2009年7月3日金曜日

【ホンヨミ!】人が「やらないこと」をやる人! ニティン・ノーリア【宮村】

前例にとらわれず、自分の心に「点火」することによって、今すぐには「不可能なこと」をいつか可能にするために、その時点で「可能なこと」をやり続けること。これによって、他の人が決して追って来る事ができないような功績を生む事ができる。今の時点で「ありえない」と言われるようなことは、逆に言えば、新しいものを生むチャンスがそこにあるということでもあるのだろう。
本書では、確固たる意志を持って、人がやらないことを実行するための8つの成功術が提唱されている。本書を通じて強く感じたのは、到底無理に思えるようなことであっても、自分の確固たる目標をさだめ、その目標のために今できる事を着実にこなしていくという事、これを継続していく中で、目標に対して必要なもの(知識やスキルなど様々)を見極める状況判断能力が伴ってくるのだろうという事だ。未来に対する素晴らしい発想やアイデアを持っている人は数多くいる一方で、その実現のために行動を起こせる人が極めて少ない中、着実に努力を継続出来る人が前例を超えるようなイノベーションを生みだせるのだと思った。
また、興味深い視点だと思ったのは、例えばグループワークでブレストなどを行う時、ついつい他の人のアイデアを批判しそうになることがあるが、そのような時には、「アイデアそのもの」ではなくて「そのアイデアを出した人」を信じようと意識することで、もう一段階レベルの高い視野が得られるという事だ。グループワークや議論では、自分の意見が正しいと思い込みがちであるが、常に自分が正しいわけではないという事を再認識することで自分の限界に気づけるし、その結果、アウトプットの質を高めることに繋がるのだと思う。

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