中国では今、出家する人が後を絶たないそうだ。
経済発展著しい中国に於いて、現在その急速な社会の変化に着いて行けない人々が出家の道を選んでいるという。
1982年に中国共産党によって、宗教に対する政策の指針が示された。
自明のことだが、宗教と社会主義思想は対立するものだ。共産党は、マルクス主義の立場から最終的には宗教の消滅を目指すとしつつも、社会主義発展段階の過程で早急な宗教消滅は不可能とし、宗教の存在は認められるべき、としている。また、宗教信者への差別は認められないという政策も示している。
しかし、実際のところ中国で宗教に関する動乱は多い。チベット族のチベット仏教やウイグルのイスラム教など、中国における民族問題はほぼ常に宗教となにがしかの関係を持っている。
そもそも中国でこれほど宗教問題が取りざたされている背景には、中国の領土問題が深く関わっている。日本の報道でも、チベットの問題などが放送されるときは大抵、歴史が保証している中国領土に対する示唆の色が濃い。
そんな中、宗教自体にフォーカスしている本書はとても勉強になった。
2010年1月5日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