2009年6月22日月曜日

【ホンヨミ!】ロングテール【金光】

『ロングテール』クリス・アンダーソン


先生流速読術にしたがうと、たぶんこの本で筆者が言いたいことは名前のとおり「ロングテール」についてなので、おそらく前半(むしろ数十ページ)に凝縮されていて、そこを読めばいいのではと思う。

ロングテールについては、自分が輪読のときに扱ったこともあり、馴染み深かった。筆者はこの「ロングテール」という言葉の発案者。
ロングテールの概念を、一言でみんなにわかりやすく言葉にしたのが彼。実際にこの現象を肌で感じ、実践していた経営者たちにとっては当たり前なのかもしれない。経済学者という職業は、このような覚えられやすく理解しやすい、けどいろいろな事象に当てはまるヒット発見をすると成功、とされるのかなと思った。
80:20の法則について私は聞いたことしかなく、理解しきれていなかったので、この本でロングテールと対比して読めたことは良かった。
また、食料品についての記述も興味があった。アメリカの農民に大きな影響を与えたシアーズカタログが始まったことは、英語の教材で軽く触れたことがあった。通販では煮詰まったと見て、すぐに実際の店を出してまた成功をおさめたことはすごく先見の明があると思った。シアーズの流れ作業を見学に来たフォード社車のせいでの方向転換というところが一見皮肉でもあり、お互いに良い技術を出し惜しみせずに提供して成長し、結果成功しているのがいいなと思った。
最初、筆者はロングテールが当てはまらないものとして小麦粉などを挙げた。でも、それもニッチな需要によって該当してしまう。ロングテールが成功するのは、その品物が安く仕入れられて場所をとらない時、つまりネットの取引にすごく向いているということはおさえておこう!!

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