ラベル 夏休みブログアップ 書評 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 夏休みブログアップ 書評 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2009年9月24日木曜日

【ホンヨミ!】ジャーナリズム崩壊

できていなかった分のブログアップさせて頂きます。ついに夏休み最終日ですね!

『ジャーナリズム崩壊』 上杉隆

「記者クラブ制」「夜討ち朝駆け」といった言葉に代表されるような日本の取材方法に、私は違和感を感じていた。確かに親交の深い人物の方が機密を打ち明けやすいということはあると思うが、日本の記者は政治家にべったり張り付いていて、まるで味方のようにも見える。日本の記者クラブ制が海外で悪名高く知られているとはこの本を読むまで知らないことであった。
恥ずかしながら実物をまだ読んだことがないので実際のところはわからないが、本書の中に出てくる「ニューヨーク・タイムズ」はとても面白そうに思えた。各記者が名前と引用元をはっきり明記して、批判をおそれず責任を持って事件を解釈・報道する。客観視を重要にするあまり、通信社やネット上ニュースとの差異化を計れていない日本の新聞とは違う、買って購読する価値のある新聞に感じられた。しかし海外でも新聞をとりまく状況は厳しくなっていると聞く。事実をとらえるためにも、必ず近いうち海外の新聞を読んでみようと思う。
私には以前からひとつ考えていたことがある。それはどんな新聞記事にも記者の名を明記することだ。そしてネット上で新聞を閲覧する場合、その記者の名前にリンクを張り、その記者が扱った過去の記事を検索できるようにする。記事を記者でデータベース化することによって、記者もより責任を持って記事を制作できるようになり、読者も記者を見てその信ぴょう性を判断する材料にできる。せっかく新聞がネット上に移行しつつあるので、実現してほしいと思っている。

amazonを見ると本書にはたくさんのレビューがついていた。amazonレビューは匿名だが、それでもこのように彼の意見に真っ向から意見をぶつけてくれる人がいることを、この著者は喜んでいるのではないだろうか。

2009年9月16日水曜日

[書評]日本のポップパワー

本書にもあるとおり、日本は、世界的に見ても放送、コンテンツなどの分野においてかなりの表現の自由が認められている。つまり世界的な視野から見れば、コ ンテンツ市場内の競合は少なく、キラーコンテンツが出やすい環境と言える。つまり、流通の制度と表現の質が底上げされれば、日本のコンテンツはより強い競争力を持つことになるのではないか。一方で、日本のコンテンツをモラルの面から見た時、状況は変わってくる。日本のコンテンツは規制が緩いために暴力シー ンなど悪質なものも多くある。世界の中で批判が多いのも事実だ。日本のソフトパワーの強化をとるかモラルを取るかという課題は今後も 議論されていくところだろう。個人的には、ソフトパワーの最大化に取り組んでもらいたい。実際、日本は治安のよい事で知られ、アニメが直接的な原因となって生じる犯罪はあまり多くないからだ。現実世界とアニメの中の世界の区別がつく子供の方が圧倒的に多いだろう。

また、日本のコンテンツにおける流通制度や表現の質は、まだまだ発展途上だと言える。しかし、それらが今後育っていく素地は整いつつあると思う。例えば、 コミックマーケットは表現の質や流通手段を見直すよい機会ではないだろうか。僕はコミケを現実世界版Youtubeだと思っている。コミケはその双方向性がゆえにインターネットの構造に似ている。 そのため、消費者の意見がクリエイターに届きやすい。これは、コンテンツクリエイターの育成という意味でも優れている。また、現在よく見られる多くのクリエイターを少数の中間業者(出版社など)が独占するという構造は相対的にクリエイターの立場を弱めることにつながり、新たな作品を生み出すインセンティブが減ってしまう。日本のソフトパワーを最大化するには、前述したような表現規制の強化よりもコンテンツ市場の構造改善の方が必要なのだろう。コミケやYoutubeのような消費者とクリエイターが直接的に取引可能なプラットフォームが増えれば、コンテンツ市場の改善やクリエイターへのインセンティブ強化につながるのではないだろうか。

