2009年11月20日金曜日

【書評】集中力【村山】

以前一度、読んだことのある本だが、何だか最近集中力が持続していない気がして、自分に喝を入れて奮いたたせるために、思わず読み返してしまった。「集中力とは何ぞや」、という自分の中にある素朴な疑問に対する結論は前回読んだ時と同じだった。やはり、集中力とは、意志の力・心の強さ以外の何ものでもない。一言に凝縮されているが、それにも関わらず、やはり本質を突いていると説得させられてしまう。それは、おそらくこれまでの自分の経験から思い当たることや、納得できる部分があるからだと思う。自分が集中していた時、例えば、部活でサッカーをやっていた時や、受験勉強をしていた時なんかは、それ以外のことには目もくれなかったし、非常に熱中していた。私が通っていた高校は定時制との関係で、一日の練習時間が三時間と決められていた分、部員全員が限られた時間の中で最高のパフォーマンスを披露しようと取り組んでいた。一方で、受験勉強においても、ダラダラと勉強を続けるのではなく、「今日は、何時間勉強をして、何時までに何々を終わらせる」などの時間的制約を設けて取り組んでいた。どちらも時間の制約があったことで、とても効率が良く、スポーツにおいてはスキルを、勉強においては知識をどんどん向上させることが出来た。このように、自らの行動を支え、やると決めたことを行動に移せるかどうかを決定する最大の要因は「集中力(意志の力)」だと思う。意志の力がなければ、自分がやると決めたことを放棄してしまうこともあるだろうし、怠慢になって計画通りに事を進めることは出来ないだろう。その点、何かをやるに当たって、時間の制約を設けることは、集中力を高めるのに役立つかもしれない。しかし、時間的制約は悪まで集中力を高めるための一つの手段に過ぎない。目的は、集中力をコントロールして、長時間の間、持続させること。両者の違いを明確化して、混同しない様に気をつけなければならないと思う(自戒の念を込めて)。人生において何をやるにしても、肩の力を抜いて気楽に考えることは非常に重要なことだと思う。ただ、自分が「絶対に絶対にやるんだ」と決めたことや、「やらなければならない」と決められたことに対しては、全力で集中したいと思う。その時には、常に自分で自分の意志をコントロールするよう意識しようと思う。たとえ、他のことに目がいっても、すぐに「集中!」と自分に言い聞かせようと思う。

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