2010年1月3日日曜日

【ホンヨミ!0105③】「自治」をつくる【斉藤】

 「自治」をつくる/片山善博、塩川正十郎、他

 正直を言って、本書を通して自分にとっての収獲はあまり得られなかったと思う。本書は、日本のこれからの「自治」について、政界のキーパーソンが行った対談を収録したものである。対談は、複数の話者の視点を見ることができるという点で有意義であると思うが、対談の流れに流されず、学びとるべきところを学びとっていく能動的な読みをするのは難しい。対談は事象説明ではなく、事象にたいする見解を互いに述べ合うものであるから、それだけ見ていると全てが正しいように思えてしまう。そうであるから、それこそ問題意識を持って読むためには、論じられていることに対する十分な知識が必要だと感じた。国家としての政治の流れをすべて把握することは困難だが、では、自分の住んでいる自治体はどうなのか・・・?などアンテナを張ることはできるはずだ。

 対談は特に日本の「官尊民卑」への批判や解決を模索するものだった。その中でも「税金」に対する考え方でよかった点があるので挙げたい。

 税金は市民の意見を反映するもの

 このような考え方は現在私たちはあまり持つことができていないと思う。税金とは自治体、あるいは国が徴収して使い道を決定するものだ。民主主義であるならば、本来この使い道に対しての民意が反映されなければならない。しかし、今特に地方自治体の議会の不透明性が問題視されていて、住民の知らないところで市政が行われている状況だ。本書で論じられたのは、自治体で事業を行うときは民意が必ず必要だ、それを反映させるのには税金が最も適している。事業に対して税金を払うとわかれば、住民がもにその事業を不必要だと考えたのならば、税金を払うことを拒むだろう。今自治体では、この市政と税金の関係が不透明であるからこそ、民主主義としての「自治」が危ぶまれているとことだ。

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