2009年9月13日日曜日

【夏休み書評】海馬 脳は疲れない【栫井】

昨日体調を崩してしまい、一日延期をお願いしました・・・12日分のブログアップです。遅れてすみません。
----------------------------------------------------------------
海馬 脳は疲れない/池谷裕二・糸井重里

生きることは、コミュニケーションをデザインすることである。噛み砕けば、人生は自分(たち)をいかに相手(あるいは世界)にわかってもらうか、という試行錯誤の連続であるということだ。
自分のことを自分でさえ、全部はわかっていないのに、まして自分の心が見えやしない相手に自分を理解してもらおうなんて困難至極だ。でも、自分のことを相手にわかってもらうことがコミュニケーションだ。そしてコミュニケーションという刺激のない世界では、人間は生きることが出来ない。その証拠にコミュニケーションレスな環境では、幻覚や幻聴で脳がむりやりコミュニケーションを作ろうとしてしまう。
この困難な条件を乗り越えて、きちんとコミュニケーションがとれている状態を、脳がきちんとはたらいている状態だとすると、つまり頭がいい人というのは、ある意味においては何かと何かを上手く結びつけることが出来る人なのだ。脳がきちんとはたらいていて、中にある情報を綺麗に引き出すことが出来るから、自分の考えていることも上手に噛み砕いて表現出来る。
頭がいいというのは、コミュニケーションを求められることでもある。この「られる」は可能の意味だ。送り手ではなくコミュニケーションの受け手のときも、積極的に刺激を受けたがっていれば、自然とコミュニケーションは磨かれていく。たとえば話し手に対して聞き手が質問をすれば、話し手は思ってもみなかった角度からコミュニケーションが図れるかもしれない。送り手と一緒に、そこに在るコミュニケーションの一歩先に行こうと出来る受け手こそ、頭がいい人といえる。

自分のことを相手に伝えたい。世の中のことを知りたい。知的好奇心は脳の活性化の源である。活発な脳を手に入れるため、欲を満たすため、上手なコミュニケーションを図れるように意識しなければならない。私の前に待っているコミュニケーションの発端は、活用しきらないともったいないですよね!

2009年9月11日金曜日

書評 The Tipping Point 急に売れ始めるにはワケがある マルコム・グラッドウェル著

Tipping Pointとは、例えばそれまで全く人気が無かったブランドがいきなり爆発的に流行するといったように、すべての事が劇的に変化するその瞬間の閾値の事だ。社会に物凄い影響を与えるような、アイデアやプロダクトやメッセージや行動、あるいは口コミといったものは、ある臨界点(Tipping Point)を超えると、たとえば豚インフルエンザの流行のように感染的に一気にぱっと広がることがある。そのような「感染」現象には、「感染的であること」「小さな変化が大きな変化をもたらしていること」「変化が急激であること」という3つの特徴があると著者は説明する。つまり、変化は着実かつ徐々に生じるわけではなく、加速度的な勢いで発生し一気に天文学的な値のレベルにまで発展するという事だ。

この本では、商品の販促であったり、何かしらのムーブメントを創り出す事を考えた時に、そのような感染的伝播を意図的に仕掛けることは可能なのか否か。その事にたいしてTipping Pointという切り口からの様々な視点が提供される。この本でおそらく最も重要なのは、
・少数者の法則
・粘りの法則
・背景の力
という「ティッピングポイントの3原則」という視点だと思う。社会にTipping Pointを仕掛けるためには、「社交」性・説得力・情報収集力などの卓越した社会的能力をもった「少数」の人々によって感染を始動させ、そこに人々の意識に粘り着くようなメッセージを載せて情報提示する。また、当該の社会環境や時代の状況のようなところにも気づきにくいヒントが隠れている、といったような事がポイントとなるが、すごく感じたのは、Tipping Pointという視点は、本書で述べられていたようなプロダクトの販促事例だけでなく、例えば社会にインパクトを与える「イノベーション」を具体的にどのように引き起こすか、という事を考える際にも有効な考え方だということだ。なぜなら、新しい価値が人々に(感染的に)広がらなくては、イノべーションとは言えないと思うからである。

