2009年11月20日金曜日

【書評】独立するためにしなければならない50のこと【村山】

本書では、独立するためにしなければならない50のことについて言及されている。

独立のために必要なものとして、「発想の転換」が挙げられていると思う。例えば、一千万円を集めなければならない時、一万円を千人から集めれば素早く目標金額を回収できるだろう。しかし、一万円を貸すのは、金額的に大変という考えの人が多いのではないかと思う。この時に、発想を転換して、百円を十万人から集める、と考えたらどうだろうか。重要なことは(十万人に出会えるかどうかという、現実的な問題ではなく)、どのようにしたら自分の目標を達成できるのかということに対する発想の転換である。実際に、百円なら精神的にも、心理的にも貸すことに苦痛を感じないのではないか。つまり、独立に必要な要素は、この発想の転換と、自分がやると決めたことを最後までやり切る覚悟であると思う。その覚悟の例として、映画監督のスピルバーグが役員の振りをして、役員室に潜り込む話が紹介されている。彼は、映画の撮影所に入りたかったのだが、撮影所の入り口にはガードマンがいて、IDカードを見せなければならない。だが、スーツを着た映画会社の幹部は手を上げるだけで中に入れるということを見抜き、自身もスーツを着て幹部の振りをして3ヶ月間も過ごしたのである。彼が、潜り込もうと思ったきっかけは、自分も映画を作りたいと思い、何とかしてその制作過程を見たいという覚悟であった。独立するには、自分が決めた進むべき道を途中で変えることのない覚悟も必要になってくるのであろう。

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