2009年5月15日金曜日

ロングテール

『ロングテール 「売れない商品」を宝の山に変える新戦術』 クリス・アンダーソン

 本書は、ロングテールの現象を解説し、ロングテールによって成功したビジネスの鍵を示している。今まで幾度となく聞いてきた「ロングテール」という言葉がやっと自分のなかで理解できたように思う。
 この本で語られていることには、そもそも商品がヒット商品と失敗商品の二通りではないということだ。当り前のことではあるが、私は今までこのことを見落としていたように思う。著者曰く、ヒット商品はむしろ例外的なものである。実際の市場では、ヒット商品でも失敗商品でもないそこそこの商品が大半を占めている。しかし、私たちはヒット商品の経済だけが経済だと思ってしまいがちだ。つまり私たちは、ごく一部だけを見て市場全体を判断してしまっている。このような習性のため、アメリカでは議会がデイズニーの要望で著作権保護期間の延長を承認したりと、ヘッドの商品にだけ味方したような政策がなされてしまう。この話を読んで、ロングテール現象が起こっている現在、先週勉強したCCが広く役立つなと思った。この本に関しては、今回かなり急いで読んでしまったので、なたいつか時間のあるときにゆっくり読み返したいと思った。

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