そのような意味で、社会にイノベーションを起こすために、どのような領域に自分の力を集中すればうまくいくのか、という観点から読んでみてもまた新しい気づきを与えてくれる本だと思います。

2009年9月8日火曜日

書評 SUBJECT TO CHANGE

SUBJECT TO CHANGE

米国を代表する、ユーザーエクスペリエンスをテーマに活動するコンサルティングファームのAdaptive path社のメンバーが新たな価値を生み出す方法論について書いたものである。社会人の中でも企画開発部などに所属する人向けの本なので自分とは少し遠い 話ではあるが、コンペや新しい何かを提案するときに役立つと思う。

この本を読んで切実に感じたことは、消費者は経験を求めているという事だ。例えば、いつでもどこでも人と話せれば、携帯電話などもいらない。携帯電話に変わって、いつでも連絡を取れるサービスが存在すればそちらでもいいのだ。この文脈で言えば、私たちが飲み物を買うのは、飲む「経験」が欲しいからだと言い換えることができる。

僕の中で、「経験」は付加価値でしかなった。例えば、観光地の物価が高いのは「観光地で買う」という経験がある種のブランド的付加価値として上乗せされる からという認識だった。しかし、実際は商品そのものよりも経験を求めていることに気がつく。なぜなら、観光地などで買うものは実際の生活ではほとんど使わず、普段なら絶対購入しないようなものが多いからだ。この「経験」についてサービス提供者側から考えると、新しいサービスや商品の開発のコツは、いかに消費者の欲しい経験を生み出すかを考えることになる。

本書でも言われているように、革新的なサービスのヒントは消費者の行動の中にある。ならば、売れる商品は、「人の体験に集中し人の生活の複雑性を深く掘り下げ、それをサポートしたもの」ということになる。そのための詳しい方法論は、本書に書かれているため割愛するがゼミ生のみなさんにも是非読んでほしい一冊だ。

最後にAdaptive path社がコンサルティングをする際によく用いるエクスペリエンス戦略についてまとめておきます。

エクスペリエンス戦略
「エクスペリエンス戦略」は、満足がいくエクスペリエンスを作り出す基礎になるもの。戦略の検討は、クライアントが持つニーズ、期待、行動や言動などを明らか にするために、様々なツールを用いた調査を行うことから開始される。そして次に、ビジネス上のゴールや市場環境、製品とそのクライアント特有のエクスペリ エンス戦略を開発するために必須となる組織能力を系統立てて理解し、先に実施した調査の結果と組み合わせていく。
http://www.designit.jp/archives/2008/07/adaptive_path.html

2009年9月6日日曜日

「夏休み書評」 ブランドのデザイン

ブランドのデザイン/川島蓉子

改めてブランド論の勉強しようと読んでみた。
経営学的なブランドの定義とは少し違って、ブランド資本などの話ではなく表層的な部分のブランドについて述べられていた。自分が求めていた内容ではなかったが、ブランドとデザインの関係についてかかれてあり、勉強になりました。

筆者はブランド=商品や企業を取り巻くイメージの全体と定義している。よって、筆者が言うブランドのデザインは商品・企業イメージ全体のイメージをデザインすることだと言える。

ブランドイメージを育成する際に、常に頭において置かねばならないことがある。消費者が見ているのは、「商品」と「広告」であるということだ。当たり前のことだが、日本にはこの原則を忘れている企業が多いように思える。だから、「よいものを作れば売れる」という考えが、はびこっているのだろう。日本にありがちな「よいものを作れば売れる」という考えは捨てなくてはならない。品質の良い商品や技術力の高い会社が生き残るとはいえない。モノにあふれてしまった現代の競争社会において、良い商品を作ることは、生き残るために必要な最小限のことなのだろう。現在求められているのは、商品、企業全体のイメージを消費者に共感してもらうことだ。
 
