ソフトパワー時代の外国人観光客誘致/島川崇編著
観光業界、というと旅行代理店くらいしか思い浮かべられなかった自分にとって、観光業界の構造は意外と複数のセグメントの合体によって機能している!ということを気づかせてくれた。観光庁も発足し、日本は現在観光立国として、世界における日本の重要性を確立しようと試みていることは周知だ。権力や軍事力などのハードパワーにおいては、日本は欧米よりも圧倒的に発言力が弱い。そこで、欧米とは違った土俵、つまり日本が持っているユニークな「ソフト」を用いて、日本を世界において魅力的な国にする。その一環として日本が潜在的に持っている「ソフト」である観光資源を生かしていく、という考え方が観光立国である。
それを推進していくのが観光業界。政府は観光立国としての日本を確立するために、外国人観光客数を具体的に目標値として掲げているが、なぜその目標値を達成しなければならないのか、をしっかりと考えなければならない。外国人を誘致することで得られるものは何なのか。観光には、政府、地方自治体、民間業者など様々な主体が各々の利益に則って推進していくものでもある。なので、観光推進には、それらの主体の利益関係をも考慮する、・コーディネーション能力・ファシリテーション能力・コンサルテーション能力・リーダーシップ能力 が必要だ。
観光業界はまだまだ私の知らない側面が多くある。上に挙げたような、社会に出たときに必要な問題解決能力の総体のような力が必要とされる、そんな観光業界に興味を持った。
2010年1月3日日曜日
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