2009年5月22日金曜日

【書評】ケータイの未来【小山】

ケータイの未来 (単行本)
夏野 剛 (著)


携帯電話の未来の可能性について、パラダイム的側面から切った本。5年周期で変革があるとして本書が書かれた2006年までの携帯電話のパラダイムを通話・インターネット・オサイフケータイとして、それぞれから、インフラの変化という大局的な変化と捉えている。そして、これからの携帯電話について、オサイフケータイと決済に主な焦点を当てて論じている。
自分は曲がりなりにもプラットフォームについて、特に携帯電話についてのインプットは多くしたと思っており、だから本書で論じられていることについて、体系付けられて理解できた。携帯のプラットフォームとしての側面を強調している。ネットワーク外部性などのキーワードなどと連携させると簡単に整理することができた。
さくさくと読めて、納得いく作品。いかんせん少々古い(ドッグイヤーといわれる業界なので)のが気になるが、携帯、プラットフォーム、そして少しではあるが、日本企業について考え、整理するいい切り口になると思う。

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