強いブランドイメージをつくるには商品のデザイン力が欠かせない。しかも、ただカッコいい、おしゃれなデザインや広告を世に出せばよいというわけではない。ブランドイメージを育むには広告やパッケージデザインの一貫性が求められる。自分を初めとする消費者は意外と単発的なその場しのぎのデザイン、広告を見破るからだ。類似品が出たことによる値下げや無駄な広告の乱発などは、企業が浮き足だっていることが見え透いたりするものだ。ブランドイメージの強化、育成の際に求められているのはデザインとブランドイメージに一貫性を持たせつつ消費者に訴求することだ。

しかし、ブランドイメージに一貫性を求めるのは難しい。時代は変わるからだ。時代の変化によって廃れてしまう商品は多い。この原因は、変化に対応すること、一貫性を持つことという相反する2つのことを成し遂げることの難しさにあると思う。だからロングセラーは生まれにくい。この際に、重要になるのは商品、企業がもつ「意味」だと思う。企業がもつ意味が明確になっていれば、変化していても一貫性は生まれるはずだ。なぜなら、「意味」は「軸」や「基本理念」と言い換えることもでき、それに合致しないものは、採用せずに済むからだ。この「意味」についてHAKUHODO DESIGNの永井氏の言葉がある。
「ブランディングの根本には、『意味の設計』がある。その商品が世の中や人々の中でどのような意味を持つのかを明確にすることが必要」
永井氏の言う意味がやっとわかった気がした瞬間だった。

まとめると、ブランドを育てるためには、「意味」を明確化させた上で、消費者に対する広告などの訴求方法を変化させていくことが必要だ。そうすることで、ブランドに一貫性を持たせながら時代の変化にも追いつく事ができる。この文章を書くなかで前に先生が仰っていた「手段の柔軟化」の話を思い出したりもした。

2009年9月3日木曜日

【夏休み書評】戦略PR 空気をつくる。世論で売る。【宮村】

「戦略PR」とは、メディアや消費者の関心を最大化できるテーマを設定し、そのテーマを広げるための綿密なチャネル設計を行い、設計に基づき情報の伝播を仕掛けるという一連の流れのことだ。

インターネットの出現によって、私達が普段接する情報量が12年前と比べ637倍にも膨れ上がった現在の情報洪水の中で、「明日の広告(佐藤尚之著)」でも言及があったように消費者は「疑い深く・賢く」なり、消費者にモノを売る事が容易ではなくなってきた。つまり、情報量の増大という「量のハードル」とコンテンツに対する厳しい目を持った消費者という「質のハードル」という2つの側面から商品訴求のハードルが著しく高くなってきている。そのような中で消費者に商品を売るために、そもそもの「商品を買う理由」自体を説得的に与えなければ消費者は動かない。消費者が商品を買いたくなるような「空気」、つまり本書が言う「カジュアル世論」を社会につくりだすことができれば、それは商品に対する信頼感や安心感を生み出し、結果として商品購入へと繋げる事ができる。これが戦略PRという発想の骨子だろう。

そのような「カジュアル世論」を生み出すには、消費者たちが潜在的にもっているインサイトを掘り起こすようなテーマの設定と、4マスやインターネットがもたらす公共性、インフルエンサーと呼ばれる人たちがもたらす信頼性、口コミがもたらす偶然性という3つのチャネルの設計が戦略の土台となると筆者は言う。「明日の広告」では、「広告はラブレターのようなものだ」という表現があったが、戦略PRは「ラブレター以前」の話、つまり広告に対するAttentionを引き起こす前の段階で、消費者の間のInterestを高めるような「空気」を生み出す事が焦点になのだろう。広告の場合と同様にPRにおいても徹底的に消費者本位という視点にたつ事が求められる時代である事を感じさせる本でした。「明日の広告」と合わせて読むといい感じだと思います。

