います。

ゼミの感想

【論文発表】
この時期とても忙しい時期だとは思いますが、頑張ってください。
自信のある論文を作った方が絶対に嬉しいし、ためになると思います。

【現状のゼミについての話し合い】
皆が問題に思っていることがそれぞれ違うと感じました。
話し合いたいことが皆一緒ではないので、議論が進みづらいのだと思います。
二期目に入った人間は4人しかいないので、私達の代は誰がどう思っているというのは
自然にわかるけれど、今は人数が多くなったことで、混乱が起きているのかなと思いました。
自分の思っていることを正直に言うのは勇気がいるし、辛いこともあるかもしれないけれど、
思っていることをお互い言い合って前向きに良い環境をつくっていけるゼミにしたいですね。

2009年11月14日土曜日

みんな=金ゼミ

話し合い

私が今回感じたことを共有させていただきます。一度四期生全員にやってほしいと思いました。主体性を持つとかを抜きにしても、経験として、大変なこともあったけど、気付いたことも本当に多かったからです。周りで見ていた人は、自分がやったらもっとよくできる!ていうこともあったと思います。だからこそやってみてほしいです。私が気付けたことを、これを読んで少しでも実感、共感してもらえたら、とても嬉しいです。

まず、今回の経験で知らなかった立場を身を持って体感しました。
最初は、一部の人が先導してゼミを動かしている雰囲気に違和感と疑問を持っていた。
→迷ったあげく、本人にそれを実際にぶつけてしまった。そしたら受け止めてくれた。
→今まで相手のマイナスしか見えていなかったことに気づいた。相手も思いがある。本人がいないところではきついことも言える。本人を前にすると、相手を思いやる。それだけでお互いに歩み寄れる。
きれいごとじゃなくて、理解しあうことの大切さ。
しかも、話し合ううちに問題の本質はそこじゃない!!ことにも気付く
→行動してみる。あえて一人で手をあげて、今回の企画を提案させてもらった。

こんな流れでした。不満や疑問を持ったときに、相手に言うことって実はすごく大切なことだと思いました。傷つけてしまったところもあるかもしれません。ごめんなさい。でも言わないのと黙って悶々としてるのとは結果が大違いだと思いました。

あと、呼びかけるメーリスの内容は自分で書いて、誰かに見てもらうことなく送信しました。なんでもないことかもしれません。でも、誰の同意も聞かずに送るのは「安心」がない一方で自分で自分の文章への責任が生まれます。すごく気を遣って文章を考えて、でも考えたうえでの行動だから、もう細かいことは気にしすぎないで、大胆になることをちょっと学びました。

いざ、話し合いが始まったときに何を最初に言うか。みんながっちり構えているんじゃないかな、そしたら本音で言えないかな、最初から本質に突っ込むか!そしたら最初にみんなに何か問いかけようか、でも時間ないからある程度絞っておいた方がいいな、ということでいろいろな切り口を考えました。でもいざ始まると、うまくできなかったなぁという感想です。見てるのとやるのとは大違いでした。

みんなの意見を再確認できたのは良かったです。聞くことは意識していても、自分の意見をうまく言えなかったのが反省です。自分が最初に、心ひらいた言葉を言えるようにないと、と思いました。

今回のは突破口で、これから!だと思います。少し時間はかかるかもしれないけど、これは手抜きせずに積極的にとりくむべきじゃないかな、と思います。
今回心配していた、重い雰囲気にならないようにする、ということ。それができたのは本当にみなさんのおかげだと思いました。ありがとうございました。

私が勝手に書いていたメモもつけます。一人一枚あります(戸高さんは2枚くらい)
裏には名前が書いてあるのですが、どれが自分のかわかりますか??








ゼミの感想

●論文発表
 数多くの課題、残りわずかな期間という現状を真剣に捉えるべきだと改めて思わされました。僕たちの班は、毎回多くの英語の文献を読みながら、スローペースながらも前進していると思う。三田祭の休み期間も利用し、ここで一気に進めたい。

何かの本で、問題に対して何かしらに解を示せなければ、あなたも問題の一部だ、という一節を見たことがありますが、自戒の意味でこれを肝に銘じていきたいです。

●話し合い
 ルールや規準を明確化するという重要な部分に到達することができず、成果としては微妙なところですが、話し合いの場はもっと必要だと思いました。それは今日のような場に限らず、もっと砕けた雰囲気で、メシでも食いながらでもおk。この部分は生産性云々以前の問題なのかなーと。打算的になりすぎるのは良くない。ゼミへの思いなどは、普段の基本的なコミュニケーションの次元でやっていけるよう努力したいです。そして一方で、もっと問題に対して単刀直入に話し合うことも必要だと思いました。それには無機質なメーリスが向いてるのかな?続きはメーリスで。

いつまでも未熟者、だからこそ努力し続ける【1113ゼミの感想】

 こんばんは!おーがです。タチの悪い風邪をひいてしまい、終始ゲホゲホしまくりですみませんでした。体調管理もしっかりしなければいけないなと思います。とにかく今週はほっとけいきメンバーを含めいろいろな人にご迷惑をおかけしました…><

