2009年10月23日金曜日

【ホンヨミ!】プレミアム戦略【金光】

プレミアム戦略  遠藤功



本の筆者の意図をくみ取ってよめなかったような気がした。
プレミアム戦略――ブランドについての話。読んでいるうちに、ブランドは商品だけれどまるで人間のようだな、と思った。
「すべての人にアピールするプレミアムは存在しない」「カスタマーよりファンを作る」これはブランドが目指す形。安売りしないというのがプレミアムの価値を高める。誰に対しても八方美人ではなく、少しマニアックかもしれなくてもそこでのファンを作れる価値を維持することが大切。

「ストーリーがあるもの」消費者は商品とそしてその裏にあるストーリーにも重きをおいている。そのストーリーを知り、それを身につけることで自分自身のストーリーも増えるような気がするからではないか。結果だけではなく、いやむしろ軽視されそうなプロセスを重視するという事実は少し新しかった。

また、「主観があること」がブランドの作り手として求められる。あっちこっちへなびくものはブランドとして確立できない。そしてブランドが確固としていても、消費者に「判断基準のもとになるべき自分」があって初めてプレミアム市場は成り立つ。自分も相手も主観を持つこと。持っているけれど流されてしまうのではだめ。

そして「世界共通、グローバルを目指すこと」。

こうして見ていくと、それをそっくりそのまま人にもあてはめられそうだ!と思った。プレミアムと呼ばれる商品であってもそれは人が作り出す。プレミアムという言葉の持つイメージには「高級」「贅沢」のほかにも「特別」がある。人がひとりひとり違って特別な存在であるように、商品もまたそのような存在になっていくことがプレミアム化なのかもしれないな、と思った。

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