2009年7月3日金曜日

【ホンヨミ!】OLの私的消費【小宮】

OLの私的消費
(マッキャンエリクソン著・翔泳社)

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本書では統計データによって女性を5つのクラスターに分類しているのだが、
その仕方が非常に印象的であった。

【1】キャリア幸子
仕事、キャリアを楽しく追求しながら、恋愛にも興味にもパワフルに挑戦する行動派。チャレンジ精神旺盛で、趣味も広範囲にわたる。サバサバとさっぱりした性格のリーダータイプ。交友関係は広い。
【2】シンプル漂子
無理をせず自然体であること、がモットー。ちょっとした幸せを感じることを大切にして、日々を過ごしている。仕事よりも趣味などを充実させる自由人。アートなど、特定の分野に深い造詣を持っている。
【3】プライド嫁子
女性であること、かつ、その魅力を存分に楽しみ、「幸せの結婚」と「モテ」に人生のゴールを設定している。ファッションやコスメなどの流行にも敏感。いるだけで場を明るくする社交的なタイプ。ただし、天然ボケ的な要素はなく、現実的な賢さを持つ。
【4】人生ナナメ
物事を冷静かつ客観的に捉える。何事に対しても肩の力が抜けている。いわゆる”現代ッ子”タイプ。高学歴で、仕事は研究職や専門職。流行に踊らされることなく、自分の価値観で物事を選ぶ。マイペース。
【5】ステータス貴子
仕事も恋愛も結婚も、すべてに対して一生懸命な努力家。何事も高品質、プレミアムなものに価値を見いだすセンスを持つ。英会話、ビジネススキルアップなど、習い事にも熱心な向上心の高いタイプ。

これも先述の『オトコの仮面消費』同様、オーバーな点が多々あるが、
確かにと納得できる点も多々あった。マーケティングをしていくにあたって、
ただF1、M1などとやっていても、消費者の実態は見えてこない。

多少オーバーであっても、消費者に対して、深いインサイトをして、
キャラクターを設定してその上で戦略を策定していくことが重要であろう。

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