2009年5月15日金曜日

三木雄信「ソフトバンク『常識外』の成功法則」を読んで

 もともと、日本の経営者の中で孫正義氏はずば抜けている人物の一人だと思っていたので、この本は大変興味深く読めました。先週の「世界級キャリアのつくり方」と合わせて読むと「世界級キャリア」を体現している人物だと捉えられ、自分のキャリア形成に役に立つと思います。


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 氏は「有言実行」そして、先にプランを明かしてその通りに行動する「有言=実行」の両方を実現している。これは短期的にも長期的にもビジョンの策定とそれを実行する力が優れているということだ。更にこれは氏を取り巻く人物、組織全体にも影響を及ぼす。彼は常に取り巻きのベストを考慮しながらプランを練る。また取り巻きがミスをしてもそのリスクは氏が引き受けるなど極力取り巻きのベストを引き出す努力もしている。

 経営において注目すべきだったのはプロジェクト・マネジャー役割である。プロジェクトのメンバーのスケジュールや情報を一元的に(ハブとして)管理し、また言葉の定義をしっかりとする事でメンバー間の情報伝達コストを下げていく。まさに人間キーストーンである。

 氏個人のキャリア形成においては、留学中の「1日1発明」を確実に実行していた例や推定した数値が勘ではじき出せるくらいに鍛え上げる事、英会話に完璧さを求めないことなど参考になる点が多かった。

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