2009年5月15日金曜日

『経営戦略を問いなおす』三品和広

企業にとって本当に有効な戦略とは何か。企業が陥りがちなミスについて書かれている。

印象に残った点は、成長するための戦略を立てている時点でおかしい、と筆者が述べている点だ。つまり、目標があり、それを達成するために戦略を立てるのであって、成長はあくまでその目標を達成することで付いてくる結果にすぎない。それなのに、成長そのものを目標に掲げ戦略を立てるのは、そもそも本末転倒だと述べられている。私も最近、自分自身を成長させなければと思っている。しかし、そもそも何のために成長するのか、しっかり考えてから行動に移さないと、意味が無いと感じた。私がしたい事、なりたい自分を想像したうえで、自分自身の人生における戦略を考えよう。

本書には、学生時代はリベラル・アーツを学ぶべきだとあった。専門的な技術は社会に出てからいくらでも学べるし、むしろそちらのほうが効率良く習得できる。それよりむしろ、哲学や自然科学、歴史を学ぶ方が、人間として深みが増す。私は視野を広く持ちたいが、本屋ではどうしても自分の興味がある本ばかり買ってしまい、ジャンルが偏りがちになる。今度からは、今までに無かったジャンルにも挑みたい。

私もそれには同感だ。専門的な技術だけでなく、リベラルアーツを学び、人間の深さを増したい。

0 件のコメント:

コメントを投稿