2009年6月30日火曜日

0626ゼミの感想(?)

 投稿が遅れてしまい、申し訳ありません。

 私はゼミが始まってすぐに早退してしまったので、ゼミの時間に体験したこと・考えたことを書きます。

 今回私は、末期癌患者の緩和ケアをしているお医者さんに取材をしに行った。彼の仕事は、既に改善の兆しがない癌患者の痛みや苦痛を緩和すること。要はホスピスを営んでいる。取材場所に行くまで私は本当に気が重かった。末期癌患者の生活が、患者本人にとってもその家族にとっても苦しくて辛くて、暗いものであるいことを、自分の体験やテレビドラマなどから知っていたからだ。そもそも“死”は暗いものだ。少なくとも日本人にとっては、明らかに“死”は暗く、“非日常的”なものだと思っていた。しかし、今回そんな考えが少し変わった。なんと彼が見せてくれた映像では、間違いなくまもなく“死”を迎えようとしている末期癌患者の人々が、明るく充実した生活しているのだ。その映像をみたとき私は、緩和ケアという医療の素晴らしさと、“死”の認識が人に与える影響が様々であることに驚いた。その医者は「“死”は決して暗いものではない。その認識を払拭していきたい。」と言っていた。末期癌患者は、“死”と隣り合わせで生きているからこそ、一日一日を大切に、一瞬一瞬を丁寧に生きているのだ。もしかしたら、人は“終わり”があるからこそ、本当に大切なものや本当に必要なものがクリアに見えてくるのかもしれない。
 何をするにしても、常に終わりを意識することで、今が活きてくるのだと思う。
 それにしても、人の命を救うだけが医療の役割ではないな、とつくづく思う。

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