2009年10月3日土曜日

21.10.3 ゼミの感想

気がついたらもう24時でした。僕のように昼までアホみたいに寝ている人間には平気なのですが、皆さん朝早く夜遅いのにこんな時間まで本当にお疲れ様です。

【論文テーマプレゼン】

遅れてきたためX班は見れなかったのですが、どれもみんな手が込んでいて素晴らしいと思いました。ただ、一つ気になったのが、独自性を出すためか、短期間に多様な要素をとりいてすぎていたため、伝達性に欠けると感じました。僕の班で、一つのキーワードになっている「シンプリシティ」ではないが、もう少しシンプルであってもよいのではないでしょうか。

かく言う私たちの班も、宮村さん一人の能力に依存しているという現状があります。先生のいうように、僕らの発表は、論文としての発展可能性を多分に持っていると思いますが、それはチームとしてではなくまだ個人のものというのが率直なところです。僕らのチームは人数も多く、この一週間は皆慌しく過ぎてしまったのでしょうがない側面もありますが、「コミット量、知識量を増やし追いつく」という今後の大きな課題が残りました。

【映像発表】

みんな素晴らしかったです。班のパーソナリティが映像に集約されていたとおもいます。たくさん笑いましたが、その中でも一番笑ったのは「トトロハウスは良い”プラットフォーム”だと思う」という金先生の発言です。その手があったか!と思いながら大爆笑しました。あと貴重な戸高さんの標準語や菱木さんの謎の?ジェスチャーも面白かったです。最後に来年は上海に行くというサプライズ発表がありましたが、良い部分はしっかり記憶し、失敗も経験、さらには教訓、強みに昇華させて最高の合宿にしたいと思います。

【ハンさんとの帰り道】

合宿のコーディネートをしてくださったハンさんと自宅最寄り駅が同じということもあり、帰り道をお付き合いいただきました。その中で、ハンさんから韓国の経済・企業構造を日本と対比させながらお話しいただき大変有意義でした。その中で最も興味深かったのは、「日本の外資市場」の大きさです。韓国の場合は、財閥が残っていることもあり、国内勢の力が依然として強く、魅力に欠けるため外資系企業の進出が進んでいない。アマゾンもないし、マイクロソフトなどの多国籍企業の支社規模も日本より断然小さい。思い返せば、中国と違い、韓国の道路にはヒュンダイとKIAがほとんどで外車はほとんどなかった。ハンさんは、消費者としての視点から、このこと(海外企業の進出が進まない)は外国製品を高くしている要因として不満としてあげていたが、一方で、最近は韓国国内の技術が追いついてきたことによって、不満が解消され、貿易黒字を押し上げる要因として機能している部分もある。実際、韓国には「不況型黒字」という言葉があるくらいで、不況時に輸出額より輸入額が先に減少しやすいという特徴があることを知った。(ちなみに、この不況に韓国の貿易黒字は過去最高)

また、ソニーのブランド力が海外で著しく落ち始めていること、(ハンさんは大のソニーファンで、アップルのようにスタイリッシュな企業になれなかったこと残念に感じられていた。)日本の経済的社会構造は消費者ではなく、企業の利益本位で決定されやすい、とおっしゃっていました。(再販制度、高い交通費などが例)その逆があるように日本にいては当たり前のことなので、見落としがちなことを海外から視点で知れたのは大変有意義でした。最近、全く別の方が「エリートを目指すなら独身のうちは国内に定住する意味はない。」とおっしゃっていましたが、今日はその意味が一段と分かった気がします。ハンさん、ありがとうござました!

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