2009年10月15日木曜日

【ホンヨミ!】心に響くウェブ動画マーケティング【戸高】

市川茂浩著『心に響くウェブ動画マーケティング』 

 ウェブ動画を用いた広告を考える際には「メディアイン」というものを考えなければいけない。「メディアイン」とはなんなのかというと、
『インターネットを企業が一方的に情報を発信するメディアとして使うのではなく、顧客とともに商品や広告活動にとって、価値ある情報をともに作り上げていく「場」として活用する。さらに、そこで生み出された価値ある情報をもとに、商品開発やマーケティング活動を計画していく。それが「メディアイン」の発想です。』
 と、宣伝会議の山口氏は言っている。要約すればネットを企業がコミュニケーションが起こるようなインタラクティブな形でマーケティング活用すべき!ってことです。
 さらにウェブ動画をビジネスに活用する4つの方法というのがあった。それは、
1:「その商品が好き」「その商品に興味がある」といった目的をもったユーザーに絞る
2:インフラ投資をおさえ、確実に人が集まる場を利用
3:おもしろく、オンリーワンなコンテンツを用意
4:よけいな所に手を出さない
 というものであった。

 佐藤尚之氏が言っているように今は「ネオ茶の間」の時代だ。つまり、家族がみんなでテレビを見る時代ではなく、それぞれが見たい時に、見たいものを見る時代。さらにウェブの掲示板や口コミサイト、SNSで好きな情報を検索しながら。
 好きな情報を瞬時に検索できる時代だからこそ、自分が欲しい情報への欲求は高まっているのではないか。実際ディグとかでも人気のあるニュースがどんどん上にきて、人気のないものは埋もれていく。ARを用いた広告の未来でも仮想現実に広告を出稿することで取捨選択が進んでいくのではないか。
 だからこそ、ターゲットをしっかり定め広告をうてば、ニッチであろうとその効果は絶大なものになる。さらに動画を利用するならば、インフラ設備に莫大な費用がかかるが、それはYouTubeとパートナーシップ契約を結ぶなり、ニコニコに公式チャンネルをもうけるなりで解決できるどころか、もともとそこに集まる(ニコニコなら若年層やオタク向け)人へ向けてマーケティングを行える。

 あとはいかにモバイルと連動していくか。Bee TVがモバイルの動画配信サービスとして注目を集めたけど、モバイル動画市場はインフラの整っているDoCoMoのほぼ一人勝ち状態だ。まぁスマートフォンがもっと普及すれば問題なくなるんだろうけど。

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