2009年7月10日金曜日

【ホンヨミ!】ヒトデはクモよりなぜ強い【内山】

タイトルだけみるとまるで何を言いたいのかわからない本。でも内容は深かった!金ゼミっぽい本の中で、初めて触れた本でした。集権型ではなく分散型の組織。わたしはこの本を読むまで、不可能なんじゃないかと思ってた。大勢いればそれだけなぁなぁになるし、主体性を持って動くのは難しいのではないかと。けれどもたくさんの事例が載っていて、ああ、できるんだ!というのがよくわかった。それぞれが信念を持って行動しうるような組織ならそれが可能で、本当はその中の組織の理想形ってこういう形なんだろうな、と思った。企業などでは不具合は生じやすいと思うけど、学校のクラスとかがこういう形だったら素晴らしいと思う。というよりも、集権型になるようにわたしたちは昔から教育されているのかも知れない。本当に分散しているだけで成功するのかな?と思っていたら、やっぱりハイブリット型が出てきた。情報伝達などが上手くいくためにはそれも必要だ。
一番かっこいいな、と思ったのが、媒介の存在。理念を持っていて、それさえ達成されれば自分はいなくてもかまわない。権力とかに固執してしまうわたしや、多くの凡人にはなかなか持てない感覚だとおもった。歴史には名を残さない影の功労者。自分たちが知らないそういう存在がたくさんいるのだと思うと胸がすく思いだ。それこそ彼らの本望かもしれないが。そしてやっぱり、何かを動かす上で大切なのは信頼だとおもった。

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