2010年2月23日火曜日

日々のこと

こんにちは、竹内です。
相変わらず、平凡な日々を過ごしております。
その中で、最近印象に残ったことを書きます。

先日19、20日は僕が所属するSFCの入試日程でした。僕はSFCの受験生を応援する団体に関わっていたので、日吉に応援に行きました。何人かの知り合いの受験生に会い、お話した後会場に向かいました。
多くの受験生がつめかけていました。緊張と期待が混じった何とも言えない面持ちで。

一昨年この中に混じっていたのだと考えるとなんだか感傷に浸ってしまいます。あのころ想像していた自分になれているのだろうか。受験生たちが期待しているような先輩になれているのだろうか。ひとしきり感傷に浸った後、残った気持ちは不安だけでした。一年に一度しかも結果だけが求められることって人生のなかでも意外と少ない。だったらそのような経験を自分で作り出していかなくてはと思います。このために全力を注ぐという経験がもっと自分には必要だと考えました。世の中に対して当事者意識を持つことがその始まりなのかもしれません。

初心を思い出させてくれる良い二日間でした。

2010年2月22日月曜日

春休みブログアップ:おすすめの本

日本流/松岡正剛

京都や鎌倉にあるような寺社、田舎に広がる田園風景、六本木や新宿のネオン。私は、全部引っ括めて日本という国が好きなのだが、どうしてなのか上手く言葉で説明出来ない。本書にそのヒントをもらった気がした。
世界も良いけど、まず自国!という持論に基づいて、おすすめの一冊にさせていただきます。

今の日本人は「歌を忘れたカナリヤ」だと著者は云う。
日本文化は、多様なエッセンスが一途な哲学によって繋がっている。
それが何の産物かは諸説あるだろうが、私は「自分を上位に置かない協調性の文化」だと思っている。自分と環境の境界線を、時間軸と言わず場所と言わず曖昧に捉えている。自分を主張しすぎないところに、日本の雅を感じる。
そんな哲学を持っているからこそ、「見立て」の文化が進化したのだろう。
見立ての基本にあるのは、物真似・もじり・借用だ。ことば遊び、だじゃれを面白がったり、引歌を好んだり、借景の美しさに嘆息したり。個性第一の文化だったら、こんなものは流行らないだろう。
ただし、ただの猿真似に終わらないのが日本文化。物事の内外に潜む「おもむき」を見出して自分なりの哲学に基づいて再現する。1つのモノから、現在・過去・未来さまざまな視点から想起しているのが垣間見えるから、面白い。
自分を主張しない、日本流は自分の哲学を見失ってへつらうことではない。環境に適応しながら自分の世界を高めていくこと。+αの価値を付与していくこと。
日本人ならではの感覚を忘れないように努めなくてはと感じた。

先日、泉鏡花の本を読んだ。明治頃の文学に1番強く日本を感じるのは、古典でもなく現代文でもない文章がそこにあるからだ。引歌、連想もふんだんに盛り込まれていて、とても面白い。
日本流を読んだら、実践篇として明治文学も読んでみると面白いかもしれない。

印象に残ったこと

『金ゼミの一年間で印象に残った一コマ』

本当に一瞬なんだけれども、自分のなかでとても印象に残ってる瞬間があります。金ゼミではたくさん思い出深い体験をしたけれど、真っ先に浮かんできたこの瞬間を挙げたいなと思います。
それはゼミのなかで初めて「voice or die」という言葉が出てきた時です。金先生がホワイトボードに書いたような気がします。「voice or die」とは文字通り、「発言しろ!」と、そういう言葉です。この言葉を聞いたときに、「自分はこれまでの人生で出会ったことない環境に来ている」ということを実感して、とても心に残りました。オープンゼミを見に行った時から、「このゼミはなんだかおもしろそうだな」と感じていましたが、その「感じ」をまさに形にしたような言葉でした。今日本の学校には、出来るだけ他の人と歩みを揃えるような雰囲気が充満しているけれど、同時に自分自身を試さなくても誰からも咎められません。せっかくの大学生活の4年間を、自分の限界を知らずに過ごしてしまうことはとてももったいないことだと思います。今年度もこの言葉が嘘にならない環境を作っていきたいなと思います。

2010年2月15日月曜日

金ゼミ思い出

『昨年度のゼミで一番印象に残ったこと』について述べたいと思います。

業界研究のときに行ったLVMHに関するプレゼン。これが自分の中で一番思い出深く、印象に残っている活動です。このプレゼンは、当時停滞期にあった自分に最適な課題だったと思います。また、初めて回ってきた書評がLVMHの本だったことに始まり、1年間金ゼミ内外で学んできたことがあったからこそ為し得たものだと思っています。具体的には、三田論のグループワークを通して、先輩や同期が上手に情報を収集・収束している姿を間近に見る機会に恵まれました。また、ゼミ生のプレゼンを通して上手くひとに伝えるにはどうしたらいいのかを皆に教えてもらえたと思っています。データをどう説得力に変えていくのかということも、2年生になって初めて学ぶことができました。
私はつくづく環境に恵まれていると思います。自分が享受できている環境にたいして、参加できたことへの感謝と謙虚さ、そしてその環境をより改善していく責任感を改めて感じます。今の環境に対して傲慢にならないこと。これが今年の私の目標でもあります。(有限不実行にならないようにしなくては><)

また、研究する企業を迷わずLVMHと即決したことも、1年前の私にはあり得ないことでした。物事に付随している“付加価値”的な部分に少なからずアレルギーを感じていた私が、今ではラグジュアリーブランド業界に多大な魅力や興味を感じています。ひとの考えや嗜好は生きて行く上で変化するものだなと痛感しました。人生に於ける目標はもちろん大切ですが、初期に設定した目標に固執しすぎないことも大切なのかもしれない、と思いました。

2010年2月13日土曜日

金ゼミの思い出

こんにちは、春休み初のブログアップです。
春休みは三期生が一つ、四期生は三つ、ブログアップしていきます。

「金ゼミの昨年度の中で印象に残ったこと」

私は自分が一番最初にプレゼンをした時のことが印象的です。
お題は「Brand Myself」で確か5分でした。
自分のどんな部分を話せばいいのか、何を伝えたいのか…お題をもらってからスライドを作るのにすごく悩んだのを覚えています。pptを使っての発表なんて大学に入ってほとんどしたことがなかったのでそれだけでも新鮮なのに、ほぼ初対面の、これからゼミで一緒にやっていく先輩や仲間の前で話すのは私にはすごく緊張の舞台でした。
聞き手の方を見る余裕もなく、時間がオーバーしてしまったこと以外はどんなふうに話したのかはあんまり覚えていません。
その日のゼミのあとの居酒屋でゼミ生とお互いのことを質問しあったことのほうがはっきり覚えています。今となっては懐かしく初々しい思い出です。

そのあと、一年間でプレゼンをする機会は何度もありましたが、純粋に自分のことだけをプレゼンしたのはあの時が最初で最後です。簡単そうで難しいテーマだと思います。
そしてこの春また、今度は後輩を前に「Brand Myself」の機会があります。自分の番では決して背伸びせずに話せたらいいなと思います。でも今年は自分の話よりも、一年間一緒に活動した四期生や、新しく入ってくる五期生の発表を聞くのがとっても楽しみです。四期生の新たな一面や五期生のことを少しでも知る機会になれば、と思います。