2009年7月7日火曜日

Google 最強のブランド戦略

Google 最強のブランド戦略/ニール・テイラー




私がGoogleを使わない日は無いと言っても嘘にはならない。多くの人にとってそうだろう。
なぜ、Googleをそんなにも使うんだろうか。インターネットを始めたときはYahoo!を使っていたのに。
そう考えたときにまず浮かんだ理由は「Googleの見た目が好きだから」だ。シンプルなページとポップな色使いのロゴというコントラストが好きだ。ロゴが何かの記念日には様々に変化するも好きだ。
でも私はツールバーとしてもGoogleを使っている。そこにはポップなロゴも何も出ていないのに。その訳もきっと先ほどの理由に由来するものだろう。Yahoo! みたいに天気や株価、広告でごちゃごちゃしたホームページを持つ検索エンジンよりも、検索エンジンに特化したホームページを持つGoogleの方が優れているような気がするのだ。
本書によると、Googleはずっと検索エンジンに集中してきた。他にも様々な機能があるが、それらはすべて「情報を得る」という検索の理念に立ったものだ。Googleがあからさまにブランド確立に躍起になったり高額を投資せずとも大きなブランドイメージを構築したのは、彼らがブレなかったからだ。ユーザーにとって何が必要なのかを見極め、成功しても検索エンジンをおろそかにせずユーザーの願望を満たし続けたからだ。
めまぐるしく変わるインターネットの世界ではGoogleの後継者がすでに現れていてもおかしくないのではないだろうか。この本は3年前に書かれたものだ。状況はどんどん変化しているはず。これからGoogleがどのようにして王位に立ち続けるか、あるいは転落するか。それはGoogleの今後の姿勢にかかっているのではないだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