●論文発表
 まずは獺班について。はじめに論文内容とは特に関係のないことについて言及すると…獺の絵がめっちゃ可愛いですね!!!!あの絵は誰が書いたんですか?(先々週休んでしまったので知らない…!)個人的に、あの獺の絵が印刷されたTシャツとかハンカチとかあったらめっちゃ欲しいです。よろしくお願いします。…と、いきなりすみません。獺班の「クラウド」は、私たちほっとけいきが取り組んでいるGovernment2.0(OpenGov)と重なる部分もあるので興味深く聞かせて頂きました。切り口をきちんと明示し、それに対応する事例を説明するという、体系づけられたプレゼンテーションであった点が非常によかったと思います。図を効果的に用いられているな、とも感じました。見習いたいです。ただ、「イノベーション」や、その他英語のキーワードについて「格好良く」出せてはいるものの、それに対する定義付けがはっきりしていない点がわかりづらかったと感じました。これはどの班においても共通して言えると思うのですが、やはり「曖昧な定義付けの言葉」を使う場合にはきちんとした定義を始めに打ち出すのが良いと思います。
 次に美食倶楽部班。私はタ●ーズもマッ●も美食だと思っているので全然アリだと思いますよ!(笑)出版社のビジネスモデルを海外の事例と比較しているのは新たな視点だと思いました。ただ、これはプレゼンテーションの方法論的な問題かもしれませんが、話が日本→ドイツ→アメリカ→そしてまた日本…といったふうに行ったり来たりになってしまっていて、聞き手としては理解がし辛い部分もあったので、より体系化して発表をしてくれるといいな、と思います。ヒアリングの結果に期待です!

●話し合い
 皆で地べたに座って、輪になって、話す。何て素敵な時間だろう。私は本当に幸せだな、と思いました。たった4年間という長いようで短い大学生活の中で、こんなにも本気で向かい合ってくれる仲間たちと先生に出会えることができた。それはとてもとてもすごいことで、貴重なことで、幸せなことです。
 私はかなり厳しい意見を言ったと思います。「ゼミを授業として扱って、主体的に行動しないのであれば、辞めてもらって構わない」-ひどい先輩だと、思うひとが居たっておかしくない。反発が起きたっておかしくない。それなのに皆は、真剣に、私の言葉を聞いてくれました。うれしかったです、純粋に。今後は、皆それぞれが「自分と金ゼミについて、もう一度向き合って、考え直す」期間になると思います。答えはどこにもないです。自分の中にある。だから、ひたすら考えてみてください。とにかく考えて。鏡をずーーーと見つめるような気持で。私ももう一度考えます。見つめなおします。


 ↑昨年の今ごろ、完徹して私が「自分自身と向き合った」結果である、スケッチブックです。


 今後ももっと私は成長していきたい。金ゼミと一緒に。仲間たちと一緒に。その気持ちは、たぶん、誰にも負けません。私はけして完璧な人間じゃあない。いつまでたっても「未熟者」です。だから、努力し続けます。誰にも負けないくらいに。


無理してのめって一日がゆく/のぼせて焦って一日がゆく
意地張り見栄張り一日がゆく/当たって砕けて一日がゆく
それでこうして/道なき道を/おろおろと探しているんです 
野望はあるか/義はあるか/情はあるか/恥はあるか
あいにく、本日、未熟者/わたくし、本日、未熟者
(※中島みゆきさんの歌「本日、未熟者」より、一部抜粋)

21.11.13 ゼミの感想

【論文】

僕たちの班は完成にはまだまだ程遠い。課題が山積みな上に時間も全く無い。でも、それでもかなり良い方向に向かっていると感じています。獺はただの論文チームでなく、一つのプロジェクトだと僕は思っています。美食については、率直に言って方向性がよく分からなかった。3人というdisadvantageもあるが。部外者ながら僕が思ったのはgoogle book searchとamazon kindleの関係を二つの視点から見ると面白い。それは著作権とビジネスモデルだ。これは両者にとって共通の問題であるから、レバレッジを利かせたソリューションが提示可能なのではないか?例えば、両者は今のところ関係が良好ではないが、もし提携した場合どのようなインパクトがあるか、どんなイノベーションが起こるか。今のところ、この二つを同じベクトルで論じたものは少ないだろうから意義も大きいと思う。無責任なこといって申し訳ないです。とりあえず今週のニューズウィーク読んだほうがいいですよ。

【話し合い】

皆の問題意識なり、危機感、不安を知ることが出来たが、残念ながら、今回は何が争点なのかが不透明なまま終わってしまった。今回の話し合いは、各々の理想の金ゼミが曖昧なまま、アナロジーで解決を試みたため、かえって思考を複雑化させてしまった気がする。もう少しシンプルに考えてもいいのでは?と個人的には思いました。

もう一つ、戸高さんは大変優れた調整型リーダーだと思いました。僕はかつて戸高さんに、「あなたは自分自身がリーダータイプだと思いますか?」と問うたことがありますが、今考えるといささか愚問であった気がします。というのも、変革型は別として調整型リーダーは優秀なチームプレーヤーの延長にあり、タイプの問題ではないのです。現状に満足せず、気配りができて、実行力がある戸高さんは発展途上の金ゼミに最適なリーダーだと感じました。

ゼミの感想

【論文】

獺も美食も、両方とも順調に論文制作が進んでいるようですね。獺は三つの切り口からクラウド・コンピューティングを分析していくというやり方で決定した様ですね。獺の方々の中には自分たちの分析に甘さを感じている人もいるようですが、いつも情報量は非常に多いので、それは素晴らしいことだと思います。そのため、後は、何に重点を置いて、何を一番伝えたいのかという、「選択と集中」を明確化できれば更に良い論文になるのかなと思いました。このことは、勿論自分たちの班においても言えることなので、自戒の念をこめて。とは言いつつも、獺の発表はいつも楽しみにしているので、クラウドに関する色んなことを教えて欲しいです。
美食はいつも本当に説明が分かりやすく、本当に伝えたいことが伝わってきます。どのようにしたら、そのような説明が出来るのか教えて欲しいです。今回のプレゼンの中では、出版社・取次・書店における三位一体の重要性や、日米の三者の関係性の違いに関する説明が非常に印象的でした。また、自分たちがこれから調べていくことについても、しっかりと自分たちなりの問題意識を持った上で、課題設定を行っていた点は私たちの班も見習わなければと痛感させられました。

