2010年1月13日水曜日

【ホンヨミ!0115①】生きるためにいちばん大切な食の話【金光】

『生きるためにいちばん大切な「食」の話』 柴田明夫

筆者は丸紅経済研究所長。「食」の統計的な話がわかりやすく書かれていた。現状分析が多く、最期に筆者の提言が書かれていた。コメ農家保護の政策は良いこと――と自分が丸暗記していたことも、他の面からみると、そうとも限らない。筆者はこの政策は過剰保護で、日本の米ももっと国外へ進出していくべきと言っていた。たとえば中国では実際に日本の米が高級ブランドとしてセレブ層に売れている。
著者は最後の提案でもコメをとりあえず作ったほうがいいとまとめていた。アメリカはトウモロコシからバイオエタノールを作るように、日本はコメからバイオエタノールを作るなど。主食のコメを燃料に使うのは抵抗があるけれど、日本の土壌で一番合った作物から燃料を作るのが一番効率がいいと考えたら合理的なのかもしれない。

私が一番気になったのは、食料廃棄。年間1100万トンもの廃棄が一般家庭から出ている。これは食糧援助を超える量だという。コンビニでバイトをしていると、まだ食べられるお弁当やパンなどが賞味期限を前に回収、廃棄に回される。向いのパン屋さんからは閉店後、ごみ袋いっぱいのパンがごみ捨て場に運ばれていた。モッタイナイ!という思いでいっぱいだった。個人営業のパン屋でバイトをしていた時は、いかにロスを減らすかが勝負なので閉店間際や翌日に値下げしてでもなんとか商品として出して元値を回収していた。作る量も調整して、電話予約を受けての販売も意外と多いことを知った。確かに値下げしたらイメージが下がる、ショーウィンドーを満たしておきたい、などの理由だあると思う。でもどうにか廃棄を減らせないか、これから考えていこうと思った。

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