2009年7月31日金曜日

【ホンヨミ!】就活のバカヤロー【戸高】

石渡嶺司・大沢仁著『就活のバカヤロー』

 就活が差し迫る中、とある授業の課題をするにあたり、利用できそうなので読んだ。
 就活の現状を、実際の人事担当者へのインタビューを通じて書かれている。
 この中で驚いたのは、就活が95年までは就活協定があり、4年の夏がピークだったということだ。また、うちの父親に話を聞いてみると、父親の時代は4年の秋に就活をはじめ、すぐに内定が出る状態だったらしい。
 もちろんインターンはなく、就活に向けての活動を行っている人間はほとんどいなかったらしい。
 しかし、今は就活の心配をしすぎるがあまり、学生の本分である学業がおろそかになっているのも現実だ。昔の学生に比べて今の学生が勉強をしていないとよく言われるのもうなずける。
 事実、本の中にも書かれていたが、ゼミや授業よりも就活が最優先事項として大学3年生、4年生は動いている。そしてそうしなければならないのも事実だ。それでは大学の教育機関としての役割が十分に果たせず、大学側も頭を悩ませているが、就活実績を受験生は意識するので反対することもできない。

 この就活の現状が変わることはないだろう。『就活のバカヤロー』という題目上、就活を批判している内容であるが、その内容をうのみにし、批判的、また悲観的になってはいけない。
 自分なりの意見を持ちながらテンプレ人間になることなく、就活に立ち向かっていきたい。

 

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