【話し合い】

それぞれが思っていたことを全て発散するだけの時間はなっかったかもしれないけど、ゼミの運営・あり方に関して問題意識を持って、このような話し合いの場を設けられたことに一番の意味があるのではないかと思う。確かに、当初の目的であった「ゼミ生全員に共通の最低限のルールを明文化する」ということは達成できなかったかもしれない。しかし、個々人のゼミへの思いだったり、自分がゼミにいる目的を共有できたことは、これからの4期主導のゼミ活動にとって、皆の意識を確認できたという意味で非常に有意義だったと思う。また、目的を達成できなかったことばかり目を向けている人がいる印象を受けたが、それはちょっと違うと思う。それ以上に、企画してくれた人の苦労や気持ちをもっと思いやってあげるべきなんじゃないかなと思う。僭越ながら、自分もプレゼン評価シートを導入させてもらおうと考えた時には、自分のやろうとしていることに関して、皆がどのように思うかとか、面倒臭いと思わないかとかなど、非常に不安だった。だから、今回、この話し合いを企画してくれた人たちも皆がどう思っているかなど、とても不安だったと思うし、考えさせられたと思う。そういう意味で、企画者の気持ちはすごく分かっていたつもりです。お疲れ様でした。こういう意識をここだけで終わらせずに、継続させていけると良いですね。

2009年11月13日金曜日

「責任ある自由」と「自分の成長のために惜しみない投資」

 みなさんお疲れ様です、風邪ひいてる人が多いですね。かくいう僕も正直今日は申し訳ないかなーと思うくらい咳をしてしまいました。よく寝てしっかりと栄養摂ろうと思います。
 身体は資本といいますが、気持ちがないと身体はやっぱり動きません。身体が弱まると自然と気持ちも弱まってしまうわけで、気持ちと身体の健康のバランスをしっかりとっていきましょう。


【論文、獺】
 僕は前回の獺のプレゼンを見てなかったので、正直すっげーかわったなーというのが第一印象でした。
 個々の中で役割もしっかりと分担されていて、自分の担当の所はしっかりとカバーしつつ、全体的な知識を共有できてるんじゃなかろうかと思いました。
 ただ、ゼミ中でも発言させていただきましたが、「イノベーション」という様々な本に本質の部分は同じでも様々な意味がある分野を扱うならば、しっかりとその言葉の定義を自分たちなりで行うべきなのではないかと思いました。
 「革新」という一言で終わらすのではなく、それがどのように社会に影響を与えるのか、また自分たちにとってどういう意義があるのかという面を見るべきです。
 「イノベーションとは収益を生まないと意味が無い」とは『ゲームの変革者』にかかれていた言葉ですが、development, design, marketingの面でしっかり考察していけばいいものになるのではないかと思います。

【論文、美食倶楽部】
 マクドナルドとかタリーズとかそういう所を使ったのが一つの成長のように思えた気がしますw
 そんな話は置いておいて、僕自身、出版業界にすごく興味があるので楽しく勉強することが出来ました。
 今日、ゼミ中に発言した記事と、プレゼン評価シートにめちゃくちゃ長く書かせていただいた記事をはっときます。

「集英社がマイクロソフトと協業 Dr.マシリトの夢「世界征服」に一歩!?」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/12/news092.html

「出版50社100誌、デジタル雑誌実証実験 11年めど有料配信 」
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091111AT1D110B211112009.html

 ほんとただのマンガ好きの意見では電子書籍、ケータイではマンガを読みたくないです。紙媒体の大きさを考えてコマ割り等を作者は考えてるんだろうし、それを排除した形でコンテンツを提供することは作者への冒涜だと個人的に思います。
 あと、やっぱり権利関係の話は避けても通ることが出来ない分野だと思います。デジタル雑誌でも新たなルール作りが出来たらいいと言ってはいるが、やっぱり大陸法的な著作権体型である日本でははたして2年でどこまでルール作りが進むのか疑問ではあります。

【話し合い】
 この場をもてたことに1番の意義があると思います。
 まだまだ決めることが出来なかったこともありますが、それは今日の意識を共有できたならば解消に向かうと僕は信じています。
 まぁヒントを出しますとメーリスの活用ですよね、しかも全体メーリス!

 そして、本当に今日の話し合いを通して、ゼミ全体の問題を最後に僕が提起させていただけてよかったです。
 4期の問題、3期の問題、それは表裏一体の問題です。自分自身が一部にしか目がいかず、なかなか全体を見ることが出来なかった。そのことが4期に不信感を与えていた。だから問題意識を持ちつつもそれを発揮することが出来ず、マイナスへマイナスへ動いてしまった。そこで他の3期は主に論文中心の活動で、フォローに回ってやることが出来なかった。

 こういった事実を今気づくことが出来て、そして共有することが出来て本当に良かったと思います。

 僕自身は本当に責任を中途半端にしか果たすことが出来なかった、まさしく中途半端層といっても仕方の無い代表なのかも知れません、でも今回で学んだ、干渉しすぎない、全体に目を向ける。
 そして、一番印象に残った池亀さんの「想像力」をもって、もっともっと人のこと、ゼミ全体のことを考えることが出来る人間になりたいです。僕の代表職が終わるまで日は短いですが、できると信じて、みんなと成長していきたいです。
 成長できると信じてます。

