2009年5月14日木曜日

ウェブ進化論

『ウェブ進化論』  梅田望男



ネット世界のこれまでの時代を二つに分け、さらに未来についても少し言及している。

過去は、ビルゲイツによるマイクロソフト誕生と、googleに代表される新しい流れ。未来はインターネット・チープ革命・オープンソースの「三大潮流」にのって、「三大法則」に基づいて発展を遂げると書かれている。また、ネットのこちら側で展開されていたゲイツの時代とは違って、あちら側にいろいろなものを移動させてやりとりするのが新しい時代。
三大法則のうち、
≒無限大 × ≒ゼロ =Something’ 、あるいは消えて失われていったはずの価値の集積
という考えは本の中でも、googleの経営方針にも貫かれていた。今まで注目されていなかったところにあえてターゲットをしぼることにより、そこから収入を得る。本書でいう恐竜のロングテールの部分。

また、あえて誰でも使えるオープン状態、無料公開をすることによって、知の集合と相乗効果からさらなる新たな技術を生み出すというシリコンバレーの発想はこれからも広まっていくのだろう。ゼミでの”オープン化”の動きだ!と思いながら読んだ。

人材の面では、googleが学歴を重視していることには意外な印象を受けた。世界中からの頭脳集団。しかし、wikipediaの正確性についてのデータからもわかるように、大衆も、集まると互いに修正しあって結局は高い確率で正解へと近付く力を持っている。この事実に少し安心した。

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