だいぶ前に読み終えたが、書評を書くのが遅くなってしまった。
本書は、集中力ということを軸に、成功の条件について述べている。自己啓発書。僕は自己啓発系はあまり好きではない。なぜなら、実践する場がないことが多かったり、なによりも成功者が何年もかけて自然に身につけてきたことをすぐにマネできるはずがない。その人が根本的に変わるには、経験を積むしか方法はないと思う。だから僕は自己啓発の本を読むとき、何か答えを探すのではなく、筆者の物事に対する独自の見方を楽しむというスタンスでいることが多い。時々、すぐに実行に移せそうな面白い発想の転換を見つけたりもするので、こういうものはすぐにでも行動に移したい。今回の『集中力』にも、「どんな本も講座も、できるのは自分の可能性に目覚めさせることだけ」という趣旨のことが書いてあったが、これはもっともだと思った。
本書で強く印象に残ったのは、「何かしているときはそのことだけに集中しろ」ということと、「何もほしがらない人はほんの少ししか手に入らない。断固として望むことがほしいものを手に入れる第一歩」という2点。1つ目は、もろに集中力の話。何をやるにしても、中途半端にやるなら得るものはほとんどない、集中しなければ意味がない。何かと手を広げがちな自分にとって、常に意識すべき言葉だと思った。そして二つ目は、遠慮したら終わりなのだということ。例えば何かやりたいことがあるといった時、多くの方にアポイントを取って相談に乗ってもらいできる限り多くのものを得よう、学ぼうというくらいの強欲さがあるべきなんじゃないか、と考えた。
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