不安はなぜ起こるのか/棚橋弘季
不安はひまな人の特権です。
この言葉が心に刺さって、今回この記事で書こうと思いました。
このブログは、以前、私が書評にアップした「デザイン思考の仕事術」という本の筆者が書いている。
彼が考える、学生がやっておくべきことは2つある。教えてもらうことと自分が好きなことをすることだ。そして、この2つはどちらも無駄なことをする、ということに統合される。自分には役に立たないことを教えてもらい、将来にとって無駄に思える好きなことをやる。しかし、これらをやっておくことで、自分の中には知識や経験の集積が作られる。学生のうちに、さまざまな集積を作っておいて、後々何かにぶつかったとき、それらの中から自分なりの解決法を抽出できるようにしておくこと。最初から、短絡的に役に立つものを求め、就職や将来に縛られていると、結局自分の中にたまっていくものは少なくなってしまう。
無駄なことをたくさん出来るのは、学生の特権だ。それをしっかり心に留めて、好きなことを思い切り出来ていないから、不安になってしまう。自分がやるべきだと思っていることに没頭していれば、不安を感じるひまなどない。
本質を突いている、と感じた。と同時に、自分が不安だらけでいることは、中途半端にしか物事に取り組めていないからだと気づいた。自分がやるべきことはなんなのか、自分がやりたいことはなんなのか。自省して、そのことに思いっきり全力投球出来るようなら、不安など感じるひまなんて、本当になくなってしまいそうだ。今、打算的にならずに好きにやったことが、後々何かの壁を乗り越える手助けになるとしたら、そんなに素敵なことはない。
2009年12月4日金曜日
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