フェルミ推定というナゾナゾのようなものに興味があったので本書を読んでみた。検索なんかを使わずに「日本全国に電柱は何本ありますか?」という問いに答える。これがフェルミ推定。
本書は、フェルミ推定のアタマの使い方をいかに実生活やコミュニケーションに生かすかという感じ。著者は、このフェルミ推定のアタマの使い方の力量を「地頭力」と呼んでいる。個人的に、グループワークなどやるときに使えそうなテクニックが多く紹介されていて面白かった。また、今までの自分のアタマの使い方がかなり甘かったなと思わされる部分もあった。例えば、仮説を立てるということ。自分の反省点として、情報が少ないことに甘え、何でもやりたいことをやみくもに試すことが多かったが、少ない情報でもある程度自分の将来像という仮説を立て、そのもとで経験を積み検証していくという結構当たり前なプロセスが甘かったなと思う。
身の回りで、「この人すげーな」って思える人って、仮説を立てることに長けていると思う。ひとつひとつの行動の意味づけが気持ち悪いほどハッキリしている。このフェルミ推定はただのナゾナゾにしか見えないが、効率的なアタマの使い方の本質が顕れているんだなと思わされた。
最後に、最近自分の読書がテクニカルな方面に傾いてる気もするので、少し方向を変えてみようと思った。
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