2009年6月12日金曜日

ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略

ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (単行本)
クリス アンダーソン (著), Chris Anderson (原著), 篠森 ゆりこ (翻訳)


 世の中の様々なことがロングテールとなっている。特にネットの登場から、コミュニケーションコストが低下していることが、この現象に拍車をかけているように思う。この現象についてはデータが証明していることから疑う余地は少ない。
 この本を読み終わった後に、自分で、現在あるビジネスのうちロングテールに当てはまらないものはないかと思ったが、特に思いつかない。どんなことでも視点を変えればロングテールを利用しているといえる。どんなビジネスも歴史をさかのぼれば、ロングテールを利用していると見出せる箇所はあるだろう。例えばスーパーなども、今ではコンビニエンスストアという時間的なロングテールに対応しているとも考えられる。
 このように考えると、過去にも存在していたのだから、現在までにロングテールは着目されてもおかしくないことだ。しかし、現在になって、ようやく注目されるようになった。これは、それだけ、このモデルが顕著に見えてきたことに他ならないだろう。こう考えると、これからのビジネスのベーシックになる可能性は十分である。
 ビジネスは世の中のトレンドに上手く乗らなければならない。早すぎても遅すぎても失敗する。いま、ようやく最盛期、もしくは黎明期であるこのビジネスモデルは、1つの時代を見るベンチマークとなるのではないだろうか。

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