2009年6月22日月曜日

【読書】見える化【勝部】

企業活動・組織マネジメントにおける「見える」ことの大切さを語っている。個別事例に関してはそれほどの重要性を感じなかったが、このコンセプトが面白いと思った。「見える化」はただ単に情報を公開することではなく、無意識的に、否応なしに「見せる」ということである。



その点で、よくあるITに偏重した「見える化」を批判している。「透明性」ともまた違う。情報をまとめてデータベース化しても、それを見る者が少数なら何の意味も無い。また、「データは重要だが、それ以上に大切なのは事実」というのも納得できた。数字は嘘をつかない、というのは大嘘で、それは改ざん可能という極端な意味ではなく、解釈や立場によっていくらでも操作が出来てしまうからだ。だから、「事実」をいかに組織全体に見せることが出来るか。これが出来れば生産性・効率性は飛躍的に伸びる。



読み終えて思ったのだが、このことは何も企業に限ったものではない気がする。というのも、自宅でもコレを実践できるのではないかと思った。やりたいことや、やらなければならないことを「見える化」したり、読みたいものや目を通さなければならないものを「見える化」すると個人的なパフォーマンスも向上するのではないかと思った。

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