4期生とプレゼンについての話をしていた際に、「いいプレゼンの基準ってなんだろう」という話になったので手に取った1冊。
この本は現在、企業や大学で行われる大半のプレゼンテーションを批判するところから始まる。
人間はpowerpointの決まりきったフォーマットに縛られており、1枚のスライドに無駄な情報を詰め込みすぎているために聞き手にとってわかりづらく、情報が伝わっていないのである。
レイノルズは、ダニエル・ピンクが『ハイコンセプト』で提唱していた、6つの右脳的思考をプレゼンテーションにも取り入れるべきだと説いている。
1:デザイン
2:物語
3:調和
4:共感
5:遊び心
6生きがい
この中で個人的にプレゼンをする際に意識をしているのは主に共感と遊び心だ。この本でも述べられていたが、プレゼンをする際にくだけた人間味のある話を心がけた方がいいそうだ。スティーブ・ジョブズのプレゼンを思い出してほしい。
http://www.youtube.com/watch?v=L0XeQhSnkHg
ジョブズは会話調で語りかけ、それでいてシンプルで効果的なスライドを使いながらプレゼンをするので人は心引かれる。感情の全くこもらないスピーチになってしまうと、聞き手も「聞くのがめんどくさい」という念に陥ってしまう。しかし、普段話すような調子でプレゼンを行うと、ついていくのが一気に楽になるのだ。
次に心に残るメッセージとは何か?ということだ。twitterにもつぶやいたが再びここにメモとして書き留めておく。
心に残るアイデアの「SUCCESs」
1:Simplicity(単純明快である)
2:Unexpectedness(意外性)
3:Concreteness(具体性)
4:Credibility(信頼性)
5:Emotions(感情に訴えること)
6:Stories(物語性)
スライド制作はアイデアの塊なのでこれをそのままスライド制作、プレゼンに活かすことができる。例えば、


上の2つの画像を見ると、言葉を羅列しただけの前者よりも、画像を使いシンプルにまとめた後者の方が頭に残るスライドとなっている。これは私がダニエル・ピンクの6つの右脳的思考をまとめたものだが、本著の中にはレイノルズがまとめたプロの資料もあるのでよければ見ていただきたい。
この本の中で書かれているエッセンスをただ吸収するだけでなく、自分に合う合わないを選別してプレゼンを洗練していきたいと思います。
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