【ホンヨミ】国際金融入門【菊池】

 サブプライム問題や定期的に発表される経済指標など、金融に関連するニュースは頻繁に見かける。今回はこれらの問題をもっと広い視野でとらえたいと思い、本書を選んでみた。

正直、教科書のような本書の書評を書くのは難しいが、率直な感想としては、勉強した分だけ世界が広がって楽しい。少なくとも日経新聞は普通に読めるようになるし、バラバラに報じられる様々な経済ニュースがどことどこでリンクし、全体のどの部分に位置しているのか、体系的に理解することができるようになる。

 中でも、特に面白いと思ったのが、財政政策と国際金融の関連だ。自分の頭に定着させたいので、一連の流れをここに記しておきたい。70年代半ばから、公共投資乗数(財政政策がGDPにもたらす効果のようなもの)がどんどん低下した。その背景には、73年の「変動相場制への移行」や「資本の国際間移動の自由化」などが行われたことがあり、低下の要因となっている。以下、そのメカニズムだ。

 公共投資→様々な取引が活発化し決算のため貨幣需要が増加→貨幣調達のため債権の売却等増える→債権価格の低下→長期金利の上昇→海外からの日本債投資への乗り換え増える=円の需要高まる→円高になる→輸出額の減少、日本の国際競争力低下=公共投資の効果が相殺されてしまう

 このように、変動相場制における財政政策は理論的にはあまり効果がないと考えられる。本書には載っていなかったが、こんなケースも考えられる。

 公共投資→財源のため国債発行=民間から資金調達→金利の上昇→円高→以下同様

ただ、本書はあくまで入門書であるため、本当に世の中がこのように動いているのか、実体面も勉強してみたい。

just for fun?


 ちょっと最近ブログアップをすっぽかしがちなので、反省しっぱなしです。

 気合い入れてがっつりいきます。


【はじめに】

 自分を含めたブログアップの停滞が全体のネガティブスパイラルの一因となっているのは確かであると感じています。

 自分が言うのもアレですが、「反省する」と言っても効果は疑わしいもので、それは何年も続いてるこのゼミのブログを見ても明らかです。

 

 今一番の対処法は甘えず、かつ個々人の間で呼びかけあう、といった方法でしょうか。もしくは形骸化しないように改めて目的意識をはっきりさせるか。


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 一応考えのバックボーンを述べておきます。自分の中ではとりあえず人間の行動を考える時、3つのインセンティブ(社会的・道徳的・経済的)、あるいはレッシグの規制の4区分(法・市場・アーキテクチャ・規範)に当てはめる(後者は特に)というクセが(良くも悪くも)あります。


 レッシグのフレームワークを使うと、現在のゼミの最低限のコミットであるブログアップをキープするには、法(X回サボったら放ゼミなど)、市場(一回サボったら罰金箱に100円など)、アーキテクチャ(ゼミブログupしないと他のサイトに行けない←非現実的)、規範(みんなで呼びかけなど)となります。

 

 大仰なフレームワークを持ち出した後にアレなもんで、大分私情が入りますが、1.むやみに「放ゼミ」という言葉を使いたくない(なんか恐怖政治みたいになりそう)、2.金銭的なペナルティは経験則的にあまり効果がない、ので規範ベースになってしまうのが自分の考えです。

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 現在のゼミではどうもゼミコミット周りに関する話題が、(ルールを見直すという話も含めて)タブーっぽくなってるところに個人的に違和感があります。

 今回の話し合いの様に急に噴出してくるのは、それはそれで良いことだと思いますが、普段から意見を交わせるような環境にするのも重要なことではないでしょうか。



【三田祭について】

 んでもって普段の話し合い問題はこっちにも絡んでくる訳で。

 これもただ4期を責めるだけではなく、ゼミ全体の問題になってくるのではないでしょうか。

 とはいえ、メーリスとかの議論の流れ方を見るに、かなり前向きに進んでいて細かい心配は杞憂に終わりそうです。



【論文中間発表】

- X班 

 別のネットワークが形成されていって最終的にはuser-centricなポイントエコノミー圏が出来るかもしれないという話は興味深かった。その一方で、棲み分けが上手く行くのか、長期的に見ると硬直してしまってマイナスになるのではないかという懸念も出てきます。例えば、T-point経済圏のユーザー層が徐々に富裕層向けのポイント経済圏に流れていくとしたら、T-point経済圏は目先の既存のユーザーを囲い込むのに精一杯で、経済圏全体はユーザーの流れに対応できずに結果的にポイント利用者の減少に陥るのではないかということです。

 また、T-point経済圏を抜けてライバル側に回ったローソンの様に、現状のポイント経済圏に満足していない企業がいるということは、顧客データの共有による売り上げの増加量が思ったより低いことを意味し、さらにこれはあまり顧客がポイント経済圏に囲い込まれていないことを意味するのではないでしょうか。そうなると顧客にとってより魅力的なポイント経済圏のバリュー提供が必然的に必要になってきます。ここら辺の問題とライフログによる今後の展望、硬直性の解消などが個人的に気になります。


