2009年6月15日月曜日

0612ゼミの感想

市場を創る


 9章・10章共に、自分の中では当たり前だと思っていた用語の意味が、色々な質問が出る中で、徐々に揺らぎ、本質が分からなくなるといった体験をした。

 知的財産のオープン度合いを判断することは出来るのかという問題は面白かった。そもそも判断主体は政府主導による制度的なものと主に民間の特許ホルダーの2つがあること。そして前者は定量・定性分析を用いることで判断し、後者は産業ごとに判断の度合いが異なる。それでもどのくらい開放すべきかということはやってみないと分からない部分が多いのではないか。ネット上のβ版サービス等は、非営利で善意によって動いていた過去のLinuxのような恊働の仕組みを取り入れている。過去の例を定性的に分析し、その例に基づくことが必要では?

 また、ディズニーの問題は興味深かった。ミッキーマウスの影響で著作権の保護期間が伸びるのならば、それは競争を阻害しないか?ただ、キャラクタービジネスを含む創作物を扱う産業にはこうした競争の度合いが可視化しづらく、またそもそも競争が必要かどうかも言い切りにくいという性質があるように思える。

 正の外部性も「市場の失敗」、すなわち社会的に最適配分がなされていない状態に分類されるという部分が10章の中では気になった。この場合の社会とは何か。ネットワーク経済などでは何が過少供給なのか。語義を明確にする必要がある。


acTVila 2.0


 組織を上手くワークさせるということがいかに難しいかが勉強になった。そもそも自分のチームでは(本番も含めて)タイムマネジメントが上手くいかなかった。それは最初に全員の目標を共有できていなかったという面もあるし、その目標を達成するには何をなすべきかという視点も欠けていた。まず始めに目標を設定し、逆算的に現状分析→提言と持っていけばよりスムーズに事は運んだだろう。個人的にはベストは尽くしたとは思うが、もっともっと良いもの、良いチームは作れたはずで、結局自分一人が暴走気味になって、チームのメンバーに迷惑をかけてしまった。メンバーそれぞれを活かしきれるような立ち回り方をするよう心がけたい。

 他の班の発表はスライドもアイデアもすばらしいものだった。全体のアイデアをまとめて1つに落とし込んでいく作業とかやっても良いんじゃないか。更にこうしたアイデアが実現不可能な4つの理由(「権利処理」「光インフラ」「広告単価」「タイムスポンサー」)をどうしたら変えていけるかという所まで考える事もやる価値はあるのではないか。

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