2009年6月23日火曜日

【ホンヨミ!】フューチャリスト宣言【栫井】

ウェブ進化論などの著者である梅田氏と脳科学者である茂木氏の対談。まず、茂木氏がウェブの世界の専門家である梅田氏に互角に渡り合い、同じフィールドで話を進めていることに驚いた。
内容は、今までに読んだ梅田氏の著作と似通っていたが、ヒトについての科学とウェブが混ざり合うことで新たに見えたものもあった。たとえば、グーグルなどの持つテクノロジーは、人間のモチベーション・インセンティブを高め、人間がウェブ上にばらまいた知の断片がグーグルを賢くしていく。ウェブと人間の相互作用で、どんどんポジティブな化学反応が生まれていく。2人のフューチャリストかつオプティミスト同士から生まれるインターネットの未来図は、読んでいてわくわくするものだった。
また、この本を読んで、初めてギャップイヤーというものを知った。新卒であることが重要な日本の就職活動ではとても難しい。履歴書に少しでも空白があるということは、日本では致命的といっていい。以前、知り合いの大学生が海外の友人に日本の就活を説明するのは難しいと言っていたが、海外においてこういう考え方が一般的ならば、日本の新卒の重要性を説明するのは困難だろう。自己紹介をするとき、自分の所属ではなく自分が何であるのかを言うために、自分探しの旅期間といえるギャップイヤーは重要だ。日本の就活界が、このことを認識してくれる日が来ると良いのだが。

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