2009年6月23日火曜日

【ホンヨミ!】コミュニケーションをデザインするための本【小宮】

コミュニケーションをデザインするための本
岸勇希著・電通

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この本の著者は広告界の常識に囚われない
新しいアプローチを打ち出していっている人だ。

現在広告業界は、
(1)情報の大洪水により情報が埋もれてしまう
(2)メディア環境の変化により、メディアを見てもらえない、
もしくはattentionを持ってメディアを見てもらえない。
(3)消費者行動の変化により、情報を疑うようになり、
広告が効かなくなってくるなどの壁にぶちあたっており、
時代に即した変化が求められている。

ただ受動的な情報を発信するだけではなく、消費者がより能動的に関与することができる情報を発信していくことが求められるであろう。

現在は既存の常識が通用しない難しい時代であると言われる。
これは広告業界に限らず様々な業界でをあてはまることであるが。
しかし、それはチャンスだと捉えることもできるのではないだろうか。

既存の常識で通用しなくなったということは、
今までは常識によって阻まれていた新しいアイデアが
採用されやすくなったことを同時に意味する。

「創造とは破壊することである」
という言葉を思い出した。
新しいクリエイティブなものを作りだしていくためには、
ある程度のリスクを背負うことは覚悟しなければならない。

この本によって紹介されている事例はどれも既存の常識では考えられなかったようなアイデアばかりである。

消費者のことを徹底的に考え、消費者が能動的に関与していけるような新しい仕組みを常に考えていく必要があるだろう。

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