2009年9月20日日曜日

京都一人旅を終えて

夏休みもあっという間に過ぎ、もうすぐ秋学期が始まりますね。秋学期に向けてコンディションを整えたり、モチベーションを高めていかなければなりませんが、皆さんはこの夏休みをいかがお過ごしだったでしょうか。私は、先週の13日~15日にかけて、京都へ一人旅に行って来ました。金ゼミ夏休みブログ最終日の今日は、その京都での出来事や、現地の人々との交流の中で感じたことや、考えさせられたことについて言及していきたいと思います。

そもそも今回、京都に行こうと思ったきっかけは、JR東海のテレビCM「そうだ、京都行こう」をたまたま見て触発されたからであり、計画的に京都に決めた訳ではなく、ある程度突発的なものでした。そのため、どの場所(神社仏閣など)を訪れるかはすぐに決められましたが、それがどこにあるのかや、そこへ行くための交通手段(主にバスと電車)は出発当日の深夜になってようやく調べ終わるといった状況でした。その調査も時間がなかったため、完璧と言える様なものではありませんでしたが。

出発当日、不安は色々とありましたが、実際に京都に到着すると、不安はすぐに興奮に変わりました。初めての一人旅ということもあり、誰にも邪魔されずに自分がやりたいことを何でも出来るという期待感や、右も左も分からない環境への好奇心が一気にみなぎってきたからです。まずは最初の目的地に決めていた、とあるお寺にバスで向かいました。京都駅からどのバスに乗れば良いかということは調べていましたが、降車場からお寺までの経路は調べていなかったので、と言うか、あえて調べていなかったので、現地の人たちに何度も場所を聞いてようやく到着することが出来ました。目的地までの時間短縮や、不安解消のためには事前準備が必要だと思いますが、今回はあえて調べませんでした。リスクを取ることで、何も分からない環境に適応できる訓練をしたかったからです。そこで、そのせいで非常に苦労した体験をいくつか紹介したいと思います。

例えば、八坂神社から宿舎まで帰ろうとした時、地図の上では徒歩で30分程で到着できる距離だと思っていたため、徒歩で宿舎に向かったのですが、実際に歩いてみると1時間30分以上かかりました。というのも、地図上には主要な通りしか記入されていないため、ある地点から別の地点までの距離が極めて近く感じるのですが、実際には主要な通りの間に地図に載らない様な沢山の小さな通りがあるため、主要な通りと通りの間は非常に距離が離れていたのです。このことに気づいたのは、歩き始めて1時間程たってからでした。気づいた時には溜まった疲れがドット押し寄せてきましたが、宿舎に到着した後は「それでも良かったのかな」と思えるようになりました。今回の一人旅の一つのテーマとして「リスクテイク」ということがあったので、確かにそのリスクの被害を受けることになりましたが、逆にそのお陰で京都の町並みを鑑賞したり、宿舎周辺にある施設を把握したりすることが出来、その後の行動予定を立てるのに非常に役立ったからです。

また、その他にも現地の人との交流としては、お寺に勤めている方にお寺の由緒を伺ったり、タクシー運転手に目的地の場所を聞いたりなどがありました。その中で、特に印象に残っているのは後者です。私は単に目的地の場所を知りたかっただけなのですが、その場所はここからかなりの距離があるし、時間もかかるからタクシーに乗れば、そこまで連れてってくれるという様な説明を10分程されました。さらに、話が全く途切れることのない関西弁で言い寄られたため、言い返す余地さえ与えてもらえず結局、目的地までタクシーで送ってもらうことにしました。しかし、このままで終わったら何の面白みないし、一方的に負けた気がしたので、何かやってやろうと思い、値段交渉をしてみることにしました。このようなことをするのは初めてですし、相手は関西の方なので全く自信はありませんでしたが、やらないで後悔するよりは、やって後悔した方が良いと思い挑戦してみました。その内容としては、タクシーに乗った場所から目的地までの料金はワンメーター程度だったので、目的地に到着した後も乗り続ける代わりに宿舎まで行って欲しいというものです。その結果、自分自身の頑張りと、観光客ということを考慮してくれたのか、本来なら5,6千円かかるにも関わらず、3千円で目的地から宿舎まで乗せてくれることになりました。

これら二つの経験は自分が全く知らない未知の環境での「リスクテイク」という意味では共通すると思います。リスクを取るという行為は非常に勇気のいることですが、あえてリスクを取って、それを乗り越えるという経験をしないと日常生活や行動力における成長は見込めないと思います。自分の目で、足で実際に確かめないと分からないことは沢山あると思います。その時に、「もし、こうしたら、こうなるのではないか」とか「あれをやったら、こんな結果になってしまうのではないか」などと、悲観的に考えるのではなく、何が起こるか分からなくてもリスクを取ることで、良くも悪くも自分にとって初めての体験が出来、そこから「色々なことを考えさせられる」ということだけは身を持って理解することが出来ました。これからは、この経験を生かして今まで以上に未知の領域に足を踏み入れ、積極的に行動、発言することで、色んなことに貢献していきたいと思います。

夏休みも残り一週間を切って、いわゆるシルバーウィークに突入しますが、残りの期間を有意義に過ごしましょう。

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