『フューチャリスト宣言』 梅田望夫/茂木健一郎
本書では、インターネット出現の影響とその無限の可能性について、梅田望夫と茂木健一郎の対談形式で語られている。
先週は茂木健一郎の『脳と創造性』を読んだが、対談形式のため、今回の方が数段理解しやすい内容だったと思う。
本文に、「グーグルの画面は深い思想に基づいている」という内容のものがある。グーグルは「必要とされるところにのみ情報を置くのだ」という確固たる信念を持っている。そのため、グーグルのトップページは真っ白な背景にグーグルのロゴなどが少しあるだけで、広告を一切出していない。私は以前から“グーグルのトップページはヤフーなどと違ってずいぶん地味だなあ。”と、なんとなく感じていたので、この話はとても衝撃的だった。しかし、確かに当初求めていない情報であったとしても、インターネット上の広告が消費者にとって有益な情報も多々あるし、なによりトップページに広告を載せることによる収益は計り知れないものだと思うので、かたくなにグーグルがトップページに広告を載せない姿勢はやや理解できない。
このように、本書ではインターネットが出現して久しい現在、当然ととらえていた物事やなんとなく感じていた物事に対して新しい発見や認識を与えてくれた。
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