2009年12月4日金曜日

【ホンヨミ!1204②】電子書籍ビジネス調査報告書2008【田島】

電子書籍ビジネス調査報告書2008

・日本の電子書籍の重要なプラットフォームはPCより携帯?
報告書を見る限り、日本の電子書籍ビジネスの大部分は携帯が支えている状況である。なおかつ売れ筋のコンテンツは、ライトノベルや電子コミックなど、大衆的な書籍が多い。電子書籍が「ビジネスマン」向けに展開されている欧米と、若者の文化形成に向けて展開されている日本。この差はどこから出てくるのであろうか?欧米では出世するためには「本を読むことが必須である」という観念があるという。あちらの大学の話をきくと、毎週大量の本を読ませられるとか。ビジネスマンがどこでも読めるという「モバイル性」は日本では若者と結びついたようである。では現在知識取得のために本を読もうとしている日本の一部の層は携帯で本を読もうとするだろうか?私はブックリーダーはニーズが無いというわけではないと思う。だが今までは失敗の事例ばかりであった。今までの失敗は、デバイスの利便性の低さと欲しい本がすぐ手に入るプラットフォームがなかったからではないか。amazon kindleの成功は、その両面を一気に解決したことにある。新しいデバイスの参入にリスクがあるなら、既存でデバイスを利用しようというのが当然の帰結だが、携帯以上に電子書籍閲覧に合うデバイスはあるか?携帯の一種であるがi phoneにそのようなアプリが登場するのではないか。(i phoneを買う層とユビキタスに書物を読みたい層は結構一致しているのではないか?)動きを注視したい。

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