- ほっとけいき班

 先生がreviewで仰っていた「声が政府に届くかが重要ではなく、行政がresourceを開放することで結果的にサービスの質がupする」ということが興味深い。ただ、ここでの「サービスの質」といったものの定義やupする限界がいくらかある気がする。現在とある所では全く別のネット直接民主制が議論されているけれども、この論文では民間主導のイノベーションを支えるGov 2.0の展望と限界を示してくれると個人的に嬉しいです。



【Presentation Kim】  

 (文字通り)「十人十色」となっていたプレゼン。自分のスタイルを身につけることが重要かなと。スライドが整っているだけでもスピーチが上手いだけでもダメで、(仮にジョブズとかレッシグとかピータースとかのスライド使っても魅力的にプレゼンできるとは思わないし)必ず自分の中で出てくる考えとスライド、スピーチが一体となって初めてプレゼンがまとまったものになると感じました。

 そのためには(手前味噌で恐縮ですが)ダーウィンの名言のような常に変化に対応していくこと、周りの変化を感じ取りながら自分で文脈を作り上げていくことがとにかく必要なんだと思いました。

 あとやっぱりスライドがかっちりしている人は制作に時間をかけているんだなと分かって安心しました。「just for fun」とは言い難いかもしれないですが、とにかく時間を忘れるほど集中して完成度、自己満足度の高いものアウトプットすることは見習いたいです。




 あと、遅くなりましたが、4期企画のしっかりしたレスポンスを!

【4期企画(091030)】

 まず、単純に去年より上手くいったと思います。役割分担も結構多くの人に振られていたし、時間も締まりがあった。そして何より盛り上がった。普段はブレストとかで、「相手のアイデアを否定せずに伸ばせ」とかやるけど、今回はその真逆で頭ごなしに相手をdisると。とにかく議論の切り口を切り替えていかなければならないのでロジックの組み立ての練習になりました。そして自分の頭の回らなさを痛感。

 で、これは去年3期企画の時に突っ込まれて、ものつくりのワークショップの時に改善した(つもりだ)けど、何か競い合ってやるものはちゃんと明確なルールを設定することが必要だと。今回のディベートならジャッジの判断基準を明確にした上で討論するともっともっとスポーツ性というかゲーム性みたいなものが際立って良いものになったんじゃないかと感じました。

 でも、4期の問題意識が活かされているように感じました。4期主導の5期のリクルーティングと来期のゼミがよりよいものになることを期待しています。

【ホンヨミ!】自分の小さな「箱」から脱出する方法

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 アービンジャー・インスティチュート

「箱」てなんなんだ!!という、最初に題名を見たときに浮かんだ問いへの答えが、わかったようでわからない、本でした。
「箱の外に出たいと思ったそのとき、わたしはすでに箱から出ていた」という部分が一番好きでした。
私の読解力によると、「箱」は自分の固定観念、心に鍵をかけちゃった状態みたいなものだと思います。そうしているうちは相手を心から理解することはできないし、そうしてとる態度によって相手もまた自分に対して心をひらかなくなる。
そして自己ギモウ(すごく難しくて変換できません)という、自分自身への裏切りをやめること。これは非常に耳が痛かったです。裏切ると、その行為を正当化する自分の理屈がどんどん浮かんでくる、けどそれは裏切りには変わらないからときどき良心が痛みます。

自分を裏切らない、自分に原因があるかもしれないことに自分で気付く(と世界の見え方がぐるっと変わる)。細かいことはいろいろありましたが、大きく言うとこのことを学びました。

それと、この本は黄緑色の表紙に手書きっぽい雰囲気で白ぬきの文字が書いてあるのですが装丁がすごくかわいかったです。(竹中平蔵さんの経済会議の表紙みたいな)あと、イラストも効果的に添えられていました。装丁がかわいいから手にとったり、思わず読み進めたり、読書をかきたてる大きな力だと思いました。こういう魅力を保ちつつ、電子書籍化が行われたら良いなぁと感じました。

2009年11月12日木曜日

変われる国・日本へ

変われる国・日本へ/坂村健

なにかをする上で、一番大切なのは具体的な目標を立てて、それに向かって適切な戦略を計画することが大事なのだと思う。しかし、今の日本はその状況ではない。先の未来がどうなるのか、ドッグイヤーとも言われる現代は予測がつかない。そのような状況では目標を立ててそこに向かって一直線に進むよりも、もっと柔軟に、イノベーションが起こりやすい環境を整備することが重要だと本書は説く。
イノベーションが起こりやすい環境は、様々な組織にとって汎用性のあるユニバーサルな基盤、人々が信じて従うべき情報がオープンであること、そしてなにより、環境にいる各々がその環境が100%の保証を持つものではないというコンセンサスを持って、自己責任の下、最大限の努力をすることで成り立つ。
各人にとってベストな環境を作るのは容易いことではないし、不可能なことですらあるかもしれない。作り上げる過程で対立事項が発生することは不可避である。そのときは、良い/悪いの二元論で争うよりも2つのバランスをとる方法を議論するべきだ。
また、この予測のつかない状況に際して一番重要になるのは、これからをどうしたいか、という問題意識、今の状況を変えてやる!という強い意志であるという。環境と人材を整え、来たるべきとき備えて邁進することが大事なのだ。

