明確なビジョンを持ちそれに向かって最短距離の道筋を設定できる人がプロデューサーである。人材、資金など多くの事柄を考慮した上で、実現可能かつ最大の効果を生み出すビジョンを描くということがプロデューサーにとって一番難しい作業なのかもしれない。
様々なことが複雑化した今日では、異なる分野の専門家によるコラボレーションが不可欠になる。このチームをまとめ、意味ある方向へ導くことがプロデューサーの仕事の1つである。当然、「学際」という考え方が求められるのだろう。
しかし、この本を読んで感じた事は、ただの「学際」では不十分であるということだ。専門性を持った上での「学際」という考え方が重要であると感じた。なぜなら、プロデュースという仕事は様々な専門性を必要とする仕事を包括するものだからである。プロデューサーはプランナー、ファイナンス、演出などの仕事にも重複する部分が多く、それらは論理、創造性など様々な技能を必要とするものである。自分の特技を育て、かつ食わず嫌いをしている分野にも触れながら、自分の守備範囲を広げていくことが重要であると感じた。専門性と学際のバランスを考えながら、勉強に励んでいこうと考えている。
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