2009年9月22日火曜日

日経新聞を読んで

9/6日経新聞9面「スズキ、インドに新工場」

スズキが5日にインド4輪車の新工場を設立すると発表し、今後インドでの戦略を強化していくとのこと。

4日にデリーの空港でスズキの会長をみかけたけど、このためだったんですねー笑 なんでもスズキはインドで約5割のシェアを誇っているそう。どおりで、インド旅行中、街でスズキの車を見かけることが多かったし、スズキのテレビCMをよくみかけたんですね。

インドはまだまだ近代化していない部分が多くて、日系企業もかなりチャンスがあるなと思った。インド人の多くがガンジス川などの川で体を洗っていて、シャンプーなどを使う文化がまだあまり定着していないように思えるから資生堂とかが乗り込んでいってそういう文化を定着させればかなり人口が伸びている10億人市場だしいいと思うんだよね。
(沐浴の文化はなくなって欲しくないし、近代化すればそれでいいとは思わないけれど。)

ただ、ひとつ問題としてはインドは物価が日本よりもかなり安いということ。日本から持っていってそれを同じような値段で売るとなるとかなりの高額になってしまって庶民には手の届かないし、逆にそれに合わせて値段を落とすとなるとかなりの損失になる。

やはり日本のハイクオリティな製品とはいわずとも、現地の物価などにあった商品を技術力を活かしてあわして開発していくことが重要なんじゃないかな。

これは日本の産業全体に言えることであって、日本の成熟したハイクオリティな製品をそのまま世界でも売ろうとしているから、世界が逆についていけなくなって日本が世界市場から孤立した存在になっている。携帯産業がまさにそう。産業のガラパゴス化とか、パラダイス鎖国化とか言われている。

韓国とかはわりとそれがうまくて、例えば携帯を例にすると、自国向けでは3Gのハイスペックなものを生産しつつも、アフリカやアジア、中国など向けには2Gなど少し水準を落としたものを販売して世界的なシェアを得ている。

日本人って技術などにストイックすぎる(そこが日本人の本当にいいところだとは思うけれど)ところがあって、いいもの=売れるという概念が根強くあるように思う。これからはその国に合わせて時には技術水準を落とした、「本当にニーズのあるもの」を生産していくことが重要であるように思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