ゲームの変革者

ゲームの変革者/A.G.ラフリー、ラム・チャラン
この本を読むまで、P&Gがこんなに魅力的な会社だとは全く知らなかった。パンテーンにSK-Ⅱ、プリングルス、ファブリーズ・・・その他にもたくさんのヒットブランドを抱えるP&Gの成功の秘訣は、イノベーションにあったのだ。
P&Gの言うイノベーションとは、あらゆる面で消費者を魅了する商品を生み出し、消費者と市場・企業・社会の関係を変えてしまうものだ。単に面白いアイディアを提案するだけではなく、それを収益化に持っていくプロセスまで含めたものだ。
P&Gは上に挙げたようなヒットブランドを生み出すために、イノベーションをすべての業務に取り込むための努力をした。そして、そのすべてのイノベーションに根付いているのが、「消費者はボス」という考え方だ。P&Gのイノベーションの材料は、徹底的にボスたる消費者を密着観察し、対話して、ボスが何を思っているのかを固定概念や凝り固まった前提に惑わされずに掴んだものだ。
P&Gのイノベーション作りの過程を見ていると、目標をしっかり認識して、そこに向かって惜しまぬ地道なインプットを続けることの重要さを思い知る。なにかを作るということ(生きている上では、常になにかを作っているものだと思うけれど)は、フィーリングやインスピレーションのような不確実なものに任せっきりには出来ない。的確な情報を集めることが、物作りの基礎を支えてるのではないかと思った。
本書を読んで、P&Gがとても好きになった。企業プレゼンではその魅力をひとかけらでも感じてもらいたいと思う。

今日からはじめるTTP

最近アップが遅く反省です・・・。

【三田祭係】
今回いろいろ決めるにあたってちょっと三期生の方が困ってらっしゃるかなーと思った部分が少しありました。係決めるときとか。今回の時間も「3期にももっと三田祭準備がどうなってるか共有してほしい」という意見があったから行われたものですし。色々4期主導で動いていこうという姿勢があるのは同期ながらとてもいいことだと思います!でも3期生を締め出してしまっては意味ないですよね。せっかく素晴らしい先輩方がいらっしゃるのでむしろフィードバック欲しいです。この前読んだとてもいい漫画で学んだんですが、一人で抱え込んで頑張りすぎることは逆にチームを不安にします。「一人でなんでもやろうとしない」ことも大切なのではないでしょうか?
ともあれ、頑張ってくれている三田祭係のみんなには本当に感謝です!

【論文発表】
・X班
point economyに対するuser,企業それぞれのメリットデメリットが提示されていてわかりやすかったです。まりあんぬや勝部くんが「どんな企業を提携先にするのか」「どんな企業にとってポイント制が有効なのか」という質問をしていたのが素晴らしい指摘だと感じました。「これこれこういうビジネスが最近はやっている」というレポートだけでなく、「どんな企業がどのように使えば有効なのか」というところまで含んで初めて企業も見たくなるような論文に仕上がるのだと思います。
・ぱぴこ班
毎回密度の濃いプレゼンですごいなって思います。時間があっという間です。いろんな事例を見ていくときも考察の軸(©、creater,Ad,monetize)がしっかりあってぶれてないなって感じがします。ただfuluに関してはなじみが薄いのでプレゼン内でもっと説明が欲しかった気がします。
ぱぴこの、前に自分たちが立てた仮説に対し常に「本当に正しいのか?」と考えている部分がすごく見習いたいです。とても勇気のいることなので。。。
金先生からのヒアリングのコツ、いただきました!
・ほっとけいき班
名前書き間違えてた一人です、すみません!笑
構造化して考えようという姿勢が伝わってきていいなと思いました^^ アナログの絵はだれが描いたんですか?かわいかった!><
プレゼンの最初に常に原点に立ち返るという姿勢は大事だと思います。自分たちでも実践しなくてはと思いました。

【presentation kim】
いろんなエッセンスを吸収することができてとてもためになりました!竹内くんとか、中には自分とはまったく違った考え方の人がいたりですごく衝撃を受けました。状況に応じてプレゼンのconceptも使い分けていきたいなと感じました。
方法論としては戸高さんの「フィールドワーク」とか岸本さんの「ニュースサイト整理」とか宮村さんの「delicious」とか、ぜんぜん意識になかったのでとりいれてみるつもりです!
そして「高橋メソッド」をTTPしたいとすごく感じました!自分のプレゼンと真逆じゃねえかと思われるかもしれませんが、切に時間がない今日この頃、一つのプレゼンにあまり時間が割けません。audience firstにしたいとはいえ私もプレゼンは「内容>スライドの完成度」だと思うので、しばらくはスライドを簡単に作ってみたいです。
とても楽しいこころみでした!

[書評]脳を活かす勉強法/茂木健一郎[竹内]

とても読みやすかった。
タイムマネジメントと隙間時間の使い方は非常に勉強になりました。

書かれていたものは受験のころによくやってたものばかり。でも今となっては使いづらいというのが、本音だ。
問題が設定されているわけではないし、5分で終わらせるとか時間で区切った問題設定がなかなかできない。自分なりの工夫が必要だと感じた。

すきまの時間に対する心構えとかは使えると思いました。人間17:53とかだと18:00から始めようと思いがち。そんなことしてないで、すぐ始めれば7分は得することができる。
ここで必要な事は、すぐに頭を回す事とすぐにやりはじめること。
頭を回すのは訓練しかないけど、心構えはすぐ変えられる。自分の中に浸透させてこれはすぐ実行しようと思います。

2009年11月11日水曜日

1106ゼミの感想

【三田論】
X
T-net以外のネットワークができるのではという仮説を立てていましたが、そもそもT-netがどのようにして他業種企業を抱え込んできたか、つまりどのように選別してきたかということが現状把握・現状分析として必要ではないかなと思いました。そこを突き詰めることによって、何故競合ネットワークが未だ出来ていないのかということの答えが出てくるのではないかな、と思います。
 また、何故T-netの呼びかけ人がTSUTAYAであったのか。Tnetのような個人情報を抱えるネットワークの呼びかけ人が、消費者の信用を大事にするレンタルショップであることはかなり意味があるように思いました。
ヒアリング報告がとても楽しみです。