あと、本書中に少し言及があった、Word Of Mouth Marketing Associationという所が出しているInfluencer Handbookを少しだけ見てみたのですが、インフルエンサーと呼ばれる人たちのタイプわけや、どのようにしたらインフルエンサーを効果的に「利用」できるのかといった事がまとめられていて大変面白かったです。

【夏休み書評】明日の広告【宮村】

宮村です。ブログアップが遅れ、本当にすみません。

---

インターネットの著しい普及・情報量の拡大(情報洪水)・成熟した市場という背景によって、消費者が「疑い深く、賢い消費者」へと変化した現代において、広告における(消費者との)コミュニケーションのデザインはいかにして変化していくべきか。この本を読みながら、2年前にメディアコムの「広告特殊講義」という授業で、当時の講師だった升野さんが、「消費者は『(情報の)ハンター』から『クリエイター」へと変化した。』と仰っていた事を思い出した。インターネットの出現によって、HunterからCreatorへ、TargetからPartnerへ、RecieverからSenderへ、Top Down型からBotton Up型へ、Push型からPull型へといった風に消費者自体も消費者を取り巻く環境も、根本から変化してしまった今日において、その変化した消費者に合わせて広告の在り方も変化しなくてはならない事が伝わってくる。

個人的に最も興味を惹かれたのは、変化した消費者を「待ち伏せる」ための7つの方法論だ。Contact Point・Media Creation・BUZZ / WOM / VIRAL・CGM・Entertainment・SEO・Media Flexible(Cross Media + Media Neutral)といったキーとなりそうな新しい概念自体も面白かったし、それ以上に、4マスに広告を打ってさえいれば良い時代ではないという事を痛切に感じてわくわくした。4マスメディアが圧倒的な影響力をもっていた従来型の広告では、使用するメディアも広告手法も決まりきっていたのに対して、今日ではもはや「テレビCMを使う事」自体はデフォルトではなく、全てのメディアを中立的な視点で眺めながら、消費者のコンタクトポイントや導線に合わせて、コミュニケーション戦略を立てて行かなければならないのだろう。

そのような時代にあっては、「コミュニケーションのデザイン」とその上に乗る「コンテンツ」の両方にクリエイティブな新しいアイデアや付加価値を生み出せなくては競争力を獲得する事ができなくなってくる。本書の言う「クレバーな仕組みの上にフールな表現をのせる」ことのできる人材こそが求められているのだと思う。

2009年8月16日日曜日

【書評】イノベーションを生み出す力【栫井】

夏休みのブログアップ、遅れてしまってすみません。
-----------------------------------------------------------
イノベーションを生み出す力 竹内弘高・楠木建

個人知から組織知、そして再び個人知へ循環し、フィードバックによってお互いを高めあうという構図が印象的だった。心の中でなんとなく思っていたことを、言葉に表して組織の中に持ち込み議論して、再び自分の中に入れていく。一見単純で当たり前のことのようだが、この変換が何事においても重要になってくることなのだ。この構図は、組織の体制をブラッシュアップしていく際にも重要になる。今回のゼミ合宿中にも今まで心にためていたことを外に出したことで、お互いに大きなフィードバックが得られたと思う。
本書では、イノベーションの材料はオープンソースという考え方によって得られやすくなるとしている。個人の外にある情報のプール、本書でいうところの「コモンズ」の意味を広げていけば、イノベーションのソースの見つけ方は無限に広がる。身近なところで言えば、より人の話を聞くことだ。相手が思っていることを聞き出せれば、今までの自分自身の考えを改め、違う次元にシフトすることができる。今の次元がずっと役に立つとは限らない。ここで言う脱コモディティ化のように、違う次元の考え方が必要になるとき、自分なりの「コモンズ」を持っていることは大きな手助けになるだろう。