『プチ哲学』佐藤雅彦
竹内から借りました。すごくよみやすいです。
哲学というとソクラテスやらプラトンやら難しい感じがしてしまう。しかし、哲学(philosophy)という言葉の意味を考え直してみると、智(sophia)を愛する(philo)からきている。そんなに哲学を難しく考えるのではなく、自分の身の回りのことでもちょっと立ち止まって深く考えるだけで人生観を変えずとも新たな気付きがあり前向きに生きていけるものだ。
たとえば何かプランを考えていて、行き詰まってしまった経験はみなさんにもあると思う。そんなとき、既存の考えを次元を変えてみたり(3次元からものを把握しやすい2次元に)、逆算してみたり(早く行動したいなら逆に最後に満員電車やエレベーターに乗ったり)、視点を変えてみると新たなブレイクスルーが見つかることが多い。
それは学術的な場に限ったものではなく、日常生活でもそうだ。日常生活でのふとした考えがあらゆる場面で役立つ瞬間がある。アンテナを常に張っておくと、毎日が楽しくなってくるものだ。
ほんとうにどうでもいい話なんだけど、エヴァンゲリオンの中に「ヤシマ作戦」というものがある。それは日本中から電力を集めて使徒を倒そうぜ!って作戦なんだけど、なんでそんなネーミングなのか新劇場版序を見るのが3回目の時にふと考えてみた。
すると、北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州・沖縄と8つの地域から電力を持ってくるからなのかなーってなんとなく思った。
家に帰ってそれを調べてみると実際は屋島の戦いが原案なのだとか、監督の庵野によると、日本の古い呼称である「八洲」の意味が含まれるだとかいろんな記述があって、そこから様々な知識を広げることができた。
そういった言葉遊びとかオノマトペとかも(ちょっと違うけど)僕は好きで、キャッチコピーとか考える際に役立ったりしています。
そんなことはおいておいて、日常にいかに違和感を覚えるかといったことを念頭に覚えながら日々を生きていると、ひょんなことに役立ったりはするのも真理。
論文をする際にもこの思考方法はどこかにつながってくるので心に留めておきたい。
2009年9月30日水曜日
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