2009年11月6日金曜日

【ホンヨミ!】出版産業再生へのシナリオ【斉藤】

 出版産業再生へのシナリオ 
*2008年に行われた出版業界(出版社、書店、取次)のそれぞれの代表が終結して今後の出版業界の課題について行われたシンポジウムの内容の収録

 「出版業界の再生」を考える際に、今までは出版社だけに視野を狭めすぎていたのだということに気付いた。出版業界は出版社・取次・書店が三位一体となって成り立っている。したがって各々にとって、たとえば何かを改革することになればどんな影響が出るのかを考えなければならない。現在私たちの論文は主に書籍の電子化とそれにともなう出版社への影響を考えているが、出版社のみに視点を絞らずに、書店・取次に及ぼす影響も考慮したうえで、何がどこに不利益を及ぼすのかまた利益を及ぼすのかを明確にしなければならないと思った。また、図書館や消費者も出版業界を考えるにあたって重要なファクターだ。本書は出版業界のいろいろな立場の代表がそれぞれの主張するため、多角的な視点で出版業界をみるために有意義な本であった。

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