2009年11月20日金曜日

【書評】人間関係に強くなる50のヒント【村山】

人間関係に強くなるというよりは、人間との関わり方について言及している一冊。著者の中谷彰宏さんは、この手の本を何冊か出版しているが、いつも「へぇ~そういう考え方もあるんだね」程度にしか考えていなかった。しかし、本書は「人間」という、私たちが生活していく上で必ず関わりを持つものをテーマにしているせいか読んでいてなかなか面白かった。
印象に残った章が多かったが、その中でも選りすぐりの三つについて考えたいと思う。
まず、「【勘違いした】とごまかす人は信じてもらえない。【間違えた】と素直に認める人が信じられる」について。確かに、人間は弱い生き物だから自分の失敗から目を逸らして、自分の失敗を認めようとせずに「勘違いでした」とごまかして責任逃れをしてしまう気がする。しかし、大事なことは失敗を認めることである。間違いや失敗は誰にでもある。別に悪いことじゃない。むしろ自分の成長のために失敗は必要だと思う。挑戦したからこその失敗だから。挑戦しなければ失敗すら出来ないから。いけないのは、失敗を認めようとしないこと。失敗から逃げることである。失敗から逃げていたら、責任から逃げていたら、いざという時に人に信用してもらえない。だから、自分は失敗をしたら、それを認めて、皆に謝り、責任を負える人間になりたい。
次に、「いい友達を探すより、いい友達になろう。助けてくれる人を探すより、助ける人になろう」について。いい友達って何だろう、漠然とそう思った。多分いい友達っていうのは、自分が苦しんでる時に、嫌な顔一つせず、自分(いい友達のこと)を犠牲にしてでも、自分のために時間を使ってくれる人のことだと思う。そういう人はほとんどいないと思う。だったら、そういう人を探すのではなく、自分がそうなればいい。誰かのために何かが出来る人に。ただ、このとき注意しなければならないことは、自分は「人のために何かをやりたい」のであって、「人に好かれるためにやるのではない」ということ。後者だとただの偽善であって、真の親切心ではない。
最後に、「疲れる原因は相手ではなく、自分にある。いいカッコをしようとしてないか」について。人間なんて皆何とかして自分を良く見せようとする生き物だと思います。それは悪いことではないと思うし、むしろ自然なことだと思う。ただ、自分を良く見せようとすることが、自分を疲れさせているのならば、それは違うと思う。無理する必要はないと思う。個人的には、本当にかっこいいのは常に自然体でいられる人だと思う。いつでも、どこでも、誰とでも、常に同じ振る舞いが出来る人。かっこいいというよりは、とても魅力的だし、素敵だと思う。そういう人を何人か知っている。会う度にすごいなと思う。同時に自分は何て薄っぺらいんだと反省させられる。自分はAかBかで迷ったら、もちろんカッコ悪い方を選ぶ。それが、自分の自然だから。

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