2009年7月9日木曜日

【ホンヨミ!】気の力【金光】

『気の力』 斎藤孝

これは余談だが、ここ数週間で筆者の本を何冊か読んだ。彼の考え方はとても共感するところがあるようでいて、抽象的。読みやすいので簡単に内容を理解できた気になってしまうのだけれど、うーん本当にこれでいいのかな?という気持ちがぬぐえない。本文中に、とても情熱的な人柄というような記述があった。文章から推測されるイメージと大きく違った。筆者に実際に会ってみたいと思う。


場の空気、相手のことを感じることについての経験で、高校時代の夏休みを思い出した。3,4人の選手の生徒と、監督の先生と毎日、時には泊まりがけで一緒に練習した。
常に監督の次の行動や考えを予想した。持ち物を余分に持ってきたり、道具を出したり片づけたり、もちろんドアがあったら開けるし、エレベーターもボタンを押す、もちろん遅刻は厳禁…など、それを先輩がやっていたことから真似した。最初は、どうしてこんなに気が回るのだろうと驚いた。
ここでとても印象的なのは、私は先輩に教えられたわけではなく、先輩の行動を見て見よう見まねで覚えたこと。マニュアルがあったわけでも、やれと言われたわけでもない。この違いは自分が先輩になったとき、すごく大きかった。別に決まりではないから、同じような行動をする義務はない。もし規則になっていれば、教えてあげて、器械的にこなして…という感じで毎年続いていくと思う。そしてその方が教える方も教わる方も楽だと思う。でも、そうではない「空気を読む力」をこのとき感じた。

この例は特殊だと思うし、あまり理解されないかもしれないけれど、そのあとの自分にとってすごく重要な経験だったし、この本を読んでいて思い出したので書きました。

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