2010年1月3日日曜日

[書評0105③]人間機械論[竹内]

サイバネティックスとは、メッセージの考える際に、機械や社会を制御する通報や心理学など広い範囲でとらえた言葉である。通信基幹が発達したいま、人間から機械、機械から人間の間における通報がますます大きな役割になってきている。
コミュニケーション、通報は基本的に外部との情報の交換によって生まれる。コミュニケーションは外界に影響を及ぼすと同時に、自己にも影響を及ぼす。その ため、逐次自己を調整していかなければ、自己のエントロピーは増大していく。エントロピーとは、何もしない状態ではカオスに向かうことである。これに反す る行為を反エントロピー行為と呼ぶ。例えば、死に向かう人間が何らかの治療等を施し、死からのがれようとする行為がこれにあたる。
反エントロピー行為は必要なものである。これがなければ、カオスに陥り、コミュニケーションが制御不可能になるからだ。反エントロピー行為に必要なもの は、フィードバックだ。フィードバックは情報の出力をまた入力に還元するメカニズムを指す。随時、自己のアウトプットを監視し、自己を調節していくことが 求められる。


サイバネティクスの概念がいまいち理解できなかった。難しい用語が多くでてきているが、もう少しわかりやすい言い回しがあるように思えた。他の文献を読むなどして理解を深めていきたい。
コミュニケーションが容易になったことにより、コミュニケーションの機会が増え、ほうっておくとカオスに向かうスピードが上がるというのは納得出来た。これから、ますます機械とコミュニケーションが重要性を増してくると思う。機械と人間はそれぞれ良いところが異なるので、互いに補完もしくは監視していくことが良いのではないだろうか。機械と人間がそれぞれのフィードバックを監視し合うべきだろう。その中で、フィードバックを迅速に解析し、自己調整へスムーズにつなげる仕組みが求められると感じた。


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