2009年6月19日金曜日

【ホンヨミ!】イノベーションを生みだす力【池亀】

イノベーションを生みだす力/ 竹内弘高・楠木建

個人の「知」と企業の「知」についての話が興味深かった。というのも以前、社会人の方から企業内の情報や知識をどう上手く共有してかという問題についてお話をきいたことがあり、それがひとつのきっかけで今の専攻に興味をもち始めたからである。

特に、本書で述べられている暗黙知、すなはち簡単に表現できコンピューターに入力・保存できる形式知とは異なる、個人の経験などに基づく知識、の形式知化は気になる。企業の規模が大きければ大きい程、そうした情報の共有は難しくなってくるが、それが上手く果たされれば、そこから生まれるイノベーションは可能性は計り知れないだろう。このテーマに関しては、自分でもっとべんきょうしてみようと思う。

本書でよく分からなかったのが、次元の見える/見えないの話だ。企業の多くは明確な目標を求める傾向にあり、それゆえ可視的な次元上でのイノベーション競争の方に流れ、その結果かえってコモディティ化が進んでしまうとあるが、次元の見えないとはどういうことだろう。どうもまだうまくイメージがわかない。明確な目標というのがどこまでをさすのかも若干疑問である。

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