2009年11月13日金曜日

【ホンヨミ!】自分の小さな「箱」から脱出する方法

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 アービンジャー・インスティチュート

「箱」てなんなんだ!!という、最初に題名を見たときに浮かんだ問いへの答えが、わかったようでわからない、本でした。
「箱の外に出たいと思ったそのとき、わたしはすでに箱から出ていた」という部分が一番好きでした。
私の読解力によると、「箱」は自分の固定観念、心に鍵をかけちゃった状態みたいなものだと思います。そうしているうちは相手を心から理解することはできないし、そうしてとる態度によって相手もまた自分に対して心をひらかなくなる。
そして自己ギモウ(すごく難しくて変換できません)という、自分自身への裏切りをやめること。これは非常に耳が痛かったです。裏切ると、その行為を正当化する自分の理屈がどんどん浮かんでくる、けどそれは裏切りには変わらないからときどき良心が痛みます。

自分を裏切らない、自分に原因があるかもしれないことに自分で気付く(と世界の見え方がぐるっと変わる)。細かいことはいろいろありましたが、大きく言うとこのことを学びました。

それと、この本は黄緑色の表紙に手書きっぽい雰囲気で白ぬきの文字が書いてあるのですが装丁がすごくかわいかったです。(竹中平蔵さんの経済会議の表紙みたいな)あと、イラストも効果的に添えられていました。装丁がかわいいから手にとったり、思わず読み進めたり、読書をかきたてる大きな力だと思いました。こういう魅力を保ちつつ、電子書籍化が行われたら良いなぁと感じました。

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