シンプリシティの法則/ジョン前田
かわうその皆さま、ジョンの本、私も気になったので読んでみました。
筆者は本書においてデザインの観点から、シンプリシティを実現する10の法則と3つの鍵を示していますが、正直私はまだその多くを理解できていません。法則の中には「たしかに!」と自分の中でしっくりくるものもあれば、「例は分かるけど、どう法則とつながるの?」と疑問に思うものもありました。ただ、筆者も冒頭で述べているように、シンプリシティにはいくつかの階層があり、深遠なシンプリシティになると理解も難しいようなので、今回は、理解できなかった内容もひとまずスルーしようと思います。
しかし、むずかしい内容だったとは言え、全体を通じ私はシンプリシティの概念に共感しました。以前獺ミーティングの席でも述べたように、法則1の「縮小」は私の趣味でもあります。「隠蔽」も自分の部屋を掃除する際などによくやる手です。法則3で言われる「時間を削減することでシンプリシティを感じられる」というのも、せっかちな私は大いに共感です。また、おもしろかったのが法則5で(ここから徐々に法則も複雑になってくるのですが)、シンプリシティとコンプレクシティはたがいを必要とするというものです。一言でいえばコンプレクシティがあってこそシンプリシティが際立つということのようなのですが、ここで筆者さらにこの二つをビートに例え、両者の調和の大切さを唱えています。一定のビートが続くと単調でつまらないと感じますが、そこに別のビートが加わり相違のリズムが生まれることで、それによって人の心は動かされるそうです。
もちろん、これら法則すべてが、すべての人にぴったり当てはまるとは思いませんが、このシンプリシティという概念は人の本質をついているような気がします。ただ気をつけたいのは、筆者が述べているように、シンプリシティとコンプレクシティが調和する地点は人によって、さらに時間と共にリズムのようにして変化するということ、そして、物事の中にはシンプリシティでは簡単に片づけられない事もあるということです。このように、シンプリシティはその「シンプル」という響きとは裏腹に、私が思っているよりずっと複雑な概念のようです。
2009年10月7日水曜日
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