2009年5月14日木曜日

無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法

当時史上最年少で公認会計士試験に合格した勝間和代氏の著書である。

本書で氏は勉強で最も大事なことは、勉強の内容ではなく、「勉強をうまく続かせる仕組みづくりであり、意識づくりである」と説明している。そして、我々が継続的に勉強を続けられない理由はモチベーションが持続しないからであるとしている。では、どのようにしてモチベーションを維持するのか。その方法として、勉強することで年収が上がっていくことを実感すること、つまり、年収アップにつながる勉強をすることだとしている。(我々学生に言い換えると、知識アップにつながる勉強をすることと言えるだろう。)
各種の研究によると、年収が上がるほど人間は幸福度が上がるそうで、これは「幸福の経済学」と呼ばれているそうです。したがって、幸せになりたいのであれば、年収を上げること。そのために勉強をするということです。(この論理でいくと、我々も勉強をして、知識を増やせば増やすほど幸せになれるということです。)
そして、氏はすべての勉強に共通する五つのコツを紹介しています。1、基礎を徹底的に学ぶ。2、先達から、勉強の仕方をしっかり聞く。3、学ぶ対象の基本思想を理解する。4、学んだことを自分の言葉でアウトプットしてみる。5、勉強をわくわく楽しむ。言われてみれば当たり前のように感じますが、はたしてわれわれはこの五つをどれだけ実践できているでしょうか。私は本書を読んでから何度も自問自答してしまいました。そして、この五つを実践するために必要なことは「勉強へと自分を自然に追い込み、習慣化させる仕組み」であるとしています。勉強だけでなくスポーツや他のいかなることでも、やったことの成果はすぐには見えません。そのため、成果が出る前に嫌になってしまうのです。ですが、成果を出すには地道な努力・勉強が必要であり、時間はかかるかもしれませんが、それが一番の近道なのです。私たちがこうして一週間で三冊読書をするという作業も大変なものではありますが、これを習慣化させることで読書に対する耐性がつくだけでなく、知識もつき、それに伴い幸福になっていけるのではないでしょうか。
改めて、「自分の成長への惜しみない投資」というゼミの根底にあるコンセプトを思い出させられました。

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