クラウド・コンピューティング-ウェブ2.0の先にくるもの/西田宗千佳
論文のため読んだ本についてアップします。メモ書きのような文ですみません。
従来のコンピューティングシステムでは、ソフトウェアをPCにインストールし、PC側でほとんど作業を行っていたのに対し、クラウドコンピューティングという新しいコンピューティングの方法では、処理の主体がネット上のサーバー側に存在する。つまり究極的に言えば、PCはインターネット上にある各サーバーの提供するサービス(プラットフォームやインフラ、ソフトウェア)を利用するための「箱」であり、ブラウザさへ搭載されていればよいということになる。
さて、クラウドコンピューティングにより提供されるサービスには、大きく分けて以下の3種類がある。
SaaS: サービスとして提供されるソフトウェア eg. Google Apps(Gmailなど)
Paas: サービスとして提供されるプラットフォーム eg. Force.com
Iaas: サービスとして提供されるインフラストラクチャ eg. Amazon EC2
PaaSやIaasを利用することのメリット(利用者は企業)
・従来のようにサーバーやソフトウェアを購入するのに比べ、ネット上のサーバーを借りた方が設備投資や管理コストが大幅に低く抑えられる。
・短期間でサービス/事業を開始でき、また、サービス/事業の縮小・拡大も容易。(きくりんの言っていた定額給付金の例だね!)
※従来からあるレンタルサーバーとの違い
AmazonやGoogleなどの大規模なデータセンターは処理当りのコストが低い。したがってユーザー側はより安い利用コストで、かつ使いたいサーバー資源をいくらでも拡張できる。
IaaSを利用することのメリット
・安い
(※個人=無料、企業=有料←ここでいかに収益をあげるかが重要。web2.0では消費者主体の無料インターネット文化が主流だったが、そうしたビジネスを支えてきた広告収入が縮小したことでもうきびしい。)
・高機能
・共有が容易
・容量大
⇒パソコンソフトを買うという考えから、サービスを利用するという考え方に変化
PaaS、Iaas、IaaSの懸念されるデメリット
・セキュリティ
・通信依存
・クラウド業者のサーバー強度
重要なのは、クラウドを利用するかしないかではなく、まず個人でつかうクラウドと企業で使うクラウドを分けて考え、さらに企業のコンプライアンス(法令遵守)の観点から、企業でクラウドを用いるべき業務とそうではない業務を区分する必要がありそう。
2009年10月7日水曜日
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