ほっとけいき
 民間の産業の検証から、魅力的なプラットフォームには認知度・話題性・民間参入のしやすさ・キラーアプリが存在するといった話が非常に面白かったです。「国のサービスにキラー・アプリは果たして必要なのか」という質問が出ていましたが、これらの魅力的なプラットフォームの条件のどの部分がopen governmentに当てはまるか、あるいは応用し、適用することになるのか、これからの流れが凄く興味深いです。

ぱぴこ
 今回、情報を詰め込みすぎたせいで大事な論文のアウトラインを示すことが出来なかったことが大きな反省点です。また、ゼミ後の金先生からのフィードバックが非常に勉強になりました。今までしてきたことを振り返り、基準軸を検討しなおすことの重要性を教えていただきましたが、このことは論文だけでなくこれからの人生においても言えることだと思います。
 そのときの自分の能力・状況に照らし合わせ、軌道修正・方向転換する度胸はすごく大事だなと思いました。

【pk】
 本当に、ここには書ききれないくらいの沢山のアドバイスをみなさんからいただけたと思います。ありがとうございました。
 また、今回「こんなにみんなこだわりがあったのか。」と改めて驚いきました。それに引き換え、何のこだわりもない、その上読み手に伝わりにくい自分のプレゼンがとても恥ずかしく感じました。
 今回のpkを参考にして、自分のプレゼンを見直していきたいと思います。

ゼミの感想

遅くなり大変申し訳ありません。ルールに対する甘い意識を改めていきたい思います。

【三田論】
どの班のプレゼンもとても興味深かったです。また情報量も多く、着々と論文が進んでいるのが感じられました。ただひとつ思ったのが、せっかく発表しフィードバックを得られる機会なので、調べた情報をアウトプットすると同時に、たとえば自分達の仮説や現時点で考える論文の構造、直面する問題など、より論文の軸に関わる内容を提示していけたらよいのかなと思いました。発表するにあたり、今回自分達は特に何に関してフィードバックを得たいのか、そのポイントをいくつか定め意識することで、発表の機会をさらに有効利用できるのではないでしょうか。(自戒の念をこめて)

【Preasentation Kim】
どの方のプレゼンも非常に参考になりました、皆さまわざわざ準備して下さって本当にありがとうございました。
さいごの感想でも述べさせて頂きましたが、私個人としては、今、プレゼンに盛り込む情報の取捨選択を課題としております。その点で特に小宮さんのプレゼンが大変勉強になりました。情報を伝えきるのではなく、本当に相手の心に残したい情報だけが伝わってくればいいというスタンスはとても共感しました。また今回、プレゼンターの皆さん全員のプレゼンに対する意識の高さには大変驚きました。私もこれからがもっとプレゼンに対する意識を高め、その能力の向上に努めていきたいと思います。

2009年11月10日火曜日

ゼミの感想

すみません、遅くなりました。

●論文発表

 各プレゼンの情報量の多さにはいつも驚かされます。毎回、他班の発表から自分たちの論文のヒントになりそうな部分を探しながら聞いているのですが、今回はX班の個人情報の話などは参考になりました。

また、先生が仰っていたヒアリングに行く際の心得も、今後ヒアリングの予定がいくつかあるので意識していきたいと思いました。

●プレゼンテーションKIM

 プレゼン作成のプロセスを中心に聞いていました。個人的に銭谷さんのマインドマップの方法は非常に参考になりました。僕も今までプレゼンを作る際は紙に原案を書きながら準備していましたが、初めから流れを書いてしまっていたため、新情報の位置づけに毎回困惑している感がありました。TTPさせていただきます。

 その他にも有益な情報は数多くありましたが、僕はまず一貫性や論理性、実証データなどしっかり示せるようなプレゼンを目指していきたいです。

【ホンヨミ!】ブランド 価値の創造【金光】

ブランド 価値の創造   石井淳蔵

ブランドについての本は新しいものしか読んだことがなかった。これは今まで読んだような、最新の企業の例、データをどんどん挙げるタイプのものではなく、いろいろなデータ、文献をふまえての筆者の考察が中心だった。その分ちょっとかたかったけれど、新たな視点を得られたと思う。

ブランド価値の方向転換は誰が決めるのか、に対する答えは、結局「恣意的でしかない」というもの。時代の変化といいつつ時代をどう読むかは主観、意図的。考えてみればそのとおり。とても責任重大だけど、でもコカコーラが味を変えて世間からブーイングの嵐が来たように、だめならまた戻せばいいと思う。受け入れられるか、悪い評判か、その世間の反応を敏感に受信できることが必要だと思う。大企業はリスクを負うにしても、ブランドを大きく転換するにしても有利だと思う。

また、フィロソフィレベルより深いコンセプトが決まっているブランドは強いとあった。これはゼミで金先生が言っていた思考の深さと同じだと思った。より深く、どこまで根本まで考えられているか、でその人の価値、強さは大きく変わると思う。

【ホンヨミ!】勝負脳の鍛え方

勝負脳の鍛え方  林成之

1.人の話はできるだけ興味をもって、感動して聞くようにする
2.覚える内容にも興味を持ち、好きになるようにする
3.長時間の学習はできるだけ避け、時間を限定して集中して覚える
4.覚える内容を、自分の得意なものと関連付ける
5.声に出して覚える
6.覚える内容について、自分で独自に考え、勉強する
7.覚えたものは、その日のうちに一度、目を閉じて声に出してみる

