2009年6月22日月曜日

【ホンヨミ!】ブレインの戦術【戸高】

岸博幸著『ブレインの戦術』

 自己分析→自己鍛練→情報収集→行動

 だいたいの自己啓発本や、人生論が書いてある本には、そこで行う内容に少しの差はあれど、以上のことを行えば成功すると書いてある。
 このうちの1つの過程でも欠けていれば、十分な判断を行うことはできないし、行動しても失敗ばかりだ。
 失敗をすることは、著者から言わせれば、行動を起こし、失敗を経験することによって新たな発見や、次の仕事につながるのでどんどん失敗すべきということだが、それもやはり十分に事前調査や、自己を見つめ直してから行うべきことである。
 そして、著者は大きなことを始めたり、世界に出て活躍してほしいなどということを考えているのではなく、視野を広く持って、今自分がいる組織や先入観などのしがらみを断ち切り、自分の夢や目標に向かっての努力を継続することで達成感や成功体験を少しずつ積み重ねる。
 それを続けることでさらなる精進意欲が自己の中に芽生え、もっともっと成長しよう、疑問を持ったことは、ただただ仲間内で話し合うだけでなく、行動を持って変化させていこうといった意志が芽生え続けるのだ。
 金ゼミの「思考力・伝達力・行動力」のうちの行動力はまさしくこの本の中心に置かれているものだが、行動を起こして人を納得させ、既存の体制を変えていくためには思考力と伝達力が必要なのは言うまでもない。
 3つの力バランスのとれた人間になれるよう努力をしなければ未来は暗いままだ。

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