2009年10月16日金曜日

拡張現実と就活と鳩山政権と

大変遅くなってしまいました。申し訳ないです。



【NC ARについて】

 前々から思い描いていたようなNCのベストな形に近いものが今回のNCのチームにはあった。何回か打ち合わせをして、全体の議論の方向性を決定する。その上で、各自のプレゼンを作るといった具合に。

 セカイカメラは、YouTube、あるいはTwitterのようにまずは、early adapter層、非early adapter層と順次取り込んでいって、eyeballを稼ぎ、広告効果を高め、ビジネスモデルを確立することが求められている。そのためにはユーザーの利便性を追求し、その一方で広めやすくすることが重要だと言える。そのためNC中にも出てきたが、明確な規格の統一がなされることも条件としては求められていると言える。

 先の事例2つはどうだっただろうか。確かにいろいろなデバイスで見られるような工夫があり、その意味では規格が統一されている。それだけではなく、APIを公開したりして、ユーザー自身によって利便性を高めるような仕組みを作り上げている。といって「セカイカメラがAPI公開すれば良いんじゃ」と思っていたところ、どうやら公開するみたいで。

 途中で出てきた「ARとは場所にひも付けられた情報」という定義が面白かった。ライフログ系の位置情報や行動履歴を用いたサービスと組み合わせることで、もっともっとARは面白いものになる。例えば、ARG(こっちのARは代替現実の略。念のため。)と組み合わせた"AR"ARGみたいなゲームを作ると、「何日の何時にミッション開始」とか「ここで5分間待て」とかいろいろ可能性が広まる。

 ここまでくると、もはや芸術の概念である「アウラ」の話になってくる。ベンヤミンという思想家が用いた概念であるが、「いま、ここ」にしかないものをまさしくARは備えうる。ネットの「あちら側」に情報があっても、「いま、ここ」でしか見られない情報という新しい現実が生まれるのだろうか。

 ゼミの進行の都合から短い時間で切り上げになってしまったが、非常に興味深かった。



【就活プレゼン】


 めちゃくちゃ参考になった。というか今週一週間のタイムスケジュールを考えると、去年の今頃の2期生の方々のハンパなさがよく分かる。

 多少言い回しは異なったが、それぞれが会社が人の集まりと言っていた点が興味深かった。企業文化でも何でもやはりそれはその企業に集まる「人」が作り出し継いでいくものだから、やはりその人となりを知り、いかにその人たちと恊働できそうかということをアピールすること。これが重要だということが分かった。



【鳩山プレゼン】


 とにかく自分がものを知らなさすぎて驚いた。各プレゼンに1~2は分からないトピックがあり、改めて勉強不足を痛感した。

 「ポピュリズム性」に関して気になった。そもそもが、既存の選挙制度であれば多くの支持がないと何も政策ができない。マイナスの意味で用いられる「ポピュリズム」というのはなんだかんだで期待に添う結果を残せなかったときに用いる言葉であって、それは民主主義的な政策決定には常につきまとう点ではないか。

 ひとつひとつのプレゼン、下調べがしっかりしていた分、もっと議論して理解を深めたいと思った。


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