これは、本来すぐ忘れてしまう人間の機能である「記憶」をイメージ記憶として引き出しやすくするために本書に書かれていた方法。記憶も、勉強も、自分のリズム・スタイルをつくることだなと最近つくづく感じる。そして集中力。同じ時間で効率良く覚えたり学べるように、自分にとって一番合う方法を見つけ出したい。
アスリートの動きを脳外科医の立場から分析し、普段の生活にも活かせるようにわかりやすく解説してある一般書。性格が明るい人は、脳が損傷を受けても回復する可能性も、運動と勉強ができる割合が高い、ことはとても驚いた。運動と勉強は決して別々ではなく、できる人は両方に優れているのも、小学生の時は納得できなかったこと。姿勢や体の内部がゆがんだり傾いたりしているのは脳の働き、そこから指令を受ける手足の動きにも良くないらしい。
まずは、「明るく笑顔で(緊張したときほど)」「姿勢はまっすぐ!」過ごしてみよう、と思った。

2009年11月9日月曜日

1106ゼミの感想

三田祭
三田祭がもうすぐそこに近づいてきました。班の分担も決まって本格的に動き出しそうですね。三田祭係を中心に積極的に関わっていけたらと思います。金ゼミの「色」を存分に出していきましょう。


論文
どの班も情報量がどんどん増えてきていると感じました。それと同時に情報の多さがゆえに、思考がブレてきているとも感じました。自分の仮説がどのようなもので、それを実証するにはどのようなfactが必要かを考え直す必要があると思いました。

presentation kim
みなさんのプレゼンに対するスタンスを興味深く聞かせて頂きました。宮村さんのスライドに対する考え方に感銘を受けました。いつも僕は、シンプルさと情報の絞り込みしか考えていなかったので、スライドをグラフィックと捉えもっと作り込んでいこうと思いました。

【ホンヨミ!】デザイン思考の仕事術【戸高】

棚橋弘季著『デザイン思考の仕事術』

 デザインは生活に秩序を提案し実現するもの
 物に意味を与える仕事
 デザインとは、人間自身の生活、生き方、そして、生命としてのあり方を提案する仕事

 本著の「はじめに」の部分でデザインとはこういった風に定義されている。デザインと聞くとどうしても「なんかかっこいいもの」「高尚で一般人には立ち入れない分野」といった認識をしてしまいがちだが、そんな障壁を一気に取り払ってくれる言葉だ。
 そして人が生きていく上での問題を認知し、問題解決に役立つ道具や手段を考え、それが現実に我々が生きていく上で利用可能な段階までもっていくための手段に昇華させること、そういったことを仕事の流れに組み込むことが、デザイン思考の仕事術なのだ。
 デザイン思考とついているからといって、グラフィックやアートについて考えるのではない、先ほど書いたように、問題を解決し、その解決策を生活に提案する所へ持っていくための考え方だ。つまり、マーケティングや組織運営、はたまた自分の将来について考えることもデザインなのである。

 では、デザイン思考においてどういった手段がとられるのか。基本的には以下のような手順がとられる。

 
 
 ここで、私は4番の「ペルソナ」に注目したい。なぜなら、以前参加させていただいたKDPで、ペルソナの定義は何かと議論になったからだ。

 消費者が抱えている問題を解決すべき商品の開発の際に、「ペルソナ」を行って、ある特定の1人のターゲットを作り上げる場合がある。利用者像をモデル化し、利用時の役割、目的、ゴールを明記。その利用者の期待が何かを検討するための情報を記述するものだ。



 利用者像を明確化することで利用者がどんな要望を潜在的に持っているのかを検討できるようになる。

 そしてそのペルソナがどんなシーンで商品やサービスをどのように利用されるかえがいたものがシナリオである。



 こういった、ペルソナや、シナリオを決める際、その商品の対象にあった、架空の人物を想定して進めるべきか、また、実際その対象となるような人、数人にインタビューして、統合的な問題を洗い出してからペルソナ作成にあたるべきかといった論争に少しなっていた。
 この本では、主に前者の手法を取り入れているようだったが、結論としてはどちらでもいいらしい。
 しかし、僕は後者を行ってから、前者に行くべきだと思う。そうしないと、実際にユーザーテストを行い、改善へと持っていく過程で、様々な弊害が出てくると思うからだ。そこで、事前にユーザーの要望を聞き、プロトタイプの作成を行っていると、実際の感想との誤差が少なく、また詳細な改善を行うことが出来ると考えるからだ。

 また、ターゲットを絞る際に気をつけねばならないと思うことは、そのターゲットを幅広く設定しすぎないこと。例えば、上の図のペルソナだと、シューカツ生というだけで、少し幅が広すぎるのではないかと思われる。
 シューカツ生であっても、男なのか女なのか、そして手帳をつける習慣があるのかないのか(ここでいかに手帳をつけることがめんどくさくなく、楽しいことかといったことを狙う必要があるだろう)など、ターゲットはフォーカスして深める必要があるだろう。
 
 以前、design touchに行った際も、何かをデザインし、結果を出すためには、その対象や扱うコンセプトをフォーカスして深めていくことが必要だと、IDEOの社員が実際に言っていた。なんでも取り入れてしまえ!となると結局何を狙っているのかが伝わらなくなり、その商品の魅力が小さくなってしまう。
 デザイン、デザイン思考を行う際にも、「選択と集中」が必要なのだ。